山羊座20度 「歌っている隠れた聖歌隊」*マウントを取りたいエゴを手放す喜び
1月10日前後の太陽のサビアン。人はいつの日もいつの時代も「本性」の部分で「人に認められたい」と願っているものではないでしょうか。そんな「社会的ステイタス」を願う気持ちは山羊座の頑張りの大切なモチベーションでした。けれども「山羊座第4グループ」で対向の蟹座の影響が入ることで、じぶん自身の内側にある「感情」や「共感力」を見つめ直しことで、こちらの度数では「自分を前面に出さなくても人と協力し合う喜び」に目覚めてゆきます
「名もなき人々」が創り上げる価値
真っ暗な映画館で
はらはらドキドキ…
感動に包まれながら
「映画」の世界が終わると
大音量で流れて来る
映画の主題歌…
すると
画面は「Fin」の字幕と共に
エンドロールに切り替わります
すると
今まで座って鑑賞していた人たちが
ひとり
またひとりと席を立ち
場内を後にしてゆきます
それでもまだ
感動に打ちひしがれて
席を立てないでいることは
なかったでしょうか…
するとエンドロールに
次々に流れていく
人びとの
名前
名前
名前
名前…
そう延々と、延々と…
一体一つの映画が出来上がるのに
どれだけの人数が
関わっているのでしょうか?
まさに「名もなき裏方の方々…」
映画の宣伝チラシには
主演女優・男優・監督や
せいぜい主題歌の作者までは載っているけれど
これらの「その他大勢」の名前が見られるのは
このエンドロールだけです
けれども
この中の一人が欠けても
この映画が完成することはなかった
とも言えるのではないでしょうか
そんな「エンドロール」に
現れては消えてゆく
大勢の裏方の人びとの
「名前」こそは
今回のサビアン・シンボル
のエネルギーそのものといえそうです
「ハーモニー」の出どころ
山羊座20度
「歌っている隠れた聖歌隊」
「聖歌隊」は
教会のミサや結婚式で
表だって登場することはありません
式を執り行う
牧師さまの後ろの
目立たないところに居て
かつ一人一人が
それぞれの「パート」ごとに
他に引き込まれずに歌っています
個々の「役割」を
しっかりと認識して
自分の役割を果たしつつも
その「パート」の歌声が
際立つこともなく
ただ
全体の「歌」が
美しいハーモニーとなる…
ということですね
そしてその「歌」は
映画で言えば
映画全体を流れる「テーマ」であり
「社会」「共同体」で
求められる目標としての全体像…
一人ひとりの「名前」が
出てくることがなくても
「聖歌隊」のあいだには
精神的なつながり、共感
があって
互いに思いやりながら
「全体」を創り上げています
その「全体」こそは
これまで「山羊座」が
ずっと求め続けてきたものであり
けれども
山羊座1度の「首長」ひとりの力では
とうてい
なし得なかったもの
そして「ステイタス」や「功名心」に
取りつかれがちな「山羊座」では
達成できなかったもの
山羊座「第4グループ」の成果
これまでの
山羊座16度からの
対向のサイン蟹座の侵入があって
「情感・共感力」といった
じぶんの内側にある「蟹座の性質」を
無視せずに向き合ったからこそ
達成できた「全体のハーモニー」なんです
一人ひとりが犠牲になるのでなく
誰かが際立って目立つものでもなく
それぞれが持ち味を発揮しながらも
「全体」の「調和」が
取れているからこそ
聴く人の耳にも心地良く
そして
教会全体の荘厳な雰囲気づくりにも
役立っているのです
松村先生は
16度で侵入した
180度対向のサイン「蟹座」の影響を
完全に克服した20度について
12サイン螺旋の2番目の円
に属する蟹座なので
山羊座代グループよりも
さらに発達した心理を表している
(松村潔先生「愛蔵版サビアン占星術」)
と述べています
この第2円の蟹座は
第1円の12サインからの続きで見れば
16番目にあたります
数秘術では
16は「固い自我の殻(プライド)を破る
と言う意味の数字です
(同上)
じぶんを「守りたい」そんな
「自我の殻」を
内向きに打ち破ることが出来たからこそ
「個人の名前が出る」といった
「功名心」に翻弄されずに
一つ前の
山羊座19度
「大きな買い物袋を持った子ども」が
「誰かの役に立ちたい」
という純粋な「思い」で
役目を果たしたように
純粋に
「全体」を創り上げることに
「貢献」したいと願ったからこそ
成し得た成果なのです
それによって
「蟹座」が欲していた
「仲間とのほんとうの協力」
「共感を分かち合う喜び」
にも到達することができたのです
山羊座20度のサビアン・アドバイス