水瓶座27度「スミレで満たされた古代の陶器」＊永遠なるものに思いを託す
2月16日前後の太陽のサビアン。自分の意志や気持ちをストレートに表現することなく、古代から続く既に十分に価値あると証明されているものに託す…というシンボル。一時的でない永続的なものに価値を置こうとするのです。
「絵葉書」に託された心
まだこれほど
ネット社会が発達していなかった
学生時代
「女子」だった頃の私たちは
遠くに離れた友人に
「絵葉書」を送り合うことが多かった
そうそう
亡くなった義母も
よく絵葉書を送ってくださっていたっけ
絵葉書は
裏面は絵画や写真になっているし
表面は
半分は住所を書く部分で
残り半分にしか
文面は書けなかったから
それは本当に
短いものだった
「元気？元気です」みたいな
それに尾ひれがついているくらい
けれど裏面の
絵画や写真には
送って下さる方それぞれの
「気持ち」が
そこはかとなく
おもんばかれるような
そしてもちろん
こちら＝私の趣味・嗜好も
考えてくれたのだろうな
というような
そんな「あなたとわたし」を
そこはかとなく繋いでくれるような
そんな「絵画」
そしてそこにはモチロン
その「絵画」や「写真」を
製作した作者の
「思い」も
そこはかとなく
表現されている
つまり
送られてきた絵葉書を読む時
そこには
＊絵画や写真の作者
＊送った人の思い
＊受け取る人の思い
の三者のエネルギーが
MIXされた
短い短い短編映画が
出来上がっていた
こちらのサビアンシンボルの
古代の陶器とは
例えて言うなら
その「絵葉書」に
あらかじめ描かれている絵画だ
それは
それこそ
有名な画家のものであれば
（そう私たちは女子学生の時分
よく誘い合って美術館に行っては
帰りにショップで絵葉書を買って帰っていたっけ）
古今東西
多くの人びとが
その画家の
その絵のポストカードを
送り合うような
「普遍的」な媒体だ
そして
そこに短い文面を添えるとき
その文面は
その季節ごとに花を咲かせる
スミレの花だ
その文面に託されるのは
ただ一時の
いわば「一期一会」に
その方のこころに湧いた「思い」
それは私という
遠くに住む友人を気遣ってくれる
さりげない優しさ
スミレの花は「謙虚」という
花言葉があるけれど
道端にひっそりと咲く
奥ゆかしい
スミレの花のように
主観と客観
そんな絵葉書のエピソードを思い出したのが
松村先生のこちらの言葉です
自分の気持ちを外に向かって表現しようとしたとき
個人的な気持ちを生々しくぶちまけることなく
（その結果）
既に十分に価値が証明されているような表現
（＝古代の陶器）に感情（スミレ）を託します
（松村潔先生「愛蔵版サビアン占星術」）
この度数に至って水瓶座は
自分が「感じたまま」を
まっすぐに表現することを好まず
一歩立ち止まり
気持ちや感情の中で
「相手に伝えるべきはどこ？」
と自分と相手を観察しているよう
慎重に自分の気持ちの中の
主観的な部分と
客観的な部分を選別し
主観的な部分の方は
まったく語る必要などないと考えるのです
（同上）
ここで言われている
「主観」とは
「自分の立ち位置」から
＊わたし
＊相手
＊絵の作者
を見ている
ということなのだと思います
例えば
この絵のこういうところが
好きとか
この絵を買ったときは
どこどこへ行ったんだよとか
あまりそういうことは
多く語らずに
「客観的」に状況を見つめてみる
つまり
「相手」から
＊わたし
＊相手
＊絵の作者
という三者のいるこの状況で
相手が喜ぶことは？
相手が知りたいことは？
相手が励まされることは？
相手が嬉しくなることは？
そう
相手に何か「贈り物」をするときに
いつもやっているような
「心の計測」
そのベクトルを
相手の立場から見つめてみる
そのとき
最適なカードが選ばれ
短い中にも
最適な言葉が紡がれてゆく…
それがこのシンボルの
表していることでは
ないでしょうか
サビアン第６グループ
そして一つ前の
水瓶座26度からは
水瓶座が魚座へ向かう準備を始める
「第６グループ」
そんな
「相手を思う思いやり」が
水瓶座の
【風のエレメント】の
「客観性」の中に
含まれていることが
このシンボルの
「風の中の水」と
なるのではないでしょうか
このシンボルのキーワードとして
「無駄を省いた洗練」
「女性的な」
「繊細さ」
「奥ゆかしさ」
「シャイ」
「デリカシー」
とあります
クリエイティビティ
けれど
それだけでなく
表だって
「私が」「私が」と
声高に主張するのでないけれど
陶器に
季節の花を
スミレを生ける
その行為の中には
絵葉書に「思い」を託すような
ある種の
「創造力」
「表現力」も
醸し出されていると思います
それは
例えて言うなら
四方八方好き勝手な方向に
揺れている野に咲くスミレを
「陶器」という器に
活けてみることで
「それを見る人の目線」
というものを考えるようになる
「客観的な視点」から見て
また「じぶんの感情」を
鏡の側から見つめ直すように
新たな自分を
発見し直すことも
出来るのではないでしょうか？
それは「熱いままに」
感情をほとばせるのでなく
「一歩離れたところから」
自身の感情を見つめ直すことが
できるということ…。
「いま」を超えていく
またこのシンボルでは
ただの「花器」ではなく
「古代の」と記されています
それは
山羊座という
「地域性」に縛られた
価値観を抜け出し
「共時性」という
「同じ時間を共にする」
ことにこだわってきた
水瓶座が
今度はとうとう
魚座へとジャンプしていくにあたり
「時間」さえも
「いま」に縛られることを
手放すということ
もっとずーっと昔から
「普遍」であったもの
古来より
古代より
同じように
人々が心を託してきたもの
「永遠に変わらない価値」
「既に十分に証明されている価値」
の尊さ…
そこに注目しているのだと思います
ですので
こちらのシンボルを
ネイタルチャートにお持ちの方
また
強調されるシーズンには
古典や伝統的な芸術作品に
触れてみたり
それを通じて
ご自分のお気持ちを
表現したりしてみられることも
おすすめです
例えば…
日本の文化や美術
茶道や華道
古代文明の象形文字
など…
今話題の
「カタカムナ」の図案や
「フトマニ図」
「龍体文字」なども
良さそうです
また
タロットカードも
図案に西洋神秘思想が込められている
ということから
こちらの部類に入ると言えそうです
そして
普段使いのカップやソーサーなども
少しお値段が張っても
有名な伝統的なメーカーやブランドものを
お使いになってみると
新たな発見があるかもしれません
そういったものに触れることで
審美眼を養ってゆくのも良さそうです
伝統に根付いた「図案」や「技術」は
あなたに
時を経ても変わらない
永続的な価値というものを
思い出させてくれることでしょう
最後までお読みいただき
ありがとうございます
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ホロスコープ
３６０度の１度ずつにあてがわれた
アカシック情報とも言われる詩文です
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