魚座7度「岩の上に横たわっている十字架」*自己設定のリミッターを超えてゆく
2月26日前後の太陽のサビアン。ルディア版では「海の霧に包まれた岩場に横たわる大きな十字架が、 一条の光によって輝く」となっています。それは、何を意味するのでしょうか?
魚座6度の振り返り
魚座6度では
「集団の持っている価値観」に
自分を捧げようとしました
それは国家かも知れないし
国を、そこに住んでいる人を守る
という「大義名分」に
すべてを捧げようとしていました
けれどそこで少し立ち止まって
考えてみて頂きたいのです
あなたがもし
「国とそこに住む人々を守る」
という理想を掲げ
「軍隊」所属していたとします
けれども
あなたがほんとうに
「奉仕」したかったのは
「人びとが平和に楽しく暮らせる
国家づくり」という
「理想」のイメージであって
「軍隊」そのものでは
なかったのではないでしょうか
これも良くある話ですが
「世界平和」に自分は貢献したい
またそれに「貢献できる私」
でありたい…と強く願って
「世界平和」を実現しようとする
ある団体に所属したとします
その団体のトップは教祖的な存在で
まさに人々の心を惹きつけるような
魅力あるカリスマ的人物でした
あなたはお給料で稼いだ
お金の半分ほどを
その団体に寄付し
休日があれば
ボランティアで
その団体のために働いていました
まさに魚座6度のような
状況ですよね…
ところがあるひ
その「教祖」が不祥事を起こし
全国に大体的に
ニュースが流れました
その教祖は逮捕され
団体は離散しました
そこであなたは気付くのです
私がほんとうに「貢献」したかったのは
「団体」ではなく
その向こうに掲げられていた
「理想の世界」のイメージ
であったのではなかったか…と
「内側」に問い直すとき
そこであなたは
そのあなたが
ほんとうに、
ほんとうに
大切であると思い
全てを投げうってでも
絶対に実現させたいと願う
「理想のイメージ」を
再度自分の中に
今度は
「外側の大きな組織」にではなく
あなたの内側の中に
いわばあなたの
「人びとの力になりたい」をいう
「良心」のもとに
愛という名のもとに
その「イメージ」を
再構築しようとするのです
それが
「心の中に打ち立てられた
魂の十字架」です
それはあなたの
「強固な決心」の上に
横たえられています
そう、まるで「岩」のように
「強固な決心」の上に…
そうこの「岩」は
激しい荒波のさなかに
あるかもしれませんが
揺るぐことはありません
これまでの
「組織にすべてを捧げて」きた
あなたの人生も
世界観も
波のように
砕け散ってしまったかもしれませんが
波が砕けても
あなたの「心の岩」は
「岩の上に横たえられた」
あなただけの十字架は
なにものにも
触れることはできません
「光」が降りるとき
そしてあなたは
「祈り」を捧げます
その心の中の十字架に
「神よ、私は○○な世界を
何としても実現したいのです」
…と…
するとそこへ
あなたの十字架へ
天上の雲間から
「一筋の光」が差し込むのです
そのとき
あなたは
ハッキリと気が付くのです
ここから、
あなたが何をすればいいのか
どう行動していけばいいのか…
そしてそれが
「他の人から見て」
どんなに大変なことであっても
例え「無理難題」に
思える事であっても
あなたは
意に介さないでしょう
何故なら
それは「あなたにだけ囁かれた」
天からの言葉であるのだから
あなたも
今までの人生で
ああ、私はこれをやらなければ
やり遂げなければ
そんな風に感じた
瞬間はありませんでしたか?
私は、これをやり遂げる…と
決意したことが
あったのではないでしょうか?
タロットカード「ハングドマン」
こちらのサビアンは
タロットカードの大アルカナ
「ハングドマン(吊るされた男)」
を思い起こさせます
彼は手足を縛られ
大きな木に吊り下げられ
身動きもできません
けれども
その額には
よくある「後光」のような
「光」が差しています
そうちょうどこのサビアンの
「一筋の光」が
彼に降りて来て
額に留まったかのようです
そして
大きな木に
吊り下げられたその姿は
岩の上で動かない
「十字架」のようにも
見えます
彼は「動けない」からこそ
木の上から
すべてをじっと
見渡すことができます
そして
「逆さま」であることから
他の人とは違う視点で
ものごとを見ることができます
だから彼は
「自分が何をすべきか」を
ハッキリと
知覚したのかもしれません
何故なら彼の口元は
うっすらと微笑みさえ
浮かべているのだから…
「吊り下げられる」という
「状況」を
「受け入れた」とき
彼の元には
「天啓」が降りて来たのでしょう
「受け入れる」という「選択」
「吊り下げられる」という
「状況」は
彼を見る人びとの目から見れば
なんと残酷で
悲痛な出来事と
思われるかもしれません
そう
あなたの人生にもきっと
そんな「過酷な場面」が
一度や二度ならず
きっとあられたことでしょう
けれどもそこに
「大いなる宇宙の意志」が
働いていたのだとしたら…???
その「状況」を
「ただ流される」のではなく
「肚をくくり」
「受け入れる」と
「コミットしたとき」
その「状況」は
ただ打ち砕こうとする
「波」ではなく
もしかすると
あなたの十字架を
安らかな浜辺へと運ぶ
手助けをしてくれるものに
変わるかもしれないのです
ハングドマンの目には
他の人には見えない景色が
映っているように
「今目の前の荒波」
が激しく打ち砕かれるとき…
そう例えば
「自分が全てを投げうって
奉仕し
信頼しきっていた
教祖が逮捕される」
というような
状況であったとしても
彼の目の前には
まったく「別の世界」が
開かれたのかもしれません
その荒波の向こうに拡がる
大海原の遥か彼方に
今まで見たこともないような
美しい果物が生い茂る
楽園ような浜辺が続いていることに
「或る価値観」からの脱却
このサビアンシンボルを
ネイタルチャートにお持ちの方
また強調されるシーズンには
そのように
いままで頼っていた世界を離れ
新しい道へと誘われる体験が
あるかもしれません
限界を突破しようと
「意志」に忠実になることで
自分を支えていた土台が
崩れていくような
体験をなさるかもしれません
今までの安心できる環境から
波打ち際の岩場に投げ出されても
そこに横たわる十字架のように
まっさらなあなたが
信じるところに従うように、と…
そこであなたは気付くのです
「これまでの体験」は
まるで夢のよう
真実の「私の十字架」へ
踏み出すための
「プロローグ」に
過ぎなかったのだと
それは魚座というサインが促す
「思いこみという価値観」
からの脱出でもあります
だからどうぞ
あなたに降りてきた
「光」が伝えた
「内なる声」に
ご自身の「心の声」に
耳を傾け
もう一度
本当に望んでいること
訪れたい未来を
確認してゆきましょう
そして「こころの十字架」は
見失わずに
「目指す理想の世界」へと
迷わずに進んでいかれて下さいね
「イメージ」が先、「物質」があと?
私たちが
「信じる」というエネルギーを
魚座の表す海のような
「大いなる流れ」の
波長に沿わせるとき
必ず「目に見える物質世界」
のエネルギーも
そこに引き込まれてゆきます
それが魚座の伝えている
「霊主体従」の世界
「イメージ」が
「形あるもの」を導くのです
何故それが
可能となるのでしょうか?
それは「思い込み」という「価値観」
いわば乙女座2度で掲げられた
「地上の十字架」を手放す時
「世界」と「わたし」を隔てている
「境界線」が消失し
この世界の「ワンネス」と
一体になることができるから
そこに繋がり
アクセスするなら
「吊り下げられたまま」の
ハングドマンが
その額に見ているものが
自然と周囲に
引き寄せられてくることでしょう
大切なのは
ご自身を「守らなければ」と
ご自身を「安全圏」にとどめなければと
奮闘しているあなたの脳が
がっしりと掴んでいるなにものかを
手放すこと
「自分を守らない」ということ
「安全圏に留まらない」ということ
それがあなたにかけている
無意識のリミッターの向こう側を
光で照らしてみること
さあ、あなたの「心の十字架」は
どんな「信念」の岩場に横たえますか?
たとえ今は先の見えない霧の中を
歩いているように思える時でも
あなたが進む道を照らす光は
いつもきっとそこにあるから
怖れずに、進んでいかれてくださいね