山羊座25度 「東洋の敷物を扱う商人」*今いる場所に「新しい視点」を持ち込む
西洋の人々にとって、東洋から持ち込まれる色鮮やかで丹念に織り込まれた重厚な敷物を初めて見たなら、どんな印象を持たれるでしょうか?それは19世紀に葛飾北斎などの浮世絵に驚嘆したモネやゴッホのようなもの…?「それまで」の常識や脳の出来うる限りのイマジネーションを遥かに超越した「衝撃」ともなり得るとも言えそうです。
今回のサビアン山羊座25度
「東洋の敷物と扱う商人」は
自分たちが元居た文化・共同体の中に
「まったく新しい品物」を持ち込んできたのです。
長い旅をしてきた人が
異国(自国とは別の支流)から
不思議な「敷物」を携えて戻ってきます。
(松村潔先生「愛蔵版サビアン占星術」)
山羊座24度で
社会のルーツに近い文化の源流
を見つけた「修道院の女」が
「生まれ変わった新しい自分」で
元いた共同体に
「里帰り」するのです。
けれど手ぶらではありません。
「手土産」の代わりに
彼女はそこに
新風を吹き込むのです。
新風とは
「源流(ルーツ)」から得た「別視点」。
それがこの山羊座25度では
「異国」からの「別視点」として
「新風」が吹き込まれるのです。
24度で社会から離脱した人が
元の共同体に戻ったとき
他のひとが思いもつかないようなアイデアや
新しい考えによって
そこに衝撃を与えることになるでしょう。
(松村潔先生「愛蔵版サビアン占星術」)
元いた社会や文化に
衝撃を与え得るものとは
どのようなものでしょうか?
それは元いた
ローカルな社会の枠の中では
見えなかった
「ルーツ」に視点を
合わせることでつかんだ
「大きな視野」
ではないでしょうか。
その「大きな視野」に基づく
「新たな視点」が
今度は社会・共同体に
取り入れられることで
また新たな礎(いしずえ)が
築かれてゆくのです。
「発展」の土台となっていくのです。
その位置から
自分が属していた文化とは異なる
多くの支流の文化もよく見え
それに対し反感を感じることなく
良い面をとりいれることができる
(同上)
そんな視点です。
海外留学から戻った人が
ひと回り
人間が大きくなって帰国した…
そんなカンジですね★
24度の女性の「源流の視点」や
25度の商人の「異国の視点」が
社会・文化へ
「新しい情報」をもたらして
「新陳代謝」が促されてゆきます。
★ご参考★
モネやゴッホも驚愕!ヨーロッパの画家に影響を与えた、浮世絵の斬新な構図や色彩とは?
それはあたかも
それまで人々が歩いていた
ローカルな価値観という
フロアの上に
異国からの「別視点」の
「敷物」が敷かれるようなもの。
人々は今度は
その価値観の上を
歩いてゆきます。
やがてそれは歴史の様に
「軌跡」として
刻まれてゆくのでしょう。
例えば昨今ZOOMなどで
リモート・ワークが
促進されたように
誰かが「新しい視点」を
取り入れることで
社会や文化そのものも
ゆっくりと
刷新されてゆくのです。
このような
「異国の視点」
を拒否しない柔軟さと
「新しい視点」を持つために
自身の内側を
見つめ直すことの
大切さ。
こちらのサビアンでは
この2つが強調されているようです。
それは外国から自国に戻ったひとが
もといた社会や組織に
新しく身に着けた力で
人々に「貢献」してゆくようなもの。
何気なく過ごしている
日常生活
ごく平凡な暮らしも
誰かのこうした
「貢献」の上に成り立っていて
多くの人々の「貢献」という
「軌跡」の上を
歩かせてもらってゆくのですね。
つまり
外国から持ち帰った
「新しい視点」によって
「修道院」で女性が
じぶん自身の中に見つけた
「文化や伝統の源流(ルーツ)」
から受け継がれていく
その先の未来へ
「新しい礎(いしずえ)」が
もたらされるのです。
過去から未来へ…
本当にその文化・伝統・共同体を
強固な盤石なものにするために
敢えて
「外」から
「新しい視点」を
持ち込むのです。
各サインの25度は
そのサインの「完成形」を
表す度数と言われます。
山羊座と言う
歴史ある伝統や文化を
重んじるサインの
もっとも完成された形
とされるシンボル。
そこに
「外国からの新たな視点」を
取り込まれることで
「完成」されるところが
とても興味深いですね。