蠍座26度「キャンプをつくっているインディアンたち」*身一つで、新しい環境へ
11月18日前後の太陽のサビアン。自分自身を試すために、いろんなものを一度手放し、身軽になって未知の新しい環境の中に飛び込んでみる…というシンボルです。そうした未知の状況に身を投じたときに、私たちは自分の持つ知恵や資源を最大限に活用し、現実を自らの選択で形作る力を発揮してゆきます。困難な環境の中でこそ試される、真の創造力と適応力を伝えてくれるシンボルです。
「未知の土地」への出発
このシンボルの「インディアン」たちは
恐らく気候変動とか食物の枯渇とか
いろんな必要に迫られ…
新しい居住地に向かって
これまで住んでいた土地をあとにしたのでしょう。
けれどもサビアンシンボルで
「インディアン」とは
「自然界」への深い畏敬と知恵から
そこに十分に調和して生きられる人たち
を象徴しています。
彼らは必要なものをその場で見つけ
環境に適応しながら
生活基盤を築いてゆきます。
「キャンプをつくる」とは
限られた環境の中で必要なものを見極め
工夫して活用する能力のメタファーです。
どんな状況でも「今ここにあるもの」を使いこなし
最善の結果を生み出すことが求められます。
これは単なる受け身の適応ではなく
既存の枠組みにとらわれず
創造的に解決策を見出すことの大切さが
示唆されています。
わたし自身の体験談
このサビアンを見て
思い出したのは
以前の私自身…主人の転勤がらみで
約3年に1度、5回の
引越しをしていました。
今でこそ3,4週間前には
内示がもらえるようになりましたが
以前は2周間前…内示の週末には
赴任地に赴き新しい住まいを
土日の2日間で決めました。
入園が決まっていた子供の
やっと名前を書き終えた制服や持ち物
―手作りのポシェットなども―
泣く泣く人に譲り
初めての土地で一から入園先を探し
入園式の前夜は明け方まで
また持ち物に名前書き…
そして引越しの荷物を整理すると
スーパーだの病院だの美容院だの
何か必要になる度に
ゼロから自分の生活を
創り上げてゆきます。
(今のようにグーグルマップさえ
完備されていなかったころ)
「家族」と「家財道具」以外は
何もかもが「リセット」。
親・友人・忙しい夫、誰にも頼れず
自分で
「じぶんに備わっているもの」で
決めなければなりません
そして3年後…
また「リセット」の日を迎えるのです。
手放すべきもの
話は変わって2020年。
私達の世界は【土の時代】から
【風の時代】へ入りました。
そこから数年…私たちの生活も様変わり。
昨日は当たり前にあったものが
いきなり無くなる場面も
多かったと思います。
いろんなものがドンドン移り変わるとき…
「外側」に「拠り所」を
求めれば求めるほど
「苦しさ」も増してしまうのでは
なかったでしょうか?
むしろいろんなものに執着するほど
「悲しみ」が増してしまうのでは
なかったでしょうか?
そんなときに「拠り所」となるのは
「じぶんに備わっているもの」
ではなかったでしょうか
これまでのあなたの「経験」「学び」
物事に対する「考え方」…それらを
研ぎ澄ましてゆくことこそ
「心の平安」を
生むものではなかったでしょうか
インディアンたちの「持ち物」
この蠍座26度のシンボルの
「インディアン」たちも
「新しい土地」に居を移してゆくとき
そんなに多くを持ってゆくことは
できなかったでしょう。
移動を決意するたびに
多くを後ろにおいてゆきながら
出発したのではないでしょうか。
けれど彼らは新しい土地に、しっかりと
順応してゆくことができました。
(私はそうでもなかったですが…(;’∀’))
これまでに培った生活ノウハウや知識
受け継がれてきた伝統からの「智慧」
それら彼らの「身一つ」の中で
「じぶんたちに備わっているもの」。
それのみを活用し新しい暮らしを
創り上げていったと思います。
「情報」の嵐
そこで必要となって来るのは
「正解の無い問い」への
「解答力」ではないでしょうか。
インディアンにとっての「見知らぬ土地」。
私たちにとっての「新しい時代」。
彼らとは違って私たちには
「情報」というものが
嵐のように降り注いできます。
誰かが提供する「情報」を
「正解」としても
後からあとから「別の見解」が…
都度振り回されていると
嵐の中の「一枚の葉」のように
くるくる回りながら
吹き飛ばされてしまいそう…
だから
「じぶんに備わっているもの」に
よく照らし合わせ
いつも「自分なりの正解」を
見極めていかなくては
ならないのだと思います。
但し、そうして辿り着いた
「自分なりの正解」を
「これが絶対だよ」とかざしたなら…
そこに起こるのは
「争い」の世界ですよね。
だから、むしろ大事なのは
たどり着くまでの「過程」であって
選ばれるものに
「正解」「不正解」は
無いのだと思います。
その「過程」こそ、その人が持っている
「無形の財産」=その人に
「備わっているもの」に
なってゆくのでしょう。
「身軽である」ということ
このシンボルの、もう一つのメッセージは
「身軽であるということ」の価値です。
「身軽さ」とは「余計なものを手放し
本当に必要なものだけを携えてゆくこと」
またそれは「柔軟性」にも繋がります。
「柔軟性」とは
自らの中に潜む「固定観念」を捨て
状況に応じてた考え方を取り入れていくこと…。
また私の体験談に戻りますが(;^_^A
私はその後
父母、義父母、親戚が相次いで鬼籍に入り
彼らが住んでいた住まい5軒を
白紙に戻す役割を担いました。
そして「荷物(=モノ)を処分する」
ということがいかに大変なことなのか
身をもって体験しました!
それからは私自身、折を見て
不要になった荷物は
適宜処分してきました。
多いときは40リットルで12袋も…★
けれども最近
YOUTUBEで拝見したある先生など
家財をすべて処分し
キャリーバッグひとつで
ホテル住まいとか…
たとえお金が十分にあっても
私にはとてもそこまで
できそうにありませんが(;’∀’)
ちょっと憧れます…✨
私もできるだけいつも身軽でいたい…
と思うけれども
現実はなかなか難しいですね★
何故なら<モノを処分する>という行為は
「手に入れる」こと以上に
ずっとエネルギーが要ることと感じます。
そして「こころの痛み」を伴うものとも…
「心」を埋めるものは
いよいよ退去…という日に向け
誰もいなくなった部屋を整理していると
残された荷物のうちの多くは
使われていなかったり
その人にとって
必要では無かったもの…と感じるものが
これでもか…と出てきます。
恐らく店員さんに勧められ
本当に好きでもないのに買ってしまい
一度も袖を通されなかった服…
TVで見ているときは絶対に便利で
生活が豊かになるような気がして
慌てて電話し、購入したけれど…
届いた後は箱のままに
押し入れの奥にしまわれた家電品…
そういったものと
共に過ごす時間は
本当にその人の
「喜び」になっていたか?
と問うなら…
きっとそうではない「モノ」たちが
主人がいなくなったあとも
ひっそりと淋しそうに
暗闇の中で待機しているのです。
きっとそれらは
購入されたときは
「これが正解」と思わされ
何か「こころの空虚感」
のようなものを
埋めてくれる気がしたのだろうな
と思われるのです。
でも残念ながら
それらはその人にとって
「ホントウの正解」では
なかったようなのです。
「真に価値あるもの」とは
スピリチュアルの世界では
よくこんな言葉を耳にします
「もの」は死んでからは持っていけない…
けれども「意識」や「記憶」
「資質」というものは
「魂」に刻まれてゆき
死後の世界にも携えてゆけるものなのだと
そうした話は作り話のようにも思えますが
上記のように「目に見えるもの」の
儚さを体験してくると
「本当に価値あるもの」とはきっと
そういうものなのだろうな…と
思わざるを得ません。
そう…「価値あるもの」とは
「所有物」ではなく「私たち自身」
(に刻まれた体験やそこから派生する意識)
であるのだと思います。
では、どこにでも持っていけ
ずっとなくなることもない
「私」という「価値」は、どのように
活かしてゆけば良いでしょうか?
「ひとつ上の括(くく)り」から
例えば見知らぬ土地に初めて赴いた時
いつも癒されるのは
ひとや町並みは変わっても
頭上にある空と雲は
変わらないこと…
インディアンたちが
いつも意識していたのは
そうした「大きな自然界の流れ」で
会ったのだと思います。
だからこそ新しい土地の生活にも
動じることがなかったのでは…。
同じように人との関係においても
「どこそこに住んでいる人」
「住んでいた人」という
<境界線>を超え「大きなくくり」の
「共通項」に目を向ければ
初めて会った人でも
親近感が持てるでしょう。
そして、そうした「共通項」の中で
「じぶんに備わったもの」を
活かしていくなら…関わる人から
「共感」を引き出し
「こころ」を動かすことも
できるのではないでしょうか
蠍座26度~まとめ~
このシンボルは、私たちに
「どんな環境でも自分の力で道を切り開ける」
勇気と知恵を示しています。
未知の世界に飛び込むことは
怖いことかもしれません。
けれどもそこにこそ
成長と自己実現のチャンスがあります。
私たちも日々訪れる
「小さな挑戦」を楽しみながら
自分の可能性を広げていきましょう。
私たちに備わっている
<内なる知恵>は私たちに
どんな困難な状況であっても
生き抜くための答えを示してくれる
パワーを秘めています。
恐れずに「新しい環境」へ踏み出し
自分自身の無限の可能性を
見い出してゆきましょう。
<蠍座26度が教える生き方>
*状況に流されるのではなく、自ら環境を創造する
*自分の価値観に従い、主体的に行動する
*限られた資源の中に無限の可能性を見出す
*不確実性を恐れず、むしろチャンスと捉える
*過去の成功体験に固執せず、常に新しい方法を試す