獅子座5度「絶壁の端にある岩の塊」*ぶつかっても「自己価値」の探求を諦めない
7月28日前後の太陽のサビアン。「挫折」を表すシンボルとされます。やる気や情熱だけで乗り越えられないもの…。目の前に「壁」が立ちふさがったとき、私たちはどのような意識の持ち方をしてゆけば良いのでしょうか?
「挫折」に向き合う
獅子座は子どものように
心からやりたいこと
やってみたいこと
やってみたら楽しそうなことを
素直に形にしていくことがテーマ。
でも今、目の前に
あなたが取り組んでいることで
そんな獅子座のテーマのような
「純粋な楽しみ」のままには
進めなくなっている
ことはありませんか?
行動の果てにここで
「絶壁」にぶつかり
そこから先に進めなくなります。
(松村潔先生「愛蔵版サビアン占星術」)
何かを行こうとするとき
「大きな岩場」にぶち当たって
「挫折感」を味わう
…と言うシンボル
私たちは
じぶんの「願望」…
恋愛でもお仕事でもお金でも…
「こうありたい」
という気持ちが高まるとき
その「願望」が大きいほど
衝動のままに
行動してしまいがち
…けれども
ここで
「現実の状況」という壁が
立ちはだかり
あなたの「目測」が
甘かったことを
突き付けられることが
あるかもしれません
けれど
ネガティブな出来事とは
必ず何かしら
ポジティブな側面も
含んでいるものです
「このまま進めない」
そう分かった時に初めて
そこから
「心の奥底でじぶんが
本当に望んでいるものは
なんなのか」が
透けて見えてくることも
あるかもしれません
(何故なら
「壁」をつくっているのは
じぶんのシャドウかも
しれないから)
タロット「フール」のカード
タロットカードで言えば
「フール」のカード
意気揚々と歩み出そうとする若者は
足元で吠えたてる犬が
危険を知らせてくれているのに
気が付いていない様子
ほら
彼は実はがけっぷちに立っていて
もうその先は
崖から落ちるのみ…
こちらのサビアンも
「絶壁の端にある岩の塊」ですから
このまま突っ込んだら
真っ逆さまに落ち
下手をすると命はないでしょう
そこへ
「犬」の代わりに
頑として動かない
「大きな岩」が
彼の邪魔をして
立ちはだかってくれることで
このサビアンの人は
崖から真っ逆さまに転落するのを
免れるかもしれません
いわば彼を
「逆説的に」守ってくれているのです
無謀な見切り発車に
頓挫して
自分の限界を知る
そしてどのように
「壁」を乗り越えてゆくか
…そのための創意工夫もまた
「人生の経験」
そしてそこからが
ほんとうの
「じぶんとの闘い」の
始まりなのです
「5」という数字は
またこちらのシンボルは
獅子座の5番目のサビアンですが
「5」とは九星気学では
中央に入る数字です
そして
西洋占星術では
「5」は獅子座を表します
また獅子座の守護星は太陽
太陽は言うまでもなく
太陽系の中心です
「自分の中の個性」を表す
というテーマの
獅子座にあって
私たちの「中心」に燃えている
「自分の中の火」の
扱い方を教えてくれようと
しているシンボルとも
言えるかもしれません
そして
「5」といえば
更に思い出すのが
「星」マーク
「とんがった個性」を思わせる
「星のマーク」ですが、古来
エネルギーが
放射線状に放たれる様子からか
「とげとげ」を書き添えて
「星」を表してきたそう
昔ビールのCMで
「尖っていてもいいじゃないか」
みたいなキャッチフレーズが
ありましたが
獅子座で発揮しようとする個性は
そんな風に
「尖っている」ことだって
大切なのではないでしょうか
私は
そうした
私たちの中の「個性」を
「価値」として見ていくことが
まずは大切であると思います
ただもう一方ではやはり
そんな風に
「自分の中の星を輝かせよう」
と思っても
このまま人に
ぶつかっていったら
とげとげが刺さって
あるのは衝突のみ…
ということも起こりかねません
人と人の間で
「個性を発揮する」とは
それほどまでに
難しいもの
どんな人も
素晴らしい個性を
持っていますが
けれどその個性を
「上手に」
つまり人に伝わる形で
伝えていくのは
容易なことではありません
ある意味
「成功者」というのは
こうした
「それぞれの個性」を
上手に、伝わる形で伝え
多くの人の
支持が得られた人…
であるとも言えそうです
つまり「星」が
カリスマとして輝いたのです
「大きな岩」を上手に使うには
このように
「大きな岩」を上手にやり過ごし
なおかつ絶壁から落ちないように
振舞うには
「相手の理解」を
大切にすることが
必要であるとも言えそうです
「壁」そのものが
「人間関係」の形で
現われてくる場合も
あるでしょう
思い通りに
進んでいると思ったら
突然
距離を置かれて
困惑することも…?
そんなとき
「壁」が現れたのは
「相手」から見た自分
「周り」から見た自分
という視点が無かったため…
と考えていくことも
大切となってくるでしょう
そうした
人間関係の「機微」の中から
学んでいくことで
このシンボルの
「絶壁」「岩」という
ダイナミックな景色のように
ダイナミックに
意識の視野を拡大する
(松村潔先生「神秘のサビアン占星術」)
可能性も秘めていると言えそうです
そうここからは
1-5度の獅子座に無かった
「他者からの視点」
「客観性」
「俯瞰力」というものが
必要とされてくるのでしょう…
それを学んでいくのが
ここからの
「獅子座」のストーリー
であるのかもしれません
次の獅子座6度では
さらに
そんな
「周囲と自分との大きなGAP」
に出くわすシーンが登場します
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