人と協力し合うのに必要なこととは何でしょうか。6月25日山羊座満月の蟹座の太陽からは、そんなテーマを投げかけられているよう…。蟹座とはグループで共有する価値観に、双子座まででつくってきた「個人（自我）」を捧げてゆくようなサインです。サビアン・シンボルからのメッセージをお届けしてゆきます。
山羊座満月の太陽のサビアン
太陽のサビアン・シンボルは
蟹座4度
「ネズミと議論するネコ」
と言うシンボルです。
本来ネズミを捕って
食べてしまうこともできるネコ。
そんなネコが
「自分の強さをひけらかすことなく」
「その他大勢」のネズミに寄り添って
同じ立場に立って
話しを聞こうとしています。
ネズミに対して
「優位に立っている」立場
やその立場に立った
「個人的な主張」を
ぐっとこらえています。
それは
ある意味
自分の中にある
「自我（エゴ）」との闘いとも
言えるのではないでしょうか？
心の中では
自分の意図に沿った発言しか
認めようとしない
そんな意識が隠れていないか…
自問自答しているような。
ネズミたちが
共有している「価値観」を
きちんと把握するために。
そこに自分を合わせるために
自分の「主張」を
自分の内側に留め
見つめ直してみる。
それはある意味
「これからの時代に」
必要とされてくる
意識のようにも感じます。
衝動に流されないために
人は何故「集団（グループ）」を
作るのでしょう？
それは「一人」では成しえないことを
成してゆくため。
それを学ぶのが
山羊座の領域。
そして
そうした「集団」に
”溶け込む”ことを学ぶのが
蟹座の領域。
だからここで必要とされているのは
「他者とのかかわり方」の見直し。
関係性の再構築。
それがあって初めて
新しい仲間と
新しい目的に向かって行ける。
ネズミたちがどう感じ
何を思っているのかということに
理解を示そうと
精一杯努力しているネコ。
強い立場を
押し出してしまいがちなところを
じぶんの感情を抑え
相手のキモチを想像して。
そこには
木星も影響していそう。
今回の山羊座満月で
「夏至」と同じく
木星は
太陽とトライン（120度）。
そして月とも
セクスタイル（60度）
と吉角を形成しています。
その木星は
「夏至」の日から
逆行に入りました。
木星の象徴する
より高い精神性へと
ブラッシュアップしようとするキモチ
が…逆行によって
自己コントロールにゆるみが出て
揺れ動いている
ような印象です。
自分の「理想とする未来」へと
向かうためには
このネズミさんたちと協力し
力を合わせていかなくちゃ。
そのためには
本能から湧いてくる
ネズミを食べたくなる
衝動に捕まらないようにしなくっちゃ…。
抑えて、抑えて…
そして彼らと冷静に「議論（話し合い）」をすることで
目的達成のために
最適な「答え」を
導き出さないとね。
ここで
大切なのは
「本能」や「衝動」に
「流されない」冷静さ。
もしもネコが
「本能」や「衝動的な感情や情動」に
流されてしまったら
自分でも気が付かないうちに
ネズミは胃の中です。
そして
ネコの周りには
誰もいなくなって
「集団（グループ）」を形成するという
蟹座の目的は
あえなく終わってしまうでしょう。
私たちも
ついつい
あるいは
知らず知らずに
つまり「無意識」に
「その場の衝動」や
「感情」に押し流されて
しまうことは
よくあることではないでしょうか？
今この瞬間
自分自身の「こころ」や「意識」は
どこに向いているのか
見つめてみる。
今自分の言葉や行動を
動かしている「無意識」は
自分でも何だかよくわからないうちに
ネズミを食らうことだけに
向いてしまっていないか…
そんな風に一歩下がったところから
自分自身を
「観察」してみることが大事だよ…
こちらのサビアンは
そんな風に
伝えてくれている気がします。
誰かに「認めてもらいたい」心
ネコとネズミとの
この「議論」の「ルール」は
少し変わっています。
ネコも
いえネズミさえも
「自分の考え、意見、主張」が
「相手より優れている」
と思ったら負け
なんです。
それはある意味
「自我」との闘い
とも言えるかもしれません。
私たちが陥りがちな
「エゴ（自我）の罠」。
それは色々ありますが
「自分の考え、意見、主張」が
「相手より優れている」
といった考えの背後には
① 「承認欲求」
② 「既存概念」
が隠れていそうです。
①の 「承認欲求」
とは
言い換えれば
「認められたい」
という願望です。
ネコが
「君たちより僕は大きくて強いのさ」
ということを
も認めてもらいたいキモチ。
けれども
考えてみて下さい。
もしネコが本当に
自分で自分を認めているなら
ネズミたちに
自分の「強さ」を
ひけらかす必要があるでしょうか？
「認めさせたい」キモチの裏には
彼らにどう関わればいいのか
わからなくて
でも彼らに（好かれたい。）
そんな気持ちが隠れていて。
でもそれは自分では認めたくない。
だから
自分の存在意義を
「身体の大きさ」や
「力の強さ」に
（現代で言えば経済力や所有物に…？）
置きかえて
けれどもそこに
何か「不安定」なものを
感じている…
ということはないでしょうか？
もしもネコが
自分のアピールポイントを
「外的要因」ではなく
もっと素直な
「素のままの自分」に
安心感を抱いているならば
「認められるため」に
虚勢を張ることは
必要でなくなるのではないでしょうか？
「これまで」の正しさは絶対？
そして
② 「既存概念」
とは「今」つまり「これまで」
「自分が正しいと思っていた事」
へのこだわり。
けれども
「これまでは○○が正しい」
は残念ながら
時代や周囲の状況と共に変わってゆくもの。
自身の中に存在する古い気質が
新しい事態に対して葛藤するありさまを暗示する。
（中略）
（今までとは）何か事態が変化したことを予感しているために
強気に出ることができない。
（松村潔先生「神秘のサビアン占星術」蟹座4度）
「私はこれが正しいと思います。」
とあからさまに主張していない時も
私達は知らず知らず
心の中にそんな信念を持っているもの。
だって
これまでに蓄積してきた
掛け替えのない人生経験の結果ですもの。
でも実はそれが
「前に進むこと」をためらわせていることもありがち。
ネコはネズミたちの間に入って
自分の「考えの正しさ」が
実はもう古くなってしまっていることに
気付かされているのかもしれません。
じぶんウォッチング
新しい「グループ」に関わってゆくとき
自分の「思い」が
本当のところは
どこに向いているのかを
じっと見つめてみて。
このサビアンは
そんな風に
伝えてくれているのかもしれません。
「愛されたい」
「好かれたい」気持ちが
「認められ願望」に
すり替わっていないか？
自分の「これまで」の正しさは
いつもいつまでも絶対的なものと
すがることに「自己価値」を
置いてしまってはいないか？
それを意識したうえで
言葉と行動を
選び直してゆくことが
必要となってくるかもしれません。
自我（エゴ）の背景にあるもの
それではこのような
自我（エゴ）とは
どこから来ているのでしょうか？
もしかしたら
ネコがそんな「強さ」に固執するのは
そこに私たちの時代背景
もしくは
「集合的無意識」が
隠れているかもしれません。
つまりネコの親世代が
「外側の価値」に重きを置き過ぎて
過ごしてきたということ。
そして
そのネコの親世代は
そのまたネコの親世代に…
時には理不尽な「強さ」を
ひけらかされながら。
ここで山羊座満月で
太陽の真反対に位置している
月のサビアンも見てみましょう。
月のサビアンは
山羊座4度
「大きなカヌーに乗り込む一団」
です。
その山羊座4度の属する
山羊座第一グループの
最初のサビアンは
山羊座1度
「認識を求める部族の酋長」
でした。
これまで
共同体の意志は
「トップダウン式」に下ろされ
その「強い力」によって
統一が試みられていました。
誰かが
「よし」としてきたことに
従ってきました。
そうした相手の「強さ」に押されて
本当の自分を
押し隠さなければならないこともあった筈。
けれども
相手の主張していた「それ」は
本当に「正しい」ことだったのでしょうか？
もちろん
人を殺めたり
人のものを盗んだり
迷惑を掛けたり…
そういった
人としての基本的な倫理を別にすれば
絶対的な正しさよりも
双方の「立ち位置」によって
変わって来る「正しさ」の方が
多いのではないでしょうか。
ネコとネズミの立ち位置のように。
だからもし
ネコとネズミの立ち位置を
入れ替えながら
試行錯誤してゆくならば
『自分の信じられる領域を拡げてゆく』
ことができるのではないでしょうか。
山羊座満月の月のサビアン
けれど
山羊座1度の酋長が
自分の意見を
主張する演説をやめ
壇上から降り立って
一人一人の意見に耳を傾けてみる…
月のサビアン
山羊座4度
「大きなカヌーに乗り込む一団」
では
全員が同じ立場として
率直に話し合い
目的を果たすための会議をし
海へ乗り出します。
（松村潔先生「愛蔵版サビアン占星術」）
こちらのカヌーは
全員が一生懸命
共通の目的地に向かって
カヌーを漕がなければ
前に進みません。
一人でも和を乱すような行動を取ると
全員に危険が及びます。
（松村潔先生「愛蔵版サビアン占星術」）
「和を乱す行動」は
船を危険に晒しかねない…
だから「元酋長」は
一人一人の意見に
気を配ってゆく。
つまり
これから必要なのは
「リーダー」ではなく
「ファシリテーター」
なのかもしれません。
ファシリテーターとは、
グループや組織で
ものごとを進めていくときに
その進行を円滑にし、
目的を達成できるよう、
中立的な立場から
働きかける役割を担う人のことです。
「人と意識を強くするメディア」さんより
それによって
「本当に心から繋がることのできるグループ」
を創ってゆくフェーズへと
変えていけるのではないでしょうか？
山羊座満月の木星のサビアン
自分を他の人と
差別化しようとしない
（松村潔先生「愛蔵版サビアン占星術」蟹座4度）
「差別化」とは
「分離の意識」
とも言えるかもしれません。
「自分の考え、意見、主張」が
「相手より優れている」
と思うことで
相手と自分とを
分け隔ててしまうもの。
（実は心が求めているものは
そこにはないのに）
これから私たちが所属してゆく
新しい世界に望まれているのは
きっと、そんな「分離」のない世界。
「夏至のサビアン」でもご紹介した
現在、木星が滞在しているサビアンが
それを伝えてくれているようです。
魚座3度
「化石化された森」。
未来に向けて
本当に価値があると感じ
もっと発展させるべきだと思う
思想、体系、文化、物品などを
風化から保護するために努力をする
（松村潔先生「愛蔵版サビアン占星術」）
「今まで」の土地を後にして
漕ぎ出した
山羊座4度のカヌーに乗り込んだ人びとは
時代の波にも変えられることのない
「本当に価値がある大切なもの」
を守りゆく「新しい土地」を
目指したのかもしれません。
目的地へのカヌーの進め方
そんな「新天地」へ向かうための
具体的な行動指南も
こちらのサビアンが
教えてくれています。
① 「目的地」の確認
② 目的地までの距離を考え
一日に進む距離を算出する…といった「計画性」
③ 「カヌーの乗り方」といった「技術の習得」
④ 「カヌーの漕ぎ方」といった「実際的訓練」
⑤ カヌーが進んでゆく水辺のような「環境（周囲）の熟知」
です。
けれども一等大切なのは
カヌーはオールを
水の中に入れて漕いでゆくこと。
【水のエレメント】は
「感情」や「こころ」を表します。
山羊座が具現化しようとする
理想を叶えるには
きっと
他者の「感情やこころ」に
目を向け
共に手を繋ぐことが
必要なんですよね。
ネズミに歩み寄ろうとしている
あのネコのように。
本日も最後までお読み頂き
本当にありがとうございました
本日の記事が気に入って頂けましたら
フォロー頂けましたら嬉しいです
＊陰陽五行開運セラピスト＊ 宮代 彩也乃（みやしろあやの）
＊ミニ・セッションご体験＊
「一歩を踏み出す勇気が持てないあなたへ」
叶えたい夢があるのに
日々に追われて
何だかモヤモヤしていませんか？
それはあなたの
「過去からの囁き」が
こころに壁を
つくっているのかもしれません。
「心のブロック」
手放してみませんか？
詳細はこちら…
＊ご鑑定セッション＊
＊公式LINE＊
＊こちらもおすすめ＊
コメント