さまよいの果てに辿り着いた場所。静かに寄せる波が煌めいています。その煌めきからあなたは、新しい「意味」を受け取っています。…9月29日土星が巡行に転じてすぐの満月。ここから12月の土星の水瓶座入りまでを過ごすヒントを、サビアン・メッセージから読み解いていきたいと思います。
土星の順行
昨日朝、小林知央さんの
「覚醒体験」の動画が
たまたまホームに現れ、
それを見てから外出したのです。
そちらのPART2の中に
「コンビニの店長さんから啓示を受ける」
という内容があったのです。
すると昨日、それとまさにシンクロするように
ある店の店長さんから
大切なことを教えられたような経験をしました。
そう言えば何とこの日は
5月11日から4か月半という長きにわたって
逆行していた土星が
順行に転じた日。
いよいよ
山羊座土星期のフィナーレとして
より具体的かつ現実的な現象へと向かう段階が
訪れたように思われた出来事でした。
土星逆行中「何か吹っ切れない」
思いを抱えておられた方も
ここからは「前に進む」ことを選び
力強く歩んでいくことが
出来るときとなるのではないでしょうか。
牡羊座「第2グループ」
そして迎える
10月2日牡羊座満月。
牡羊座とはこの地上に生を受けて
スタートする物語の
第一章です。
牡羊座1度で「誕生」した私たちは
言わばまだ赤ちゃん。
占星学では
生れたばかりの赤ちゃんは
この世での経験より
生れる前の宇宙的な視点の方を
まだ強く持ち合わせているのだそうです。
ですから続く
牡羊6度からの「第二グループ」では
「世界を動かしている根底的な法則」
(松村潔先生「愛蔵版サビアン占星術」)
は何だろう…と考えて
それを通してこの世を理解しようとします。
牡羊座6度からの流れを振り返ると…
牡羊座6度
「一辺が光り輝く四角」
理想やビジョンを
自分が置かれた環境の中に現実化を試みるが
たいてい理解されずに失敗に終わる。
牡羊座7度
「2つの領域で同時に自己表現することに成功する男」
そのうちに自分が置かれた環境と
副業的に自己実現する場と
両輪で生きる生き方を手に入れる。
牡羊座8度
「リボンのついた大きな帽子が、東風にたなびいている」
けれどもそんな中
自分が葛藤しているこの世界の外には
目に見えない世界もあることに気付く。
そしてそこに在る存在達に護られながら
インスピレーションを受け取ろうとしてゆく…。
牡羊座9度
「水晶を凝視するひと」
そしてとうとう、物事を
表(顕在意識)だけでなく
裏(潜在意識)だけでなく
全体的に見通すチカラを手に入れるのです。
…とこのような流れになっています。
どうでしょう?
ちょうど土星が逆行を始めた
緊急事態宣言以降からの
わたしたちの様相に
近いものを感じませんか?
牡羊座満月の月のサビアン
これまであまり
自分を振り返る時間を持てなかった方々も
この間
「どのように生きるか」
「自分とは」「宇宙とは」といった
「抽象的」な事柄に
思いを馳せることもあったのではと思います。
そしてこの数か月は
土星を始め多くの天体が逆行へ転じる中
そんな「目に見えない」
かつ「具体的でなかった」物事に入り込んで
迷宮のように気持ちが揺らいでしまった方も
あられたのではないでしょうか?
土星が
自分のホームグラウンド(支配星)である
「山羊座」に滞在するのも
あと数か月。
12月17日14時過ぎには
「水瓶座」イングレス(入宮)。
木星も同時にイングレスして
「水瓶座の時代」が
本格的に始まってゆきます。
それまでに「モヤモヤ」を手放し
あなたの理想を
この「現世(うつしよ)」に刻み付ける方へと
歩んでゆきたいですね。
そのヒントとなるのが
牡羊座満月のサビアン
「牡羊座10度」かもしれません。
牡羊座10度
「古い象徴に対する新しい知識を教える男」
です。
「象徴」を読むチカラを手に入れ
そこから得た知識によって、人生も変化させてゆく。
そしてわかりやすい形で発表する。
…といったシンボルです。
10度という度数は
9度までの試行錯誤の学びをもって
明確な方針を打ち出し
外界に関わってゆく度数とされます。
牡羊座10度のサビアンの「男」は
9度までの経験を踏まえ
水晶を眺めるような
全体を見る視野から
「象徴」に「新しい意味」を見出し
それを人生に応用して
変化をもたらしてゆくのです。
順行に転じた土星がいよいよ具体的に
理想の現実化を促してくるように
わたしたちも
「象徴からの新しい意味」からヒントを得て
人生に変化をもたらしてゆきたいものです。
それでは「新しい意味」とは
そして「象徴」とは
一体何を表すのでしょうか?
「象徴(シンボル)」の意味
「象徴」とは
抽象的な思想・観念・事物などを、
具体的な事物によって理解しやすい形で表すこと。
(goo辞書さん)
とあります。
キーワードは「抽象」です。
「抽象」とは共通点を抜き出して形にする…
といった意味です。
「象徴(シンボル)」とは
占星術や風水の五行のように
そこに込められた意味から
「より良く生きるためには」
何をどのように運用すべきかを
教えてくれる符号たちと言えます。
たとえば、金星という惑星を考えると
これは太陽の周囲を回転している
ただの土の塊です。
占星術では
この土の塊に
ヴィーナスなどという神話的な働きを与えてゆきます。
(松村潔先生「愛蔵版サビアン占星術」)
ですから「新しい意味」とは
そういった古来の象徴の中に
これまでの概念にはなかった
新しい解釈を加える…
ということになると思います。
「象徴(シンボル)」が伝えてくるもの
占星術や風水といったシンボルは
肉体を持った存在としての私たちを
超越したところにある
霊的な世界、宇宙的な世界からの伝言
とも言えると思います。
私たちという存在は
肉体(身体)を持った存在
であると同時に
感情的・心理的側面
また
思考する側面を併せ持ち
そして更には霊的、つまり
魂としての側面
を持った存在でもあります。
そうした
「魂としての存在」である私たちを
思い出させるような
宇宙的・霊的世界からの「呼びかけ」が
占星術などのシンボルに現れていると思います。
それは「サビアン・シンボル」のように
「言葉」であったり
占星術の天体のように
「記号」であったりしますが
それは目に見えるもの(例えば、天体)を
意味すると同時に
そこに込められた
「目に見えない意味」…つまりある種の
(ここでは天体の持つ)「エネルギー」を
象徴しています。
例えば
あまね梨華さんの
宇宙と繋がるライト・ランゲージも
ある意味「シンボル」と言える気がします。
あまねさんは
ライト・ランゲージは
「波動」であると仰っています。
つまりある種のエネルギーです。
「形」のエネルギー
また私たちが
日ごろ目にしている「形」も
実は「シンボル」です。
ある種のエネルギー波動が集約されたものです。
あなたの「心臓」と私の「心臓」が
ほぼ同じ「形状」なのは
同じ「周波数」で集まっているからなのです。
一つの周波数が創る波が共鳴し合って
「形」が生まれているのです。
「プラトン立体」と呼ばれる5つの正多面体に
四大元素(火・地・風・水)が
当てられているのも
「同一の波動を生み出すもの」としての
パワーがあるからと思われます。
プラトン立体は現代の科学でも基礎になっています。
建築学や幾何学を学ぶ人なら一度は覚える大切な図形なのです。
プラトン立体はこの世に存在する全ての正多面体なのですから。
古代の人々は不思議な特徴を持つプラトン立体には
特別な力があると考えました。
ピタゴラスや古代の錬金術師は
数が宇宙を支配すると考えました。
(中略)
ピタゴラスの教えはプラトンに受け継がれ、
占星術やカバラの影響をうけてルネサンス期に流行し
現代のスピリチュアルな考えの元になりました。
ここで言われている
数が宇宙を支配する
というのは
現代の数秘術にも受け継がれていますが
ある意味そこに
共通の「波動」が生じている
と考えられると思います。
丸山修寛先生の「クスリ絵」なども
数の神秘(波動)を元に
製作されています。
「四角垂」から「円錐」へ
もっと身近な例で
「四角形」を取り上げてみましょう。
牡羊座6度では
「一辺が明るく照らされた四角形」
というシンボルがが登場します。
四角形とは
4辺の直線で取り囲むことで
そこにテリトリー(領域)が生れます。
四角形の直線は
テリトリーを囲むための
論理的「ルール」とも言えます。
つまり
直線=男性性の世界観
です。
例えばピラミッド型
つまり四角錐は
正四角形の4つの辺から
中心の頂点に向かって
三角形が伸びています。
その四辺を
現実界を構成する
四大元素=火と水と土と風
と取ることもできます。
それが表すのは
地上でわたしたちが日々使用する
火→→直観
水→→感情
土→→思考
風→→行動
という4つの思考パターンです。
けれどもこの4つの
「分断された意識」が統合する時
ピラミッドの四角形の底辺は
「円」になります。
それが円錐構造です。
こちらの本では
縄文時代の家屋や街の設計は
円錐構造をしていると説かれています。
円はゼロ、とも取れ
ゼロはこれから全てを生み出すチカラを秘めている
とも取れます。
それはある意味
「生み出す」チカラ
全てを受け入れて内包するチカラ…
円=ゼロ=女性性のエネルギー
とも言えると思います。
上記の本では
それが
映画「スターウォーズ」に登場しているような
強大かつ平和なエネルギーを生み出す…
と説かれています。
「四角垂」から「円錐」へ
例えが長くなりましたが
このように普段
私たちが何気なく目にしている「形」さえ
ある意味「シンボル」として
絶えず無意識層に
エネルギーを送ってきているのです。
このような「シンボル」たちの
秘められたエネルギーを
解き明かすことが出来れば
それは私たちが
これまでにない未来を創造する
ヒントとなるでしょう。
そのように
今あなたが扱っている
目の前の何気ない「シンボル」にも
今までに考えたこともないような
「意味」を持ってはいないかと
「新しい視点」で
見つめ直してはいかがでしょう。
それを「発見」できるのは
あなたしか
いないかもしれないのです。
先ほどの縄文時代の秘密を解き明かした
著者の方は「舞踏家」です。
「舞踏家」として身体に向き合う「経験」が
新しい秘密を解き明かしたのです。
あなたのこれまでの「経験」が
そのような新しい「視座」を
創造できるかもしれないのです。
牡羊座の満月の太陽のサビアン
さて今回
牡羊座の月の真向かい
太陽のサビアンは
天秤座10度
「危険な流れを抜け
安全な場所に辿り着いたカヌー」
です。
このカヌーはこれまで
多くの急流に呑み込まれそうになりながら
やっとの思いで
今安全な場所に流れてきました。
そして初めて
今までの自分が辿ってきた
「流れ」の道のりを
振り返る余裕ができたのです。
先日のオンサ・セッションでは
その方のこれまでの人生の「流れ」を
振り返って頂くシーンがありました。
その時の大変だったこと
精神的に辛かったことを振り返ることで
今現実に起こっている問題にも
前向きに取り組んで頂くことが出来そうです…
そんな風にご感想をいただきました。
あなたにも
これまでの人生を振り返れば
辛かったこと
もうおしまいか…
そんな風に思われたことも
1度や2度ではないかもしれません。
けれども今もしあなたが
それを振り返る心の余裕があるならば
どれも皆宝石のように輝く
かけがえのない時間だった…
と思われるのではないでしょうか?
何故なら、
「今のあなた」を創り上げているのは
それらの体験であったのだから。
そして「今のあなた」なら
その時に起きた問題を
もっと別の形で取り扱うことができる…
そんな風に思えるかもしれません。
何故なら、
様々な経験を乗り越えてくる中で
あなたはひとつひとつ
「新しい世の中の視方」
を獲得してきたからです。
それは
昨日までのあなたとは違う形で
起こっている出来事を
捉えることができる視点、です。
そして
実のところ
その時「問題」が発生していたのは
例えて言うなら
ピラミッドの片方からしか
世界を見ていなかったから…
ということはないでしょうか?
「新しい視点」が「価値」を生む
「体験」を積んできたあなたは
様々な出来事を
右からも左からも
見ることができるようになりました。
そしてやがては
横(ピラミッドの側面)からではなく
四辺を「統合」して
上から見下ろす視点を
獲得することができることでしょう。
その時あなたは
ある意味「次元」を一つ飛び越えるのです。
四つの辺を調和できたとき
ピラミッドは
円錐形に生まれ変わるかもしれません。
先の牡羊座10度の
一つ前のサビアンは
牡羊座9度「水晶を凝視するひと」
です。
水晶とは球体です。
球体とは円錐形の底辺である円が
幾つも重なり合って立体と化したもの。
「全て」を含む全体像を受け入れることで
新しい情報を読み取る視野が
完成しています。
牡羊座10度では
そんな視野から
「象徴」に「新しい意味」を
見出してゆくのです。
言わば全体がひとつとなって
「ゼロ」として溶け合った視点から
「象徴」を捉え直してゆくのです。
例えて言うなら
あなたのこれまでの「体験」が
ひとつに融合され
あなたにしか創り出せない
新しい世界を生み出す
ということです。
12月に始まる水瓶座の時代からは
「一人一人が主役」の世界へと
どんどん移行してゆくことでしょう。
そこでは
これまでの世界では否定されていた
「他の人と違う差異」こそが
至上の世界となってゆくでしょう。
その「差異」を
この世界にどのように役立ててゆくか?
それがこれからの世界をわたってゆく
キーポイントとなるでしょう。
「反応」も受け入れる
天秤座1度2度の記事でお伝えしたように
牡羊座に始まり
乙女座までの「個人領域」での
体験の集大成として
天秤座のサビアンでは
「他者のいる世界」に
足を踏み入れる様子が描かれています。
受け継ぐ5度から10度は
その「他者の居る世界」からの
「反応」に対処する
ことを学んでゆくグループです。
「理想」に向かって
「意志」を実現しようとする「わたし」。
それに対し
「他者」から返ってくる「反応」は
必ずしも肯定的なものばかりではありません。
否定・中傷・妨害もあるかもしれません。
けれどもそれにくじけそうになるのは
「妨害」する側と
「同じ位置」の「視点」で
見ているからかもしれません。
「直線」的な視点では
それは矢のように
こちらへ突き刺さってきます。
けれども
水晶を見つめるような
全体を受け入れていく
「円形」の視点で見れば
その妨害者の「視座」すらも
理解し許容し
客観的に捉え直すことが
出来ないでしょうか?
それもある意味
「象徴に新しい意味を持たせる」作業とも
言えないでしょうか?
「苦しみ」を創り出すのは終わり
そして彼らの抱えている
「モヤモヤ」を
理解できるのも、あなたです。
急流を乗り越えてきたあなたなら
その方に伝えられる言葉
もきっとあるはず…。
新しい「意味ある象徴」
というヒントを創り出し、
手渡すことができることでしょう。
そんな
「あなたにしかできないこと」を
打ち出してゆきましょう。
表現してゆきましょう。
それがきっと
土星が順行を開始し
2020年のフィナーレへと向かう
今これからの時。
この牡羊座満月で
天秤座10度に至って
様々な急流を乗り越えてきたカヌーという
今のあなたなら
全ての出来事を
新しい視点で捉え直し
他者にも
この世界にも
きっとより良い形で
関わってゆける…。
だからこそ
もうこれからは
「急流に呑み込まれる」ことはないのです。
何故ならその「急流」さえも
「新しい意味」を見出すため
あなたが自分自身で映し出していた
スクリーンだったかもしれないから。
苦しみの時は過ぎ去りました。
これからは居心地の良い
静かで美しい水面を
周りの景色を楽しみながら
穏やかに進んでゆくことができるのです。
「ゼロフォース」の千賀一生さんは
あなたのエネルギーフィールドと
外界の万物のエネルギーが
静かに交流するなら
自意識と外界の現象が連動し続ける…
と仰っています。
つまり「シンクロニシティ」が
起き続けるということではないでしょうか?
そんな縄文文化的
平和で満たされた世界へと
わたしたちはこれから
徐々に向かえるのではないでしょうか?
大丈夫、焦ることはありません。
火星の逆行は11月13日まで。
海王星の逆行は11月28日まで。
ご自分の中のまだ消化しきれていないものを
見つめる時間はあります。
そして12月の
土星・木星の水瓶座入りの後には
穏やかな水面で着実に前進してゆく流れに
乗ってゆきましょう。
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