蠍座11度「救助される溺れた男」*「なさけ」にすがり再び人と繋がる
11月3日前後の太陽のサビアン。ルディア氏版では蠍座11度「溺れている男が救出される」。「人の心」という「水」に飛び込み、みずからの「足場」を失って相手の「情」に期待する…そんな男が登場するシンボル。「足場」とはそれぞれの「社会的立場」とも考えると、様々な「事情」と超えても人と人とは心を繋ぐことができることを、伝えてくれます。
蠍座11度を太陽のサビアンシンボルに持つ可能性のある方:
ウォーレン・G・ハーディング氏(第29代米国大統領)
キース・エマーソン氏(ミュージシャン ELPキーボード)
ドルフ・ルンドグレン氏(俳優 「ロッキー4」)
チャールズ・ブロンソン氏(俳優「狼よさらば」)
エフゲニー・プルシェンコ氏(ロシア・フィギュアスケート金メダリスト)
アディ・ダスラー氏(実業家「アディダス」創始者)
手塚治虫氏(漫画家)
柄本明氏(俳優
錦戸亮氏(歌手・俳優 元NEWS、関ジャニ∞)
溺れる男
彼の足元にあるべき
現実的な安定を捨て去ってでも
「人の情」を頼りにしてゆく男。
彼は
逃げ場のない状況に
自分を追い込んでも
きっと「助け」があると
信じています
良くも悪くも
「人情」に溺れていくのです
こちらのサビアンは
蠍座第3グループの最初のシンボル
前の蠍座第2グループは
蠍座6度「ゴールドラッシュ」で
始まりました
「新しい土地」への旅立ちは
いろいろ不安定な状況も多く
足元のおぼつかないような
不安な精神状態になることも…
そんな時彼は
「恥ずかしさ」は脇に置き
臆せずに
近くを通る人びとに
「ヘルプ」と叫ぶのです

「色メガネ」を手放して
もしかすると彼の頭上では
ずっと上から
「もう一人の自分」が
一部始終を眺めていて
「あそこに溺れそうになっている
オレは一体
何をやっているんだ?」
と考えていたかもしれません
わたしたちという存在は
「色眼鏡」で世の中を
見ているとされます
けれどもこの
「上から見ている自分」は
そんな自分自身の「色眼鏡」が
どんな色であるのかを
悟ったかもしれません
そして彼を
水から引っ張り上げるためには
(これまでに信じていたやり方、
集合無意識に
押し付けられていたやり方…という)
「色眼鏡」をぶち壊すことを
決意したかも知れません
「おいおい
そのやり方(=認知の方法)で
この先大丈夫なのか?」…と。
新しい人生へ
それはあらためて
必要なところに
パワーを集約するため
そして逆から見ると
その「行動」の目的は
もっと広範囲に「愛」を送るため…
かもしれません。
「自分をさらけ出し」
「弱みを見せる」ことで
新しく絆を築いてゆくのです。
まるで
映画「タイタニック」で
主人公ローズが助け出され
そこから
新しい人生を歩み始める瞬間のよう。
彼女にとって、それは言わば
「本来の自分」
「魂の自分」で
歩み始めた瞬間とも言えるでしょう。
そこから何十年と時を経た
映画のラスト・シーンで
彼女がこれまでの生き様を
物語るシーンが好きです。
ここで助け出された男性も
ここまでの人生に
やっぱり
本当にいろいろなことがあって
水の中に
溺れるはめとなったのでしょう。

もしかしたらローズのように…
不倫の恋とか
激しい感情に身を任せて
乗っていた船(平穏な日常)から
弾き飛ばされて
しまったのかもしれません
けれどもそこで彼は…
それ迄の人生を失ってでも
いったん水の中で
自分の感情に正直に溺れることで
彼をほんとうに
助けてくれる人と
出会ったのではないでしょうか
「ホントウの自分」を救い出す
その誰かを信じ
彼は水の中から
這い出すことを決心したのです
見知らぬ誰かの腕をつかんで
肩にしょわれて?
陸へ戻され
彼は再び
「いのち」を取り戻しました
それまでの彼の人生は
その人生を彩り、守っていた
「集団意識」に
どっぷりとつかっていて
疑いもなく
その華やかな恩恵を
享受していたのかもしれません
そんな安定を手放して
(個人として本当に欲する)
「潜在意識」の海に飛び込んで
新しい人生を始めようとすることは
大きな危険が伴うでしょう
「水」とはサビアン・シンボルで
「潜在意識」のメタファーです
自己の内面の奥深くに潜む
「潜在意識」の波に飛び込み
溺れながら
自身の感情に
呑み込まれながらも
溺れることで彼は
「ほんとうのじぶん自身」を
救い出してくれる関係を
求めていたのかもしれません
「変容」を求めて
そして
そのSOSのサインに気付いた何者かが
彼のために手を伸ばす…
それはある意味
助けようとする側だって
大変な危険にさらされること
それをも顧みず
彼を助け出そうとする人
そして
恥も外聞も振り払い…
その人に全てをゆだね
信頼し
救助を求める彼

この度数の前後は
そんな風に
個人の霊的(無意識的)インスピレーションと
全体・集団意識との間を
行ったり来たりしているサビアンが
多いように思われます
自分を見失うほどに
他と意識を一体にすることで
何かをつかみとろうとする蠍座
融合することで
得られる気づきもあるでしょう
けれども
すっかり呑み込まれてしまい
個人を没してしまうのも蠍座
そして
他者と「一体」になっても
失い得ないものに気づいたとき
「新しい道」を見い出していく…
それもまた
蠍座なのではないでしょうか。
呑まれ呑まれて、その中から
浮上した意識を高く保った
「新しい自己」として
集団の中に存在する…
そんな変容も可能なのではないでしょうか
だから
この度数が強調される時
また
強調されるバースチャートをお持ちのあなた
どうぞ信じて下さい
あなたの声に気付き
手を差し伸べてくれる誰かは
きっとそこにいます。
蠍座11度「救助される溺れた男」のFAQ
Q1: 蠍座11度を持つ私の魂の使命と人生の目的は何ですか?
この度数の魂の使命は
困難な状況や危機を
乗り越える経験を通じて
自己変革を遂げ
その経験を活かして
他者に献身的に手を差し伸べることです。
人生の目的は
自分が「救われる立場」に立つ経験も
恐れず、その窮地からの学びを
成長の材料とすることです。
これにより
苦境にある人々に深く共感し
支援できる存在へと成長し
人道主義的な
奉仕の信念を貫いて
行動することにあります。
Q2: 蠍座11度を持つ私の最大の強みと注意すべき傾向は何ですか?
最大の強みは
極限状態で発揮される
強い意志と突破力です。
自分の信念のためなら
リスクを負うことも厭わず
無私の想いで他者の
HELPに応じることができます。
また、自分の弱いところもさらけ出す
「逃げ場のない本気」を出せる
強さを持っています。
注意すべき傾向は
感情や情緒的なつながりを
深く求めるあまり
感情に溺れてしまう危険性と
隣り合わせであることです。
また、意識的に自分を
極限状態に追い込んだり
「これだけ犠牲にした」と
他者へ訴えたりするような
「ギリギリの駆け引き」を
してしまう傾向に注意が必要です。
Q3: 蠍座11度を持つ私の魂の目的を果たすための最適なキャリアは何ですか?
他者の危機や困難に関わり
救済、変容、再生を促す
キャリアが最適です。
具体的には
人命を救う医療従事者や救急隊員
軍人などの分野
社会的な弱者を支援する
ソーシャルワーカーや慈善活動家
人間の内面に深く関わり
本質的な変容を促す
セラピストや心理学者
…などが挙げられます。
「型にはめられた生き方」を
苦痛に感じるため
自分の信念を貫き
自ら道を探し求める
独自の生き方も適しています。
Q4: 自己成長のために、蠍座11度のエネルギーをどう活用すべきですか?
自己成長のために
「助けを求める勇気を持つ」
ことを大切にしてください。
自分で解決できない困難に直面したとき
他者に頼ることは
信頼関係を深める一歩です。
また、危機的な状況や助けられた経験は
自己理解を深めるための
貴重な知恵となります。
その学びを活かし、いずれは
他者に手を差し伸べる側の
立場に立つ用意を持つことで
このシンボルのエネルギーは循環し
より大きな力を
感じることができるでしょう。
感謝の気持ちを
常に言葉や行動で伝えることも
さらなる絆を生む鍵です。
 
          

 
                 
                 
                 
                 
                 
                 
             
             
             
             
             
             
            