ホロスコープで今年、土星と天王星のスクエアはずっと見られる配置ですが6月15日きっかりの度数で90度に。サビアン・シンボルからのメッセージを日食・月食サビアンも交えてお伝えします。
月食・日食シーズン
すっかりご無沙汰になってしまっていたブログ更新
プライベートでは精神的にハードな日々の連続でした
皆さまはいかがお過ごしでしたでしょうか?
ここまでの星空空模様をざっと振り返っておきましょう。
5月26日射手座満月・皆既月食
射手座満月・皆既月食はスーパームーンにも重なり
特に影響が大きいと騒がれていましたね。
太陽のサビアン・シンボルは
双子座6度「油田の堀削」というもの。
集合無意識の深い鉱脈から
伝統的な知恵を発掘して人々に影響を与えてみたい…
(松村潔先生「愛蔵版サビアン占星術」より)
私にはそれは個人個人の
深いところに眠る
資質、才能、能力の中から
油脈に当たれば
天まで噴き出すごとく
社会の中に力を発揮し
貢献できる一点を
見出すべきとき
…そんな風に読み取りました。
わたし自身
今後の方向性について
再度見直しを
迫られたような気がしています。
6月10日双子座新月・金環日食
そして双子座新月。
今回は金環日食を伴う新月で
その影響は2か月~半年とも。
太陽と月のサビアンは双子座20度「カフェテリア」でした。
こちらのサビアンについては
こちらの記事で詳しくお伝えしています。
中でも特に今回の日食では
強調されているように感じたこと。それは…
他の天体配置などから
「さまざまな地域の食材が並ぶ
カフェテリアのように
どんな状況に対応できる
ボーダーレスな情報や知識」
を身に着け、それによって
「視野を拡大して
公平で中立なスタンス」
を獲得すること
のような気がしました。
特に注目されたのは
射手座の支配星でもある木星が
ノンアスペクト
(どの惑星とも角度を取っていない状態)
であったこと。
「拡大や発展」を意味する木星が
遮るもののなく拡がってゆく。
そのうちにそれが何のための拡大だったのか
何のための発展だったのかを
見失ってしまうような…。
それは「カフェテリア」の
種々雑多な
食材のイメージにも重なります。
なおさらにそこから
(多くの情報の中から)
何を選び取るかが、
強調されているよう。
それはこれから始まってゆく
新しい世界の
新しい世界観を獲得するための
「過渡期」とも言えそうです。
けれども
無防備な拡大は
「傷」無を伴うことも。
容赦なくやってくる
「予想だにしなかった展開」の中で
右往左往しながら
本当に自分にフィットする価値観は何なのか
いまだ見つけられずに。
わたしが、
本当に大切にしなければ
ならないものは、なに?
そんな問いかけに明け暮れる日々では
なかったでしょうか?
サビアン第4グループ
この20度という度数は
サビアン・シンボル
第4グループに属します。
16度から始まる第4グループは
対向の「影のサイン」の影響が
流入してくる度数です。
双子座にとっては、射手座。
射手座の性質の流入によって
双子座というサインの性質が
より強められてゆくわけですが…
何せ反対側の性質が
入って来るところですから
気持ち的には
キ、キツイです…
今までの価値観が
「こうでなければ」
「こうあるべき」と
耳元で囁いてくるのに
自分の目の前に
大きな鏡をデンと置かれて
「ほら、こういうとこ、
見えていなかったでしょ」
と盲点を突かれてくるわけです
(双子座ではないけれど
実は私の出生図でも
大物4星がこのグループに配置
一生を通じて反対側の価値観にも
目を向けるよう言われている)
では双子座にとって
それはどんな意味になるのでしょうか?
牡羊座で生まれ
牡牛座で育ち
元気一杯好奇心のままに
小学校でやんちゃに過ごしながら
「自我」を育てているのが双子座とすれば
射手座の介入によって
中学高校レベルといった
もっと広くて大きい集団にも
対応できる能力を養う…
といったところでしょうか
まるで今私たちが
これまで属していた社会や集団の枠組みを出て
もっと広い範囲の世界に
目を向けるよう促されているかのように。
けれどもそのためには一度
それまでの「自我」を
いったん「喪失」することも
必要になってきます。
自分を見失いながらも
すぐには「新しいじぶん」が見つからない…。
そんな不安定さが覗いています。
そう、いわば
自分と集団との
「境界線」=ボーダーラインが
曖昧になってしまった状態。
ノンアスペクトの木星のように。
割れたラムネのビンから
どこまでも拡がってゆく
サイダーのように。
自分はどちらへ進めばいいのか
本当にこの方向へ進んで良いのか
射手座満月の
「油田」のサビアンも考え合わせると
そんな割れたガラスびんに
手を伸ばし
中に残ったビー玉を
手探りしているみたい。
自分が本当に力を発揮できる
リソース(資質)はどれ?
どれを拾って
どこへ運べば
誰かの役に立てるのだろう…と。
そんな
「自己ブランディング」の見直し期間
であったのではないでしょうか?
双子座ドラゴンヘッド
さて日食、月食のシーズンの話題に
避けて通れないのが
ドラゴンヘッドとドラゴンテイルです。
ドラゴンヘッド、ドラゴンテイルとは
太陽の軌道(通り道)と月の軌道の
交差点です。
当然どなたの出生図にもあって
ドラゴンテイルは過去生で培ってきた能力
ドラゴンヘッドは今世で目指すべき方向性
を読み取るポイント、と言われます。
このドラゴンヘッド、
ドラゴンテイルに近づいて
満月、新月が起こると月食、日食に。
現在は双子座にドラゴンヘッド
射手座にドラゴンテイルか位置しています。
つまり先ほどの「第4グループ」で
お伝えしたような
射手座から双子座への影響が
過去と未来という時間軸を伴って
強調されているよう。
各サインのドラゴンヘッドの性質を
詳細に描いたこちらの書籍では
双子座ドラゴンヘッドについて
このように伝えています。
自分の弱さを
他人に見せたくないために
考えや意見を他人に伝えるのを躊躇
しているのではありませんか?
真実のコミュニケーションが
自分の深いところの実体を露呈し
それをきっかけにして
恐れや疑惑
心の葛藤を誘発することを
恐れてはいませんか?
(「前世ソウル・リーディング」より)
今私たちには
そんな問いかけが
投げかけられているのかもしれません。
それによって
私たちの中の
より「奥深いところ」にあるもの
(恐らくは
「前世」での経験からくる
心のクセのようなもの)
があぶりだされてくるような。
内なる葛藤から、陰陽の統合へ
そして筆者のジャン・スピラーさんは
ここから
(双子座ドラゴンヘッドでは)
「二面性」を受け入れる練習をしているのだ
と述べています。
それは
他人の中の矛盾や
自分の中の二面性
であると述べています。
地球上には
陰と陽と言う2つのエネルギーがあり
昼と夜
暑さと寒さ
受動と能動
女性と男性など
一見対立する2つのエネルギーが
全体を動かしているのです。
だから
自分の(あるいは相手の)抱える矛盾点を
愛情を持って素直に受け止めると
心が安らかになることを
学んでいるのです。
上記はまさにこちらのブログで
昨年ずっとお伝えしていた
「陰と陽の統合」のテーマでもあります。
またそれは
双子座というサインの
一側面でもありそうです。
詳しくはこちらに…
(「水瓶座時代」の根底をなす考えかも⁉)
上記の記事でお伝えしている
「ミッドポイント」は
双子座20度の「カフェテリア」の
多くのバックグラウンドから生じる
「中立」「公平さ」へと繋がっていると思います。
土星と天王星のスクエア
さて前置き?が長くなりましたが
続く6月15日には
土星と天王星のスクエアが
オーブなしできっかり90度に。
2月18日に続く2回目。
3回目は何とクリスマス・イブ!(12月24日)です。
こちらの記事でもお伝えしたように
現在
天王星→→牡牛座滞在中
土星→→水瓶座滞在中のため
今年はこの2天体が何度も
「スクエア(90度)」
という厳しい角度を取ります。
天王星が
「改革!」「変革!」
「変わろう!」「変えなきゃ!」と
主張してくるのに対し
土星おじさんは
「ちょっとちょっと」「それはまだでしょ」
「これはこうでしょ」
「それはまだ早いんじゃない」
「もっとよく考えて…」
と制限してくる感じ…
の「葛藤」が
公的にも個人的にも
生れてきやすくなる配置。
(上記より)
スクエアとは占星術では
いわゆる「凶角」と言われる配置です。
予期せぬ突然の出来事や
「不都合」と思われる現実によって
今まで持っていた価値観を
手放すことを促すとされます。
特に牡牛座、水瓶座の属する「不動宮」は
文字通り「動かない」
=「自己の価値観」を
何より大切にしますから
それを「手放せ」と言われては
大きな葛藤が招かれるくことでしょう。
スクエアの葛藤が生み出すもの
けれどそれは
「安定」を旨とし
「変化」を嫌う立場に
自分を置いた時の見方と
言えるのかもしれません。
松村先生は
スクエアについて
次のように述べられています。
古来からの宇宙的な法則として(中略)
人間の客観的な意味での成功とは
四つの元素総てが均等にそろうことです。
(松村潔先生「西洋占星術」)より)
こちらは四柱推命の内格が
「五行が揃ってバランスが取れているものを貴命」
とするのに通じるものがあります。
世界は四つの元素で作られていて
この四つの間に力が循環することで
成り立っています。(同上)
こちらも陰陽五行の考えに通じます。
春夏秋冬で
木⇒火⇒土⇒金⇒水と
エネルギーが循環していきます。
何かを実現するとは
二つの元素の中で働く力が
異なる元素に受け渡されることを
意味します。(同上)
これも陰陽五行の相生(そうじょう)の考えに
共通しています。
木は火の燃料となり
火は燃えて灰となって土を増やし
土は内部に金を生み
金が冷えると水を生じる…。
自分の性質を明け渡すことで
相手が受け取り
それによって「循環」が生じているのです。
ある元素の力が
スクエアの関係に当る
異なる元素に移動しても
それが元の元素に
新たな力をチャージする
きっかけになります。(同上)
牡牛座は「所有」を表すサインで
土星の支配する山羊座と同じ
「土」のエレメント。
「形あるもの」を志向します。
その土星の位置する水瓶座は
現在、牡牛座に位置している
天王星が支配するサイン。
「形のないもの」を志向する
風のエレメント。
固執する「価値観」を手放すことで
新しい「風」を受け入れていく…
そんなイメージ。
私たちの奥深いところから
月食・日食であぶりだされた
「葛藤」を見つめることで
「油田」で示されていたような
私たちが本来持っている
資源(リソース=牡牛座の象意)のうち
一等大切なものに
手を伸ばすことが出来るのかもしれないのです。
土星天王星2度目のスクエアのサビアン
サビアン・シンボルは
土星が水瓶座14度
「トンネルに入る列車」
天王星が牡牛座14度
「模索している貝殻と遊んでいる子供たち」で
こちらの記事でもご紹介しました。
GWから、ひと月半を経て
月食・日食シーズンを終えたところで
再びこの度数が強調されているのです。
松村先生は
不動宮の14度を
「見極め」の度数と仰っています。
自分の中で葛藤を起こしている
「無理」を見極めなさい。
そして不要な要素は手放して
身軽になりなさい…。
そうすれば車体も軽くなって
「トンネルに入る列車」のように
最短ルートで
目的地に着くことが出来ますよ…
そんな風に
伝えられているようなサビアンです。
まるで「油田」のような
自分の中の
純粋でコアな資質だけを
残して。
6月15日は天赦日
冒頭でお伝えしましたように
今年で言えば6日間しかない
「天赦日(てんしゃび)」に重なります。
「天が万物を赦す日」と言われる
最上級の吉日です。
しかも「一流万倍日」
(一粒の稲が万倍に似も実ると言われる吉日)
も重なる
今年三指に入ると言ってもいいくらいの
文句なしの吉日です。
この日に西洋ホロスコープの
重要日が重なっているのも
何か意味のあることのような気がしませんか
(因みにこの日は
空海・弘法大師のお誕生日とか…。)
さあもしかすると
ここが「ターニング・ポイント」
2021年も、もう折り返し地点。
この稀有な開運日から
良い「循環」の流れに乗るためにも
どうぞご自分に
もう一度
問いかけてみてください。
もし一つだけ残すとしたら
わたしが本当に
大切にしなければならないものは
一体なに…と。
本日もお読みくださり
本当にありがとうございました
本日の記事が気に入って頂けましたら
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