10月14日~蠍座で水星逆行です。10日にあった蟹座下弦の月ではグランドクロスという厳しい配置が出来ていました。この水星逆行はその厳しさの中からどんなものを生み出してゆくのか…それを示してくれるように感じます。
水星逆行は「蠍座」からスタートします。
ここのところずーっと書いている
「冥王星」の支配するサインです。
だからやっぱりディープです。
水のエレメントでは「感情」が大切。
けれども今太陽のある天秤座
そしてこれから入っていく
「水瓶座時代」は
風のエレメントの星座です。
だから風のように軽~く
流れていかなければならないのに
ここのところ冥王星さんからの
メッセージが
ひときわ力を帯びています。
多分「いま」
いろんなディープな部分を
しっかりと見つめ
滞っているものを
手放すことで
「風」に乗っていきやすいよ…
そんな風に
言われているのではないかと思います。
蟹座下弦の月のグランドクロス
10月10日の蟹座下弦の月では
「活動宮」のグランドクロス
ができていました。
性質の違う
火、水、風、土の4つのエレメントの
どれにも手を抜かず
頑張って!…と
自分を追い詰めていくような配置。
サビアンにも
それが現れていました。
山羊座ではいまだ
木星・冥王星・土星の
「グレートコンジャンクション」が続いています。
山羊座は2ハウスにあり
「あなたの持って生まれた資質を
お金に換えていける時だよ」
と耳元でささやいてきます。
蟹座下弦の月「木星」のサビアン
その中でも注目すべきは
月―木星ライン。
蟹座下弦の「月」に対し
「木星」がオーブ(度差1度)で
オポジション(180度)でした。
サビアンは
山羊座19度
「大きな買い物袋を提げた
5歳程度の子供」。
小さな体で、
それでも自分でも精一杯できることをしたいと
お母さんに「おつかい行って来る~」と
申し出たのです。
遊びたい気持ちを抑え
誰かのために役に立ちたい…
そんな山羊座的な意識が
芽生えたのです。
それはもしかしたら
あなたの中に芽生えたばかりの
「もっと自分の持っているもので
社会に貢献していきたい。
そしてちゃんとお金も稼いでいきたい…。
そんな気持ちを表しているのかも…?
それはこれまでの「あなた」にすれば
ちょっとした無理難題かもしれません。
買い物袋は思った以上に
重たいかもしれません。
でもあなたは
「頑張る」と決めたんです。
その「頑張り」が
しっかりと「社会貢献」に繋がるには
じゃあどうしたら良いだろうか…?
そんなあなたの心の中を
映し出ているのは
蟹座の月かもしれません。
蟹座下弦の月「月」のサビアン
サビアンは蟹座18度
「ヒヨコのために土をほじくる雌鶏」です。
そう…もしかして
「焦って何かを探してませんか?」
月は蟹座の支配星。
ホームグラウンドに帰宅中。
久しぶりに帰省して
お母さんの手料理を食べて
あ~やっぱり実家もいいな~
…とくつろいでいる?
…いえいえ違うんです
実はとっても
心配性なお母さんで
新しい仕事、大丈夫なの?
と食事の間あれこれ言われ
疲弊しているようなイメージ…。
でもその「お母さん」
→→実はあなたの「心の声」ではありませんか?
この度数では
「お母さん」である雌鶏が
自分の子ども
=言わば「未来の自分」を育むために
「土」の中に
ヒヨコのエサ探しをしています。
真向かいから
山羊座の「おじさまがた」が
「ちゃんと自分の資質を伸ばして、
早く社会貢献してね」
と絶えずはっぱをかけてくるものだから
あなたはせっせと
土の中をほじくり出し
「未来の自分」の栄養になるものを
「何か役立てるものはないか」
と探し続けているんです。
あ~早く
「自分が成長するために必要なもの」
を見つけないと
と自分を追い詰めている感じ…。
「蟹座」=「土台・基盤」を表しますから
「土の中」とは
自分がこれまで頑張って創り上げきた
「礎(いしずえ)」=知識や経験…かもしれません。
いえもしかすると
自分の知識はまだ足りない!
もっと勉強して
エキスパートにならないと!
とまた習い事を検索中かもしれません。
また土→→「土のエレメント」
と考えれば
「おじさまがた」がいる
土の星座=「山羊座」が象徴する
「社会」「会社」「団体」に
自分の居場所を
探しているのかもしれません。
蟹座下弦の月「太陽」サビアンまで
さて活動宮グランドクロスの
もう一つの軸は
月と木星に「スクエア(90度)」で関わる
太陽―火星ライン。
太陽のサビアンは
天秤座18度
「逮捕された二人の男」。
この度数の前の
天秤座16度のサビアンは
「流されてしまった船着き場」
天秤座17度のサビアンは
「引退した船長」
です。
こちらは「天秤座」の真向かい
「牡羊座」から
影響が流れ込んで来る度数
と言われています。
天秤座とは「人間関係」
特に「1対1の人間関係」
を模索するサインです。
他者の話をしっかりと聞き入れ
関係を構築しようとしています。
けれども例えば
私たちは
ついはっきりと主張を述べる人が
目の前に現れると
自分の意見を言えず
その相手の意見に
なんとなく従ってしまうことが
よくあると思います。
けれども心の中では
何かもやっとしたものを抱えてしまい
相手の言うことは正しかったのか?
でも自分の方が間違っていたのか?
もわからなくなってしまいます。
それが天秤座16度の
「流されてしまった船着き場」です。
どこかに「流され」
自分の元居たところも
わからなくなってしまったのです。
困った自分という「船」を助けるには
手段はひとつしかありませんでした。
それは「船」を降りて
水から上がることでした。
つまりいったん
いろんな人間関係から
身を引くことにしたのです。
それが
天秤座17度のサビアン
「引退した船長」
です。
過去からの人間関係のあれこれを
見つめ直してみました。
その結果
天秤座18度では
もう一度「他者」に
怖れず向き合ってみることにしたのです。
ちょっと変わった意見のひとだけど
何となくウマの合いそう…
そんな人を見つけて
じっくり話を聞いてみよう、
と思ったのです。
蟹座下弦の月「太陽」のサビアン
その結果どうなったか…
なんと「逮捕されて」
しまったんです
天秤座18度サビアンは
「逮捕された二人の男」。
「逮捕」というのは
もちろん比喩と思います。
つまり通常の
社会通念、常識からは
「ちょっと変わっている」
…と見なされてしまったのです。
でもこの天秤座の人は
それでも
この人の話を聞いてみよう
と決心しました
その結果万が一
「理解されない」という事態が
起こっても、
それも
受け入れる決心
をしたのです。
「なんとなく」…をじっと見つめる
これって何となく
「蠍座」っぽい
コミュニケーションだと思いませんか?
「誰とでも仲良く」
しようとしていた天秤座が
「自分を見失って」
船着き場が流されてしまい
自分を見つめ直して
「これは」という人(グループ)に絞って
また関わろうとする…
「天秤座」→→「蠍座」への流れを
何となく彷彿とさせられます。
ここで大事なのは
「自分の感覚にフォーカスした」
ところと思うんです。
他の人が何と言おうと
「逮捕」されて
しまうかもしれなくても
「なんか心がひっかかる」
ところに向き合ってみよう
としたのです。
「なんかピンとくる」
「なんだかわからないけど気になる」
ようなことに
意識を向けてみたのです。
時には「社会通念」や
「常識」に当てはまらないことでも
「自分の感覚」を
大切にしてみること。
そう言えば歴史上でも
ずっと拘束されていた政治犯が
社会の仕組みが変わって
「彼の言うことは正しかった」と釈放され
多くの支持を受けるようなことって
ありますよね。
時代の転換期である今は
昨日の常識が
明日の非常識になることも
有り得ないことではありません。
(あ、もちろん傷つけたり
根本的にしちゃいけないことは
この限りでありませんヨ)
蟹座下弦の月「火星」のサビアン
そんな太陽にオポジション(180度)が
牡羊座の火星でした。
現在火星はずっと
自分のホームグラウンドである
「牡羊座」に長期滞在中。
新しい自分を創り上げようとして
新しい課題に挑戦したり
とっても頑張っている火星クン
けれども只今は
絶賛「逆行中」です
蟹座下弦の月で火星のサビアンは
牡羊座22度
「欲望の庭へ続く門」。
一つ前のサビアン
牡羊座21度
「リングに上がる剣闘士」
では
「男性性」バリバリ
自分の願望を叶える為に
自らが先頭に立って
積極的に戦っていく姿勢を
見せていました。
けれども彼は
「う~んなんだか一人で頑張ってても
いまいち成果が上がらないな~」
と思い
ちょっと行き詰まってしまうのです。
それでこちらのサビアンでは
「ひとりで頑張るより、
みんなで頑張った方が
いいんじゃない?」
と思い始めるのです。
目標を達成するためには
もっと「集団のちから」を使った方が
楽して到達できそう…
と考えたのです。
そのために今までは
「え、それ違うでしょ。」
「○○でしょ。」
「○○でなきやダメでしょ~~~」
と持っていた信条を
手放す決意をしたんです。
う~ん違うに決まってる…
と思うけど…
いったんは「そうかも」と受け入れる…
そんな「女性性」に
身をゆだねてみることにするんです。
蟹座下弦の月のキモチ
つまり蟹座下弦の月の
太陽と火星は
他者に迎合しがちな
天秤座の度数が
「自分軸にフォーカスしてね」と言い
自分を目一杯打ち出すはずの
火星の度数が
「流れに任せて受け入れて」
と言っているよう…。
それぞれが
鏡に映った自分の姿を見て
抑制し合い…
こっちでしょ
いやこっちでしょ…と
早く進みたいのに
気持ちがちぐはぐ…
そんなイメージです。
それに対し
さらに追い打ちをかけてくるのが
90度の軸。
「木星」の男の子は
自分のチカラを出し切って頑張って、
一人前と認めてもらわなきゃ!
ボクだって頑張ればできるんだって
見てもらわなきゃ!
そして「月のお母さん」雌鶏は
いえいえ
「未来の自分」=ヒヨコのために
栄養を与えてあげるのが先!
今はもっと実力をつけるべき…
と圧力をかけてくるのです…。
たまりませんよね
ともすると頑張り過ぎて
気持ちも身体も
オーバーワークとなってしまいそう…
蟹座下弦の月「水星」のサビアン
さあそこへ
「蠍座水星」の登場
です!
私はむしろこの水星こそ
グランドクロスの「救い船」
ではないかと思いました。
蠍座水星のサビアンは
蠍座11度
「救助される溺れた男」。
自分の野心に従って
古い環境を捨て
新しい体験領域に飛び込んだ人は
今まで自分を支えていた
心理的な基盤を失い
非常に不安定な心身状態になる。
(松村潔先生「愛蔵版サビアン占星術」)蠍座11度より)
まるで蟹座下弦の月の
活動宮グランドクロスから
自分の能力の限界を超えて
頑張ってしまっているひと
…のようでないですか?
そしてこの
「溺れてしまった男」は
どうしたと思いますか?
精一杯手を伸ばし、
「助けて」と叫んだのです。
誰か、助けてくれ、と。
それはきっと
とても勇気のいること
だったと思います。
ちょっと恥ずかしいこと
だったと思います。
けれども大事なことは
そんな自分を
「みっともない」
「情けない」
などと思わず
声に出すこと。
「助けて」と叫ぶこと。
そう…しっかり声に出さなければ
波に呑まれ
あなたの声は
誰にも届かないかもしれない…
そして…
身体や精神を
壊してしまうかもしれないのです。
(昨今の哀しいニュースが浮かびませんか?)
蠍座の水星は
他者の「感情」にコミットし
「共感」を育むコミュニケーションを
志向すると言われます。
だから大丈夫…
そんな星の波動を受けて
あなたの声に気付き
手を差し伸べてくれる誰かが
きっといる!
…と思います。
この救済を通じての新しい人間関係の中に
新しい自分の生き方が見つかる
(同上)
そうそんな「救いの手」を通し
「新しい人間関係」が生まれるかもしれません。
今までには気が付かなかった
「新しい生き方」が見つかるかもしれません。
「蠍座」水星逆行
そして10月14日から
この度数で
水星は逆行を開始します。
逆行の前後は「留(りゅう)」と言って
暫くこの度数で留まりますから
宇宙に強調されている…
と言えるかもしれません
声に出して助けを求めて。
そして
あなたの側に
助けを求めている人が
声を出していないか
耳をそばだてて、と。
実は昨年2019年11月も
蠍座で水星が逆行していました。
その時はこの
蠍座11度
で逆行が終了しているんです!
まるで今回の逆行は
その「続き」だよ、と
言われているようではないですか?
その時の記事がこちら
少し書き出してみたいと思います。
自分をさらけ出し弱みを見せることで
新しい絆を築いてゆく度数。
水とは潜在意識のメタファー。
自己の潜在意識の波に飛び込んで
溺れながら
感情に呑み込まれながらも
溺れることで
本当に自分を救ってくれる関係を求めたのだと
言えるかもしれません。
広大な個人の「潜在意識」の海とは
「心に呑み込んだちょっとした言葉」の向こうに
広がっていると思います。
溺れた彼のように
全てを投げ出し飛び込むのも危険ではあるけれど
多くの人は
その一歩手前で躊躇してしまうことが多いと思います。
それは
潜在意識の中から泡立つような
小さな波を
まったく「無い」ものとして
無視してスルーしてしまうこと。
けれども大切なのは
「無意識」を「意識」に上昇させること。
例えていうなら
浜辺の貝殻のような
「小さな思い」を
無意識の海から
意識の浜辺へと
救い出してあげること。
自分がどんな風に「感じていたのか」
違和感なのか
拒絶感なのか
無力感なのか
嫌悪感なのか…
いずれにしろ
あまり美しくはなく
波立つ海のように荒くて
扱いにくい代物だけれども
「無視」しないであげることが
大切だと思うのです。
その「小さな感情」に目を向けて
気づいてあげることで
認めてあげることではじめて
「NO」と声をあげたり
「HELP!」と叫んだり
次の行動を選択することが出来ると思うのです。
この逆行期間には
そんな小さな「想い」が
過去のどこかで
置き去りになっていなかったか
それによって
今この時に
同じような出来事が
起こってきていないか
そんなところに意識を向けて
しっかりと受け止めてあげることが
必要なのではないでしょうか?
蟹座下弦の月「天王星」のサビアン
そして
蟹座の下弦の月でも
水星逆行の瞬間にも
蠍座の水星の真向かいに
位置するのが
「牡牛座」天王星です。
サビアンは
牡牛座9度
「飾られたクリスマスツリー」。
内面的に充実し、豊かな心を持つ人、
あるいは強い信念を持つ人は
(たとえ外が寒い冬の季節でも)
幸福な感覚を維持することができる
(同上)
この一つ前の度数は
「寒い冬に備えて準備をしておく」
という意味の度数でした。
いよいよ寒い冬の真っただ中になっているのに
このサビアンのひとは
暖かな暖炉の前で
キラキラと光るクリスマス・ツリーを前に
満たされた時を過ごしているのです!
それままるで
映画によくあるシーン。
冷たい水から救出された主人公が
目が覚めると
暖かい部屋の暖炉に
安全に横たわっていたのです。
「クリスマス・ツリー」=
自分自身が信じるものの象徴
であると思います。
8度で冬になる前に
自分の気分が上がる
楽しくてワクワクするものに
照準を合わせ
それを手に入れることを
しておいた
ので
冬の寒い時期になっても
自分の仲間や家族にとって必要なものが
確保された家の中で
安心して過ごしています。
そんな部屋の鏡に
映し出されている
「救われた男」。
何故彼は救われたのでしょうか?
それは
水に潜って溺れることで
「自分にとって本当に大切なもの」
「心を満たしてくれるもの」
を見出したからではないでしょうか?
それは蟹座下弦の月の
太陽のサビアンで
投獄されてしまった人が
「何となく気になっていたもの」
がだんだんハッキリとつかめてきた…
ということとも言えるかもしれません。
蟹座下弦の月 2つの「調停」
そして蟹座下弦の月で
水星と天王星のオポジションに
「調停」のアスペクト
を取っていたのが「乙女座」金星です。
サビアンは
乙女座9度
「抽象絵画を描く男」。
他の誰にもなしえないような
独自の個性的な表現を
工夫しようとしている画家。
この水星逆行期間に
深く水に潜ってみることで
その中
水の中(潜在意識の層)から
貝殻が
浜辺に打ち上げられるように
「あなただけのもの
「あなたにしかないもの」
がきっと見つかるよ…。
金星がそんな風に
明るく楽天的な視点で
応援を送ってくれています。
金星の調和角の示す
「楽しい会話」や
「オンラインサロン」のような
「趣味嗜好の共通する人の集まり」に
あなたにヒントを与えてくれる人が
潜んでいる気配です!
また
蟹座下弦の月の
木星―月のポジションにも
「調停」がありました。
それは海王星です。
魚座18度
サビアンは「巨大なテント」。
派手な演出で観客を沸かせる
テント上演の
サーカス・ショーのようなイメージ。
まあまあ
あまりテンパらないで…
エンターテイメントが大切さ!
みんなでワイワイ
楽しんで行きましょうよ!
みんなで一緒にひとつのものを
創り出すって楽しいよ!
そんな風に
言っているようです。
「蠍座」水星逆行の終わりに
2020年秋の
蠍座水星の逆行が終わるのは
天秤座25度
サビアンは
「秋の葉の象徴が伝える情報」
です。
何かを観察する時でも
一方からだけ見るのではなく
いろんな角度から見ていくうちに
裏にあるものを意識して
深い理解に達することができます。
(同上~天秤座25度より)
前回お伝えしたように
蟹座下弦の月からは暫く
少し緊張感のある期間となりそうです…。
けれどもきっとその先には
そこで経験した「葛藤」から
得られるもの…
火、水、風、土…といった
4つの異なる視点から
見えてくる大きな視野…
そんな
大きな「収穫」が
待っていてくれるのではないでしょうか?
コメント