乙女座8度*自由へと飛び立つための最初のステップ
乙女座8度「最初のダンスの練習」は8月31日前後の太陽のサビアン。「自由と自立」を手に入れるための「はじめの一歩」とも言えるサビアン・シンボル。ではその「最初のステップ」はどのようjに踏み出せば良いのでしょうか?
乙女座7度「ハーレム」
魚座8度は依存関係から抜け出して
自立への最初の試みをしようとする
度数です。(松村潔先生「愛蔵版サビアン占星術」)
乙女座8度の
一つ前のサビアンは
乙女座7度
「ハーレム」。
1人の男性と複数の女性の
いわば「相互依存関係」を
象徴する度数。
けれども別の側面から見れば
そこには
「拘束」のイメージも…。
少し視点を変えて
見てみましょう。
これから始まっていく
「水瓶座時代」「風の時代」のキーワードが
「自由」「平等」「博愛」「個性」
であるとすると
どうでしょう?
「ハーレム」のイメージと
真逆と思いませんか?
水瓶座も
四元素で言えば
「風のエレメント」。
何かにこだわることなく留まることなく
ス~イスイと流れるままに…
そんな雰囲気です。
「水瓶座」が推し進めたいのは
一つ前のサインである
「山羊座」からの脱却。
そして
「牡牛座」―「乙女座」―「山羊座」は
「地のエレメント」
に属するサインです。
「地のエレメント」は
地上、つまり地球上の
「ある場所」に根差すもの。
「水瓶座」のテーマの一つに
「共時性」があります。
つまり
「地上のある一定の場所」に縛られず
ある「時間」に人々が集って
同じ「時間」を「共有」すれば
それでいい…
どうでしょう?
昨今急激に広まった
ZOOMでのリモート・ミーティングを
彷彿とさせられませんか?
このような「地上の空間性」は
これまで人類が
否応なしに
「縛られて」きたもの。
けれど
情報・ネット社会(=「風のエレメント」の象徴)
の出現によって
そんな「縛り」から
解き放たれようとしています。
「意識の枠組み」からの解放
それと同時に私たちは
「空間性」に紐づけられていた
「心理的な束縛」からも
目覚めつつあるのではないでしょうか?
「今まで居た場所」から見ていた
「景色」は
あたかも平野から
山を見上げていたようなもの。
けれどもっと意識を拡大し
山の上から見る景色を
イメージしてみましょう…。
そこからの「景色」は
今までとは
まったく違ったものに見えるはず…。
それは
「自分がいた場所」は
平野に立つ小さな小屋のように
束縛された女性の個室
「ハーレム」のように
なんて
「小さな世界」であったかということ。
つまり私たちの言動は
無意識に
つまり自分ではまったく気付かずに
生まれ育った環境や
幼い頃のネガティブな思い出
に根ざしているものということ。
あなたも心の奥深くに
そのような
ネガティブな思い出を
知らず知らずに
しまいこんではおられませんか?
そこに触れることを避け
「ハーレム」のような
「心の小部屋」に押し込めて
見えないふりをしていませんか?
そして何かの拍子に
つまり人生の中で
何か思わしくない出来事が起こった時
私たちは
「感情」という水蒸気が
身体の内部から
「閉じ込めていた小部屋」から
モヤモヤと
立ち上ってくるのを目にします。
(「感情」は四元素では
「水のエレメント」です。)
え…?これはなに?
この「モヤモヤ」はなに?
例えて言うなら
声にならない声を
身体の中で自覚する瞬間。
私たちの「感情」とは
「これが当たり前」と思っていた
「意識の枠組み」を
いや、それはもしかしたら…
何か少し違うかもしれない…と
気付かせてくれる
「サイン」でもあります。
「既成概念」の刷新
例えば先ほどの
リモートワークの例で言えば
「働くとは事務所の机で作業するコト」
という既成概念に対し
「自宅のパソコンからテレビ会議する」
…そんなアイテムがこの世界に現れる…
そんな風に「意識の境界線」が
壊されてゆくこと。
「マトリックス」
という言葉があります。
元々は「何かを生み出す母体、基盤」
という意味でした。
生物学的には
ミトコンドリアの内膜で囲まれた気質
(Wikipedia)
なんかも「マトリクス」だそう。
そこから派生して
SF映画などで
コンピューターシステムの
「共感覚幻想」の意味で
使われるようになりました。
私たちの現実世界においても
このように
「これが当たり前」
という「既成概念」が
往々にして存在しています。
それを打ち壊し、刷新してゆくのが
【水瓶座時代】であると思います。
それを私たちの
心理的側面に置き換えると…
「感情の水蒸気」が
モヤモヤと立ち現れる時
それは
「今まで当たり前と思っていた事」が
実は「マトリックス」
つまり「共幻想」の
ひとつではなかったか…?
そんな「境界線」に
気づかせてくれるもの…
ということです。
「~でなければならない」と
思い込んでいるものは
本当に
「そうでなければならないのか?」
もっと違うアプローチがあっても
いいのではないか?
「あなたの内面」がそんな風に
「自由」を渇望していることに
気が付いて、と。
「感情」に目を向けて
いつもスルーするような「小さなこと」に
いつもより何だか感情的になってしまった…
気持ちが高ぶってしまった…
そんな時は誰にでもあるもの
そんなときは
是非「感情」を
「心の小部屋」に押し返さずに
「あ~そうなんだ。
私ってこんな風に感じていたんだ」
と見つめ直してみて。
「こんな風にされることが、嫌だったんだ」
「こんな風に扱われることが、
腹立たしかったんだ」
それはたぶん…
「幼い頃の経験で
あんなことがあったなあ」
「親にあんな風に言われた/された/
扱われたことが辛かったなあ」
そんな風に
見つめてあげることが
大切なのだと思います。
そして
「自分にとって理不尽に感じること」
の「境界線」がどこなのかを
把握してみること。
するとあなたが囚われていた
「マトリックス」が
見えてくるかもしれません。
【地のエレメント】の大切さ
乙女座は
【地のエレメント】です。
【地のエレメント】は
いわば「地上の空間性」
つまり「地球というマトリックス幻想」を
しっかりと「やり遂げる」ことが命題。
よくスピリチュアルに
傾倒してしまうと
第一チャクラを強化しましょう
と言われることが多くなります。
ふわふわ夢や理想が
なかなか現実化しないのは
つまり「グラウンディング」が
足りないからと。
そんな「地上の空間」と
私たちを結び付けてくれるのが
他でもない【地のエレメント】。
タロットでも
【地のエレメント】は
お金を表すコインで
象徴されますものね。
乙女座8度のルディア訳
今回の太陽のサビアン
乙女座8度は
サビアン研究家ルディアによって
「5歳の子供が
初めてダンスの授業を受ける」
と言い直されています。
その人が属している風俗、
文化の基準に合わせた踊り方
つまり自己表現する手腕を学習する
(松村潔先生「神秘のサビアン占星術」)
「属している風俗、文化」とは
まさに私たちが属している
「マトリックス」ですよね。
いくら「境界線」に
気付いたからと言って
物理的に地上で生きている
私たちが
いきなりその
「マトリックス」を
脱出しようと思っても
無理な話…ですよね。
いえいえ「できない」と
言っているのではありません。
物事には
「段階」があるということ。
その「段階を踏む」ということにおいて
乙女座の右に出るサインはありません。
水星を支配星とする乙女座は
分析、理論、構成などが大得意…
この「5歳の子供」にも
まずは最初の「ステップ」から
基本中の基本を教えてくれる
「先生」が登場します。
「ダンスを踊ってみたい」と思うのは
「いままで」の
小さな自分を脱出してみたい
内面から湧き出る何かを
「表現」してみたい…
どこかでそんな「思い」が
溢れてきたから。
(そんな情熱、目標、創作意欲は
「火のエレメント」に近いものですねっ)
ここで「ハーレム」の女性たちと
違うのは
ダンスが上手くなった
「枠を超えた違う自分」を
しっかりと
自覚していることではないでしょうか?
でもいきなり
上手く踊るのは無理…💦
でも大丈夫。
「ステップを踏んで」
上手な人から教えてもらいましょう…
それがこちらのサビアンなんです。
地上の様々な「アイテム」を
しっかりと順を追って
使いこなせるようになるためのステップ。
現代風に言えば
パソコン苦手な人も
インストラクターが手取り足取り
導いてくれるような?
「最初のダンスの練習」は
そのための
「ファーストステップ」なのです。
「守破離」のステップ
舞踏や伝統芸能の世界には
「守破離」の法則
というものがあると聞きます。
まずは師匠から
伝統的な「基本の型」を
みっちりと教わる。
それがしっかりと身についたら
少しずつ「自分なりの」で
その「型」を「破って」ゆく。
そしてやがては
師匠やその「教え」から
「離れて」ゆく…。
木星―土星の
グレートコンジャンクションは
2159年に
「水のエレメント」の蠍座へ。
「水瓶座時代」に始まる【風の時代】は
【水の時代】へと移ってゆきます。
その頃には
ひとの「思い」が実現化するのは
今よりずっと
早いスピードに
なっているのではないでしょうか?
けれども今はまだ
【風の時代】への移行途中。
本格化するのは
2023年に冥王星が
山羊座から水瓶座に移るころ。
その前後は【地の時代】―【風の時代】が
グラデーションで進んでゆくでしょう。
けれど既に
私たちの心の奥底には
「自由にのびのびと、自分らしく
ダンスを踊ってみたい」
そんな「水蒸気」が
立ち昇ってはいないでしょうか…?
そう考えると
今回のこのサビアンは
とても時代的なサビアンに
思えてきませんか?
私たちの心にある「理想」を
この「現実の世界」(地のエレメント)に
しっかりと具現化する…。
この時代に生きている人びとはみな
そんな使命を持って
生まれてきていると思いませんか?
そのために
ずっと
心のどこかで
「ハーレム」のような息苦しさを
経験して来たのだと思いませんか?
それを「手放す」時が来ている…
ここ数年はそれを何度も何度も
伝えられていると思います。
「ダンス」が印象深い映画たち
最後に「ダンス」にまつわる
映画をご紹介してみたいと思います。
一つ目はこちらの記事でもご紹介しました
「ミッドナイトスワン」。
引き取った親戚の女の子と一緒に
夜の公園でダンスの練習をするシーンが
とても印象的です。
その後彼女が
ダンスで自分の道を切り開いてゆく中
草薙さんの演ずる
お母さん代わりの女性は亡くなります。
でもLGBTなどいろんな制限、
「マトリックス」を
お二人が「ダンス」で
乗り超えて行こうとする姿が
とても素敵です。
「水瓶座時代」に彷彿とさせるテーマの
映画と思います。
そしてこの女の子(服部樹咲さん)の
ダンス・シーンを見て思い出したのが
蒼井優さんのダンス。
2006年9月公開の
「フラ・ガール」です。
コメント欄には「一生で一番感動した映画」の声も…
2006年9月と言えば
私の母が亡くなった年です。
もう15年も経つんだなあ…。
公開時はバタバタしていたので
映画館で見ることはできず
でもすごく話題になっていて…
それからしばらくたって、
自宅で見ました。
母の死は当時の私にとって
「それまでいた世界」という
マトリックスが
ガラガラと崩れ落ちたようなものでした。
「絶対的な何か」…
「安心感」のようなものが
消えてしまった。
ものすごくいろんなことに傷ついて
この先どうしたらいいのか
わからないような状態でした。
こちらの映画は
栄華を極めた「炭鉱」の町が
「石油」にとってかわられ
廃れてゆく中
「ハワイアン・センター」を
建設しようというアイデアで
町を再興してゆく物語。
本当に元気をもらいました。
「マトリックス」は超えられる
「フラ・ガール」は
「実話」をベースに
脚本が作られたそう。
時代背景にある60年代半ばは
乙女座で
水瓶座の支配星である天王星と
冥王星がコンジャンクション。
ビートルズの出現など
まさに「マトリックス(既成概念)」を
超えてゆくような時代の転換期。
「炭鉱」の町を
ハワイアンで観光地に…なんて
ほんと天王星的発想と思いませんか?
そしてそのけん引役となったのが
ダンサー募集のポスターを見て
応募してきた若い女性たち。
後に「Mother」で
芦田愛奈ちゃんとの共演で話題になった
松雪泰子さんが
ダンサーの教師役でほんとに美しい…。
彼女に支えられて
ひとつひとつフラダンスを覚えてゆく
女性たちの姿が
こちらのサビアンに重なります。
人々の心配をよそに
日本初の「リゾート施設」は
初年度120万人の入場者で
賑わったそう。
それから震災などの労苦を乗り切り
半世紀後の今も
人気を誇っておられますね。
乙女座×(天王星+冥王星)=
まったくこれまでになかった発想でも
しっかりとひとつひとつ取り組めば
「残っているアイテム」を
知性と理論と努力で活かしきれば
「まさか」だって地上に
具現化できる…
そんなことを教えてくれる
映画と思います。
次々と「まさか」の出来事に
翻弄されている現在。
そんな風に考えれば
心が折れそうになるときにも
元気を出せるのではないでしょうか…
終わりに
どうかあなたも
これまで「抑圧」していたかもしれない
ご自分の中に立ち上って来た
「モヤモヤ水蒸気(感情)」から
目をそらさないで。
「依存の小部屋」に押し戻さずに
よくよく見てあげてくださいね。
「それ」が伝えてきている
「理想との境界線」は
どこにありますか…?
こちらのサビアンのように
「新しい先生」に教わりながら
「手元に残っているアイテム」を駆使し
「無理」「無駄」「諦めろ」
の声には耳を貸さずに
「乙女座パワー」で一歩一歩…
「水瓶座時代」を
強く歩いていきましょう✨
※魚座満月のホロスコープ読みは👉こちら※
〇 。● ○. 。 〇 。【おまけ】● ○. 。 〇 。● ○
流れてくるリズムに
心が浮き立つと共に
勝手に足元が
ステップを踏み出す
わたしのハートが
リズムと一つになる
ダンスは上手でないけれど
構やしない
誰に見られているからでもなく
じぶんのこころのままに
湧き上がるJOY
ここからハートに正直に
生きていくことができたら
私の中の
ちいさな少女が
幼い時に
叶えられなかった願いを
ひとつひとつ
叶えてあげるために
さあ、両手を高く上げ
最初のステップを
踏み出してみましょう
〇 。● ○. 。 〇 。● ○. 。 〇 。● ○● ○. 。 〇 。● ○