双子座20度「カフェテリア」*広範なニーズに応える対応力を身に着ける
6月11日前後の太陽のサビアン。「情報過多」と言われる現代。そしてそうした【風の時代】への過渡期にある私たち。そんな時代の転換期にどのように「知識」「情報」と関わっていけばいいのかを示唆してくれるようなシンボルです。
「カフェテリア」
「カフェテリア」とは
トレイなんかを持って列に並んで
自分が食べたいものを申告して
トレイに乗せていき
最後にレジで精算する…そう、あれ
学校給食もこの形式だし、
遊園地のレストランなどにも
多いですよね
ショッピングセンターの
カフェテリアなどにも
様々なお店が
いろいろありますよね
家族がめいめい好きな料理を
取って食べられる形式だから
店選びで意見が分かれることもなく
便利ですよね
ルディア氏訳では
こちらのシンボルは
「さまざまな地域の産物である
食べ物の豊富さを見せる
現代的なカフェテリア」
となっています
和食、洋食、中華…
蕎麦もあれば
パスタもあるカフェテリア
まさに
「さまざまな地域の産物である食べ物の豊富さ」
よりどりみどりです
「ビュッフェ」や「バイキング」に
近いイメージで良いと思います
この度数は
そういった
「様々な種類の食べ物」が
「様々な情報を取り入れ
使い分けられる人」
という象意の
メタファーにもなっています
双子座らしく、
「コミュニケーション」
という見地で考えれば
異文化コミュニケーションを
連想させます
自分と「同質」ではない文化にも
オープンに心を開いて
分け隔てなく
つき合うことのできる人…
そんなイメージも浮かびます
サビアン第4グループ
この20度という度数は
サビアン・シンボル
第4グループに属します
16度から始まる第4グループは
対向の「影のサイン」の影響が
流入してくる度数です
双子座にとっては、射手座
射手座の性質の流入によって
双子座というサインの性質が
より強められてゆくわけですが…
何せ反対側の性質が
入って来るところですから
気持ち的には
キ、キツイです…
今までの価値観が
「こうでなければ」
「こうあるべき」と
耳元で囁いてくるのに
自分の目の前に
大きな鏡をデンと置かれて
「ほら、こういうとこ、
見えていなかったでしょ」
と盲点を突かれてくるわけです
では双子座にとって
それはどんな意味になるのでしょう?
これまでの度数で双子座は
「個性」を発達させるため
「知識」や「情報」を
好奇心のままに
際限なく追い求めてきました
それは「カフェテリア」の
種々雑多な
食材のイメージにも重なります
けれども
対向の射手座の侵入を受けることで
射手座の支配星である「木星」が
「拡大・発展」であることから
それが何のための拡大だったのか
何のための発展だったのか
ということに
向き合わされる
ということではないでしょうか
つまり
無防備な拡大の中で
次つぎやってくる
「予想だにしなかった展開」の中で
右往左往しながら
本当に自分にフィットする
価値観は何なのか
見つけられずに
わたしが、
本当に大切にしなければ
ならないものは、なに?と…
それはそのまま
これから
新しい世界の
新しい世界観に
次々向き合っていかなければならない
「過渡期」にある
私たちへと向けられた「問い」のようです…
「対応力」
そして
「第4グループ」の最終結論
とも言えるこの度数では
これまで
多くの情報に触れてきたことで
何を学び取るかという決意を
促されているよう
つまり
「さまざまな地域の食材が並ぶ
カフェテリアのような
どんな状況であっても
それに対応できる
ボーダーレスな情報や知識」
を身に着け
それによって
「視野を拡大して
公平で中立なスタンス」
を獲得することで
どんな状況に対しても
「柔軟に対応できるチカラ」を
求められて
いるのではないでしょうか
牡羊座で生まれ
牡牛座で育ち
元気一杯好奇心のままに
小学校でやんちゃに過ごしながら
「自我」を育てているのが
双子座とすれば
射手座の介入によって
中学高校レベルといった
もっと広くて大きい集団にも
対応できる能力を養う…
といったところでしょうか
まるで今私たちが
これまで属していた社会や
集団の枠組みを超え
もっと広い範囲の世界に
目を向けるよう
促されているかのように…
「エゴ」の手放し
けれどもそのためには一度
それまでの「自我」を
いったん「喪失」することも
必要になってくるかもしれません
だからそこでは
自分を見失いながらも
すぐには
「新しいじぶん」が見つからない…
そんな不安定さも覗きます
そう、いわば
自分と集団との
「境界線」=ボーダーラインが
曖昧になってしまったような…
割れたラムネのビンから
どこまでも拡がってゆく
サイダーのように
自分はどちらへ進めばいいのか
本当にこの方向へ進んで良いのか
そんな割れたガラスびんに
手を伸ばし
中に残ったビー玉を
手探りしているみたい
自分が本当に
力を発揮できるところはどこ?
どれを拾って
どこへ運べば
誰かの役に立てるのだろう…と
バックグラウンド
ここで少し考えてみて頂きたいのは
そこに並んでいるお料理たちの
「バックグラウンド」について…
例えばちょうど
ひとつ前のサビアンは
双子座19度
「古代の巨大な書物が、
伝統的な知恵を開示する」
になっています
「古代の巨大な書物」とは
各々の情報の出所、
つまり知識の
「バックグラウンド」というところに
焦点が置かれています
「カフェテリア」では
この「古代の巨大な書物」という
「バックグラウンド」が
イタリアならパスタ、
中国なら中華そば
日本なら日本蕎麦…
にあたる、といった感じでしょうか
ともあれ
それぞれ
異なる
「バックグラウンド(背景)」
のある食べ物が
一か所に集められることで
便利で楽しい新しい
「場」が形成されているのが
「カフェテリア」というわけです
世界のあちこち
飛行機や船で
わざわざそこへ行かなくても
一か所で
様々な国々の美味しいお料理が
食べられるわけです
パスタをメインに
デザートは杏仁豆腐…
なんてことも自由自在
つまりそこには
「新しい喜びと愉しさ」
が生まれます
けれども
ここで大切になってくるのが
「異質な文化背景」を持つ食材
に対し
純粋にオープンに
「新しい味わい」を楽しむ姿勢
ではないでしょうか
日本人なんだから
フォークにくるくると巻き付ける
パスタなんか口にできるか、…
な~んて
そんな人は
今ではいいないでしょうが
仮にそのような心持ちでは
当然ながら「新しい味」を
愉しむことはできません
同じように、
私たちの心の中にも
「あ、それ理解できないから」
という心持ちでは
他人とのコミュニケーションを
楽しむことはできませんよね
バックグラウンドの
異なる人々の考え方を
固定観念でブロックすることなく
フラットに
受け入れることができる…
このサビアンの裏には
そんな意味合いもあるのでは
と思うのです
双子座20度まとめ
こちらのシンボルは
以上のように
季節・国籍・地域性が問題にならない
「ボーダーレス」なカフェテリアのように
あらゆる種類の思想や考えに対し
「想像力」を働かせることのできる
「知性」を獲得することで
幅広い「知識」「情報」に対しても
柔軟に扱うことのできる
「対応力」を高めることを
促されていると言えそうです
あらゆることに精通し
何かに「肩入れ」し過ぎることなく
バランスの取れた「知性」を
大切にすることで
どんな要求にも
スマートにこなせる…
そんな人物を目指すためには
今目の前にある
どんな体験・経験も
臆することなく
「味わってみる」ことが
大切なのではないでしょうか