山羊座27度「山の巡礼」*「こんなもの」の枠組みを超え高みの世界へ上ってく
1月17日前後の太陽のサビアン。山道というものは頂上に近づくほど坂道がきつくなるもの…私たちも「本当に叶えたい願い」であるほど「こんなものさ」のところで妥協してしまいたくなりがちですよね。けれども私たちが暮らす世界にあるものは大抵そうした「こんなもの」を超えようとした先人のビジョンが創り出して来たのではないでしょうか?「先人たち」の歩みをヒントに理想を叶えていく方法を、考えてみたいと思います。
「山の高み」を目指す山羊
ルディア訳では
山羊座27度
「山の聖堂へと連なる
急な階段を上る巡礼者」
となっています
山の高み(高次な次元)を目指し
地に足の着いた世界から
(下から上へ=「陽」のエネルギーで)
一歩一歩階段を上っている
そんな様子がイメージされますね
険しい山道を
上へ上へと高みを目指し
一歩一歩登る「山羊」の姿が重なります
山羊という動物は
険しい山を慎重に足をかけて
高みへ高みへと登ってゆきます
そのように
スタートさせた行動を
継続させることで
必ず山の高み
つまり社会的成功や
ステイタスアップに繋がる…と
伝えてくれているのかもしれません
各サインの27度は
そのサインの
集大成とも言える度数で
ここから先は
移行のための準備として
次のサインの資質が混じってゆくんです
だからある意味ここが
山羊座的なテーマのピークとも
言えるかもしれません
2008年に
山羊座入りした冥王星の象意は
「破壊と再生」です
2008年と言えば
リーマン・ショックが
起こった年でもあります
10年以上をかけて
山羊座が象徴すると言われる
既存の「枠組み」
「価値観」「社会体制」を
ゆっくり書き替えてきた
…そんな風に言えるかもしれません
そんな冥王星の山羊座の旅も
そろそろ終盤です
2024年1月21日には
2度目の水瓶座入り
もう一度山羊座に戻って
2025年11月19日
3度目の水瓶座入りで
その後はもう山羊座には戻りません…‼
さあ
そんな「山羊座の旅」の
クライマックスとも言えそうな
今回のサビアンシンボル
「山の高み」を目指す
山羊の性質そのままに
「山の巡礼」という
シンボルとなっています
「巡礼」とは
聖地を参拝して廻ること…
つまり
誰か自分の精神的導きとなる場所を尋ね歩く…
そんな雰囲気のする言葉ですよね
精神的な成長を求めて
山の頂上にある聖地を目指し
訪ね歩いてゆくのでしょう
ここで目指す「山の頂上」とは
「精神的な高みに昇る」ため
明確な「ビジョン」を持って
自分が到達できうる
「最高の状態」を目指しているとも
言い換えられるでしょう
それでは
「自分が到達出来うる最高の状態」とは
どのようなものでしょうか
あなたには
達成したい目標がありますか?
自分にとっての「最高」の状態
自分が「最高」だと思える状態
そんな
目標が明確に思い描ければ
それに向かって
「努力」を始めることもできますよね
憧れの理想像
そんな
「最高」のビジョン
を描くには
まずは「理想」が必要です
そしてそうしたイメージを
与えてくれるのが
自分にとっての
「理想的状態」を
既に達成している「先人たち」
ではないでしょうか
こんな人いるんだ!
という驚き
「最高の理想像」を
彼ら、彼女らに垣間見たからこそ
自分も、一歩でも近づきたい…
そこから
あなたにとっての
「理想のビジョン」というものも
明確に見えて来るのではないでしょうか
すると今までの
「人生なんてこんなもの」
という思い込みや
植え付けられた
「思想の枠組み」のようなものですら
超えて行けるかも…と
思えるのではないでしょうか
ドテカテモリーは
蠍座で
冥王星がルーラー(支配星)
ですからね
蠍座のテーマは
「他者と絆を築くこと」で
冥王星のキーワードは
「変容」です
誰かに精神的に繋がることで
「実現可能」と信じられる
ビジョンが生まれるからこそ
不屈の精神力や忍耐
絶え間ない努力も可能となり
「こんなもの」を
超えて行ける世界へと
あなたを取り巻く世界が
「変容」するのです
その意味では
先人たちから
「学ぶこと」
「教えられること」
の大切さも
伝えているシンボルかもしれません
「継承」されるもの
またこの「先人」という言葉からは
一つ前のサビアン
山羊座26度「水の妖精」
で言われていた
古くからの「社会や文化」からの恩恵
というテーマも重なります
自分の属する文化の中にある
古き良きものを受け取り
芸術面や文化的な活動の中で
再生することができるでしょう。
(松村潔先生「愛蔵版サビアン占星術」山羊座26度)
【地のエレメント】として
「山羊座」とは
「集団」「社会」「国家」の枠組みの中での
限りない恩恵…そんな一面を持っています
タロットで言えば
コインの10のカード
集団として完成し
安定しているからこそ
受け取ることができる恩恵です
例えば私たちが
キッチンの蛇口をひねれば
水道を通して
幾らでも
水が供給される…
そうした
ライフラインが整っていること
それも「恩恵」の一つです
けれど
世界には
料理で使う水を汲みに行くために
水瓶を担いで
何キロも歩かねばならず
そのために
が数百万人いるらしいです
(いや回し者ではございませんが(;^_^A
アンケートに答えるだけで
10円寄付してもらえるそうなので
よかったらどうぞ…アンケート)
そんな有難い
私たちの国ニッポンだって
最初から水道が
敷かれていたわけではありません
今のような水道の
「元型」がつくられたのは
16世紀家康公の
命だったようです
江戸幕府をつくるにあたり
人びとの飲料水や
生活用水の必要を感じ
天正18(1590)年
徳川家康は江戸入府に先だち
家臣大久保藤五郎に
水道の見立てを命じました
藤五郎は小石川に水源を求め
神田方面に通水する
「小石川上水」を作り上げた
と伝えられています
(東京都水道局さん)
つまりその時代までは
日本でも
井戸や川から水を汲んで
使用するのが
当たり前だったのですね
それを「水道を引く」という
「大きなビジョン」を持ち
人びとの生活に役立てようと
行動に移されたものが
今の私たちの時代まで
恩恵に預かっているわけです
この「水道」は一例ですが
そうした「先人」たちによって
重ねられてきた
様々な方面の
数々の歴史が
私たちの現在の生活にも
繋がっているのですよね
「山の頂上」を目指すには
さらにこの水道の原型である
「上水」を例にして
「山の頂上」への道のりを
考えてみたいと思います
先日、時代劇で
この「上水」を
町中まで引いてくる様子が
ドラマになっていました
(普段殆どテレビは見ないんですが
たまたま家人がつけていた処を通り…
必要となる情報は
何故か目に入って来るんですねー)
そこには数々の困難があって
様々な壁にぶち当たって…
その度ごとに
その「壁」を乗り越えなければ
ならなかったことでしょう
水道事業を始めた
家康公の心境になってみると…
…と、このような感じでしょうか?
バシャールの願望実現法則
この過程は
最近話題の「バシャール」の
「1-3-5-7の実現法則」
にも通じているように感じます。
それでは、次の原理、「3」に入ります。
人生の中で自分の望む現実をつくりだす
ダイレクトなアプローチ
「見る・感じる・なりきる」
です。
(ダリル・アンカ (著), 関野直行 (翻訳)
「バシャールゴールド」P.257)
【3の1は「見る」】
イマジネーションを使って、
できるだけ鮮明にあざやかに望む現実を見る。
【3の2は「感じる」】
イメージの中で、
その感情や感覚をしっかりととらえ、
自分に覚え込ませる。
【3の3は「なりきる」】
自分の体を使って行動に移す。
(以上 ワクワク案内所さんより)
ね?
そっくりと思いませんか??
「最高の理想」を思い描いてみる
つまり
ここから学べることは
自分がいる「枠組み」
(水は川から汲んでくるのが当たり前)
よりも
「一段高いところ」
(水道というものがあるらしい)
が存在する世界へ
首を伸ばし覗いて見る
⬇
「新しいビジョン」=
「江戸の民が不安なく水を使える国を」
が生まれる
⬇
「今ある以上の理想的な世界」も実現できる‼
と信じ切りそこへ向かって行動する
ということになると思います
そして江戸の水道「小石川上水」」は
その後さまざまな変遷…
明治の開国による
コレラの流入などを乗り越え…
現代の上下水道の形へと
整備がなされていったようです
そうやって実際
古来ひとびとは
努力を重ねて来たし
そして私たちは
その努力の成果としての
多大なる恩恵にも
預かってもいるのですよね
ですので…
私たちもまた未来に
未来の社会を生きる人びとに
「今ここには”無い”けれど
もっと理想的な世界」へ
一石を投じることができる
のではないでしょうか⁉
だからこそ
そうした「ビジョン」に
インスピレーションを
与えてくれる
「じぶんの枠の外」にいる人物…
を見倣うことが
大切なのではないでしょうか
「山の巡礼者」が目指す聖地に
立っているひとのように…
山羊座27度からのメッセージ
2022年4月30日
逆行を開始した冥王星は
8月5日からずーーっとこの
サビアン山羊座27度
に滞在していました
10月9日に順行に転じても
「留」と言って
暫くは動かないように
見える状態が続き
その後はまた
ゆーーっくりと進んで
12月9日まで
このシンボルに滞在…
その間実に約4か月…‼
「変容と再生」を象徴する冥王星から
このシンボルに注意して★
と言われていたようではありませんか⁉
「山の頂上にあるあなたの聖地」で
=あなたの「いま」の枠組みを超えた
「ビジョン」を見い出して、と…
それは平坦な道ではないかもしれませんが
「自分が決めた目標へ歩む」
という意志を貫くこと…
あたかもタロットのワンドの9のように
ゴールはもう少し…
「諦めないで」と…
あなたが
「手にしたい理想」
努力を厭わず
必ず手に入れたい…
憧れてやまないもの
物理的なものでも
精神的なものでも
あなたにとっての「最高地点」
そんな「ビジョン」を描けば
きっと
新しいチカラが授けられる…
目指す「過程」からも
辿り着いた「達成感」からも
多くの恩恵や
生きる力を与えられる…
そうして辿り着いた「頂上」から
今までより
いっそう広く大きな視野で
世界を見渡すとき…
今までとは違う
新たな「ビジョン」が
また生まれてゆくのではないでしょうか⁉
そして26度からは
サビアン・グループで言えば
「第6グループ」
サイン(星座)の資質が
ここまで十分に実践され
充実したところで
次のサイン(水瓶座)へ
移る準備をしていくグループ
となっています
次のサインである
「水瓶座を意識した山羊座」ということで
「地の中の風」という段階を表します。
(同上)
ですから「巡礼」で培ってきた
あなたなりの
「ビジョン」(視野や視点)こそが
本当にかげかえのないもの
であると思うのです
何故なら
ここからの【風の時代】は
「量子力学」でも説かれているように
先程の「バシャール」のお話しのような
「見ているビジョン」にもとづいて
現実が創られていく世界
となるかもしれないから…
見えているもの
頭に描いている「ビジョン」が
次の世界へと
あなたを誘(いざな)っていく…
だからこそ一歩一歩
あなただけの「巡礼の旅」の中で
「今できるだけのこと」をやっておいて…と
それがこのサビアンから
求められていることなのではないでしょうか