蠍座2度「割れた瓶とこぼれた香水」*勇気を出して心の内をさらけ出すとき
10月25日太陽のサビアンシンボルは蠍座2度「割れた瓶とこぼれた香水」です。人と人との間の「境界線」を取り払い、ありのままの「じぶん」を」さらけ出して、深く関わっていく様子が描かれています。
「他者」と「心からの交流」をするために
「自我の殻」が壊されるのです。
それは時に大きな「苦痛」を
伴うこともあるかもしれません。
割れたビンの破片で
傷つくこともあるかもしれません。
この「ビン」とは
自分と相手を護っていたものです。
それは「常識」や「道徳」や
「社会通念」であったかもしれません。
それらに縛られている間は
ビンが割れることもなく安全だけれど
「じぶんに欠けていた何か」を補うには
ビンを割って
「中に入っていた香水」の部分で
関わらなければ
達成できないこともあるでしょう。
「ビンの中に入っていた香水」とは
その方の「本心」
つまり「心の奥底に隠されていた気持ち」。
そんな風に、自身のこころと
相手のこころの
「香水」がブレンドされ
今までこの地上には無かったような
かぐわしい
「新しい香り」が生み出されるのかも…
この度数を持つ方は
そんな
かぐわしい香りを嗅いでみたくて
今回の人生を
始められたのかもしれません。
ビンが割れて流れ出した香水は
もう元のビンに戻すことはできません。
床に染み
手ですくうことさえ
できないでしょう。
そこには「目に見えない」
香りというものだけが残っているのです。
新しい体験に入り込んだ人は
いままでの過去の体験とか
生活地盤をある程度
犠牲にせざるを得なくなる。
まだ感情の準備ができていない間に
偶然の出来事で
過去と決別する。
過去に対して感情面での整理を強いられる。
時には胸のうずくような
後ろ髪を引かれるような
過去への思い出に
支配されることもあるかもしれない。
(松村潔先生「神秘のサビアン占星術」)
それでも前へ進むこと
「新しい関わり」の中に
飛び込んでいくこと…
が求められているのでしょう。
このシンボルを持つ方はきっと
「うわべだけの薄っぺらな関係」は
良しとせず
多少の衝突さえも受け入れる覚悟で
何よりも
「自分の正直な気持ち」に向き合って
勇気を出して
自分の「こころの内」をさらけ出す
そうした選択を選んでゆくのでは
ないでしょうか。
このシンボルが強調されるシーズンも
そのようなことを意識して
過ごしてみてはいかがでしょうか。