山羊座24度 「修道院に入る女」*あなたの中に最初から全てある
1月14日前後の太陽のサビアン。こちらは「じぶん自身を見つめ直す」ための「静かな時間」の重要性を教えてくれるサビアンです。
「内省」を促すシンボル
松村先生はこの度数について
なにかの目的のために
隠遁者のような暮らしをしたり
社会から逃避する姿勢をあらわしていることが多い
現実にこの度数の持ち主を見ていると
ある一定期間
特殊な環境に閉じ込められ
自由のきかない人生を強制されるケースがある
また自宅から一歩もでない生活をする人も
(松村潔先生「神秘のサビアン占星術」)
と書かれています。
2004年の出版ですが
2020年初め
ちょうど冥王星ほか天体がこの度数を通過したとき
世の中はまさに
このような状態になってゆきました
天体の「サビアン山羊座24度」通過期間
【土星】
* 2020年1月14日‐1月23日
【木星】
* 2020年3月21日‐3月29日
【冥王星】
* 2020年1月19日‐2月19日
スピリチュアルの発信をされている方の中には
この時期
「内省」や
「自己に向き合う」ことが
求められている…と
仰っていた方も多かったです。
「修道院に入る女」の探しもの
こちらのシンボルの女性は
社会の中でのすべての活動を
十分に経験したうえで
(松村潔先生「愛蔵版サビアン占星術」)
さらにその「その先」へ進みたい
じぶんの「精神性」を高めたい…
と願ったのでしょう。
何かモヤモヤしている
自分の内側を見つめ直すために
俗世界からいったん離れ
「修道院」に隠遁して
何がしかの「真実」を掴みたいと
思ったのかも知れません。
タロット・カードの大アルカナにも
「隠者」というカードがありますね。
内なる世界に真実を求め
世間・社会で生きることから
身を遠ざけたひとが
描かれています。
自分の内側にしか
見つけられない「答え」を
静けさと孤独の中に
見出すために。
これまでの社会に
新しいものを期待しても
もう何も生まれないと考え
(中略)
修道院という
「精神の治外法権領域」へ
退いたのです。
(松村潔先生「愛蔵版サビアン占星術」)
精神(こころ)の源流(ルーツ)への魂の旅
そして彼女は
「修道院」で
自分の精神的ルーツは
どこからやってきていたのかを
知ろうとするのです。
それは属していた社会や文化のルーツ…
伝統の根底にあるもの
であるとも言えます。
社会や文化の
「精神的ルーツ」とは
言わば私たちの「心の拠り所」。
そんな「大河」の
おおもとにある「源流」
を見つけようとしたのです。
「修道院」に籠(こも)った
山羊座24度の女性の様が
じぶんの
「精神的拠り所」として
探していた「ルーツ」…
じぶん自身のルーツは
何処にあるのか…
それを探し求める中で
この女性は
大河(社会や文化)の
「おおもと」にある
「源流」
を見い出そうとしていました。
それは
じぶんはどこから来たのか…
そんな素朴な疑問に近いもの
だったかもしれません。
そして彼女はその答えを
どこに見つけたのでしょうか?
自分の中にすべてが在る
それは
「自分の中」であったと思います。
「自分の中」にこそ
「共同体」に脈々と受け継がれてきた
「源流」があったのです。
じぶんとは言わば「源流」からの
かけがえのない「パワー」
が内包されている種子。
「種子」の中にあるのは
「ゼロ」であると思います。
「ゼロ」とは
何もない中に
実は
「全て」がある
ということ。
これから芽を出し
茎を伸ばし
葉を出して
やがては花を咲かせる…
その全ての可能性が
予めそこに含まれている
のです。
文化や社会の「源流」には恐らく
今現在のわたしたちの生活へと
「派生」する
すべてが含まれていた
筈です。
そして私たちの中にも…。
そう私たちも
私たちの文化や社会が
あたかも「種子」が
芽を出し
葉を伸ばし
花を咲かせるように
「源流」=「源(みなもと)」=「ルーツ」
から派生したものであり
本来ひとつのものなんです。
そう考えると
「あなた」という存在も
本当に
かけがえのない
価値があると
思いませんか?
そして彼女は
いかなる高度な霊的なものも
この世界の中に
(社会や伝統・風習の中に)
すべて(既に)備わっていると気付く
(松村潔先生「神秘のサビアン占星術」)
そしてその時こそ、隠遁生活から
社会生活に戻ってゆくのでしょう。
それが次のサビアン
山羊座25度へと繋がってゆきます。
山羊座24度のサビアン・アドバイス