【後編】牡羊座満月サビアンとホロスコープ*人間関係を作り直す太陽と月のバランス療法

 

10月10日牡羊座満月のホロスコープで…土星の示しているイメージはちょっと今回の牡羊座満月の月のサビアンにそっくりです…。

 

【前編】記事はこちら

 

 

 

  牡羊座満月の月のサビアン

牡羊座満月の月のサビアンは…

牡羊座17度

「二人のしかめつらした

独身女性」

です。

 

「しかめつら」とは

ちょっと独読な表現ですが

英語では

 

 

“prim”

堅苦しく

上品ぶる

きちんとした…

ちょっと「すました態度で」

のイメージ。

 

「熱い」「情熱的」「男性的」な

牡羊座とは正反対の

「静か」「冷静」「女性的」な雰囲気が…。

 

ルディア訳では

「婚期を過ぎた

未婚の高貴な女が2人

沈黙して座っている」

となっています。

 

男女ではなく鏡に映る自分自身。

世俗的な発展や幸福を拒否した姿だ。

(松村潔先生「神秘のサビアン占星術」)

 

 

自分の夢や理想を

「外側」に求めなくても

自分で手に入れることは

できないのか?

牡羊座が

外へ向かっていくのに対し

この女性は内へ…つまり

自分自身に向かおうとしています。

自分に向き合うことで

結局私は

何を欲しているのか?

それには何が

不足しているのか?

「本当に望んでいるもの」

…も、だんだんと

見えてくるような。

 

 

それを

自分自身との対話の中で

見出してゆくのです。

 

ここで発揮される

「受容力」=「女性性」は

「他者」を受け入れる事でなく

「自分を受け入れる」こと。

 

それは「浄化」にも繋がります。

例えばドロドロした

あまり「よろしくない」感情でも

それが格好悪くても

あまり見たいと思わないものでも

「飾らない真のじぶん」

のところを見つめてみる。

 

 

そうしないと

本当に欲しいもの、もわかりません。

 

 

それがわからなければ

それを満たすための努力

もできないし…

 

すると

「真の満足」も永久に手に入らない

ままになってしまうのです。

 

 

  牡羊座満月の太陽のサビアン

 

ここで太陽のサビアンも

見てみましょう。

 

太陽のサビアン

天秤座17度

「引退した船長」

 

一つ前のサビアンは

天秤座16度

「流されてしまった船着き場」

です。

 

 

「船長」の乗っていた船に

ある日「牡羊座」的な

自分の要求を素直にガンガン

ぶつけてくる人が乗り込んできて

トラブルの末

 

天秤座の公平さや社交性が傷つけられ

「船着き場」が流されてしまったのです。

判断の基準がなくなって

果てしない海の荒波を漂流してしまいます。

(松村潔先生「愛蔵版サビアン占星術」)

 

そこで次の17度では

この「船長」は船を下り

一人静かに

「過去に起こった出来事」を

ふりかえります。

 

 

 

「人との関係」から

自分を切り離し

一歩離れたところで

「出来事の全体」を

見ようとしています。

 

今まで自分は

「船が調和を保たれるよう

あちこちに気を配り

乗組員の気持ちを察したり

働きやすいよう

精一杯の配慮をしてきた。

なのに何故あんなことに…」

 

 

けれど「一歩離れた視点」で

見つめてみると

あそこまで「相手の要求」に

「うん」と応え続けなくても

良かったのかも…などと

冷静になることもできるのです。

 

 

  「分離」の効果

私はこの2つのシンボルから

じぶんと母親との関係

を思い出しました。

 

若い頃は母親に

いろいろな「要求」を「期待」して

それが満たされないことに

イライラして

しょっちゅう喧嘩ばかりしていました。

 

 

でもある頃から

母親と自分を「切り離し」

見直してみると

 

 

なんであんなに

イライラしていたのか

と冷静になれたり

 

 

「母親」を

「ひとりの人間」

「一人の女性」として見ることで

彼女の長い人生の全体を俯瞰して

その人生のステージの中には

「そういうことも、あるよね」と

客観的な視点を

持ってみることができました。

 

すると

「私と同じ/違う」という理解から離れ

そこから来る

「どうして“私と同じ”に考えてくれないの」

という不満も

薄らいでいきました。

 

 

そして

「もっとこうしてほしかった」

「なんで○○してくれなかったの」

という

自分自身の感情を

自分で受け止められました。

 

 

「私はあの時

そのように感じていたんだね」と

じぶん自身に「よしよし」

としてあげるイメージです。

 

 

そこから

「自分は本当は

何を望んでいたものか」

が見つめられてきました。

そして私は「私が欲しいもの」を

心の中に抱えたままでいいのだ

と思えるようになりました。

 

 

私は「私がしたい」を

心に抱え続けることに関しては

いつも、

いつでも、

自由なのです。

 

  「天秤のバランス」地点

 

 

牡羊座17度「独身女性」

「じぶん」を見つめ

受け止めたように…

 

天秤座17度「船長」

「振り回された人」や

「他の船員の目」から

一歩離れて見つめ直したように…

 

 

「自分」と「相手」を切り離し

冷静に見つめ直せば

「自分らしさ」のままで

相手とうまくやる方法が

見つかってくるかもしれません。

 

 

誰に期待せずとも

責めずとも

「あなた」が

「あなた」を受け止め

「尊重」することができれば

 

「相手」は

「自分とは違う人」と受け止め

「尊重」することができれば

 

 

自分を偽ったり

ごまかしたり

相手に合わせ過ぎなくても…

素のままの自分で

ちゃんと関われる…

そんな

「天秤のバランス」地点

を見出すことが

できるのではないでしょうか?

 

  牡羊座満月の冥王星

 

ここでもうひとつ

じっくり見てみたいのは

今回の冥王星です。

 

この牡羊座満月の前日に

逆行から順行に転じたばかり。

 

詳しくはこちら…

 

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今回の牡羊座満月で

冥王星は4ハウスに。

 

4ハウスにある冥王星は

深層意識を果てしなく探究する能力

を表すとされます。

 

 

まるで「内省」によって

自分自身の本質をつかみなさい

と言われているよう。

 

 

水星-冥王星 トライン

鋭い知性で人への観察力・洞察力

・心理探究に優れる

 

右矢印牡羊座17度の「独身女性」の

「内省力」にも通じますねビックリマーク

 

 

ここで、もうひとつ注目したいのが

4ハウスカスプ近くの冥王星は

人間的な成長に繋がる可能性のある

父との確執を示唆する

とされること。

 

「母親的なもの」が

「内側からの欲求を

満たしてくれる存在」のイメージなら

 

「父親的なもの」とは

(実際の父親とは限りませんが)

「社会的に○○で

あらねばならない」という

「外側からの圧力」のイメージと

言えそうではありませんかはてなマーク

 

つまり「自分と社会性との確執」です。

 

 

木星―冥王星 セクスタイル 

抑圧されていたものの噴出

 

 

では「私たちを抑圧してきたもの」とは?

それは

「…でなければならない」

「…であらねばならない」

といった

「父親的なもの」から刷り込まれてきた

「考え方」ではないでしょうか?

 

 

そうした

「すべき」と

「自分の素直な欲求」の間で

私たちはずっと

抑圧感を感じて来たし

 

「自分の気持ちに素直になること」を

優先し主張することに

「罪悪感」を感じては

来なかったでしょうか?

 

 

だからこそ

「万人の前にいいひと」

であることを

演じて来たのでは

なかったでしょうか?

そうすることで

そこに「自己肯定感」を

見出そうとして来たのでは

なかったでしょうか?

 

今回のサビアンの

「独身女性」とは

そうした

「外側」を優先する「男性原理」

を手放したひと

…とも言えるかもしれません。

 

 

すると…

 

「こうすべき」という

観念そのものも

本当に真実だったのか?

…と、見つめ直されてくるかもしれません。

 

 

それは本当に

「父親」が言っていたこと

だったでしょうか?

「社会」から

押し付けられていたもの

だったでしょうか?

…たとえ、そうであったとしても

「それ」を引き出し

選んでいたのは

私たち自身の「内側にあったもの」

だったかもしれないのです。

まるで「鏡」のような

「2人の独身女性」のように。

まるで「鏡」のように

向かい合う

牡羊座と天秤座のように。

 

あなたの「こころの内側」が

映し出されていたものだったとしたら?

 

 

右矢印だからこそ、私たちは

「内と外とのバランス」を取って

いつもまっさらな気持ちでいることが

大切になって来るのではないでしょうか。

 

  牡羊座満月の土星のサビアン

 

 

今回の牡羊座満月で

 

 

土星のサビアンは

水瓶座19度

「鎮火された山火事」 

です。

 

山火事はどちらに拡がるか

予測はできません。

過去はこうだったからという

「パターン」はあてになりません。

 

マニュアルに従わず

今目の前に起こる

その場その場の状況に応じて

対処していかなければ

消火活動はできないでしょう。

「過去からの思考」に頼ることなく

決めつけや先入観を捨てて

素直に対処していくことの大切さが

ここでも伝えられているようです。

 

 

  牡羊座満月の天王星

 

そして天王星は

「人と繋がる」8ハウスです。

自分の信じる正しさに自信を持ち

個性を発揮しても

人と深く繋がっていくことは

不可能ではない

と、言われているよう…。

 

 

天王星のサビアン

牡牛座19度

「大洋から浮上する新大陸」

 

社会や常識を打ち破るような

「既成の概念にはなかった範疇」の

「世界観」の出現。

 

昨年からずっと続いてきた

 

土星―天王星 スクエア 

 

…という厳しいアスペクトも

伝統と革新の葛藤の中から

新しいアイデアを現実化させるチカラ

と捉え直すことも出来そうです。

 

 

天王星―海王星 セクスタイル 

インスピレーションと直観力で

新しいアイデアや知識を引き出す

 

 

  牡羊座満月のMC

 

最後に

今回のホロスコープの「到達点」

を意味する

 

MCのサビアン

を見てみましょう。

蟹座17度

「知識や生命に成長する微生物」

やがて枝葉を伸ばして

多彩な成果を生み出す可能性の種

 

今までの経験や考え方から

広い知識と大きな視野を持って

いろいろな可能性に賭けてみる。

 

様々な価値観に

寛容でありつつもてんびん座

「自分の夢」を

実現してゆくことを目指すおひつじ座

…そんな度数になっているのでした。

 

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