蠍座21度「職務を放棄した兵士」*「心」に尋ねる、ということ
2023年蠍座新月のサビアン。11月13日前後の太陽のサビアンです。木村拓哉さん、倖田來未さん、由紀さおりさん…と長く芸能界で活躍されておられる方々の「情熱」と「芯の強さ」を表しているようなシンボルです。わたしには「あのクリスマスの物語り」が思い出されます…。
「スター」のシンボル!?
木村拓哉さん
倖田來未さん
由紀さおりさん…
このお三人が同じ11月13日のお生まれというのも
ビックリ!
そして
長くご活躍されているのも
スゴイですよね…
2023年現在
木村拓哉さんは36年
倖田來未さんは24年(子役も入れると31年)
由紀さおりさんは何と58年も
芸能生活を続けておられます…
起伏の激しいであろう芸能生活で
それでも続けていくには
きっと「自己の信念」のようなものを
持ち続けていなければならない
のではないでしょうか
由紀さおりさんなど
御年77歳にしてあのお美しさ
しかも
65歳にして
2011年に世界50ヵ国以上でCD発売・デジタル配信され、
2011年11月2日付のiTunesジャズ・チャート及び
カナダiTunesチャート・ワールドミュージックで
1位獲得するなど、
世界的に高く評価されている歌手である。
(Wikipedia)
時流に乗っておられる感じですよね…
「時流」に乗るには
「見た目の流れ」に惑わされない
「ご自身の信念」のようなものを
保ち続けることも
必要となって来るのではないでしょうか?
今回のシンボル
蠍座21度は
そんなお三人の「内面の芯の強さ」を
思わせるようなシンボルです
職務放棄兵士
今回のシンボルは
自身の良心に従って
みずからの属する軍の規律?命令?に
背いた兵士
というシンボル
自分の信念に確固たるものがあり
賛成できないことに対しては
たとえそれが多くの人の総意であっても
反抗したくなります
(松村潔先生「愛蔵版サビアン占星術」)
さすがに芸能生活では
「協調関係」第一で
規律や総意に背くわけにはいかないと思いますが
それでも
ただそこに「合わせ」続けるだけでは
渡って行けないのも
芸能界なのではないでしょうか
つまり
どこかで
「自分なりのポリシー」を持ち
それを周囲と協調しながら
うまく出していくことが
求められるのではないでしょうか
蠍座21度の「決意」
基本的には
蠍座は
「自分にないもの」を他から補おうと
ひとと協調し「絆」を築いていくような
「情の深い」サイン(星座)です
けれど
サビアンシンボルでは
この一つ前の蠍座20度までの
「第4グループ」で
対向の牡牛座からの影響が入り
「じぶん自身も大切にする」
ことを学んだ後に登場するのが
こちらの蠍座21度です
ですから
「自分も、人も」
大切にすることを
信条とする度数と言えると思います
「自分の信念を大切にする」というと
なんだか自分のエゴのままに行動するひと…
といったイメージも浮かびますが
そうではありません
この度数は
広く大きな視点で
「みんなのため」を考えた時に
たとえ孤立してさえも
じぶんはどう行動すべきか
熟考し
結論を出し
実際に行動できる
そんな人物を表す度数と思います
あるクリスマスの物語り
私がこのシンボルから
真っ先に思い出すのへ
子どもの英語の教科書で読んだ
ある物語です
(子供が小さい時
よく教えていたので…(;’∀’))
それはマイケル・モーバーゴ氏作の
“The Best Christmas Prezent In The World”
邦題は「世界で一番の贈り物」です。
調べてみると、単独で
絵本にもなっていました。
ある老人ホームで語り手の青年は
一人の老女性に出逢います
その女性は
第一次世界大戦で戦死した夫の「手紙」を
今も大切にして
夫の帰りと待ち続けているのでした
というようなお話だったと思います
そしてその「手紙」に書かれていたのは…
「クリスマスに独英の兵士が
自主的に休戦し
プレゼントを交換したり
サッカーの試合などで
交流した」ということを
妻に微笑ましく
報告されていたのでした
その時何が起こっていたのか
調べてみると
今わかったことは
なんとこのストーリーは
荒唐無稽な「作り話」ではなく
「実際に起こった話」
つまり実話だったのだそう😲
オドロキですね…
しかも一箇所ではなく
ドイツ―イギリスの戦場の何か所かで
自然発生的に起こったものだったそう
クリスマス休戦とは、
第一次世界大戦中の1914年12月24日から12月25日にかけて
西部戦線各地で生じた一時的な停戦状態である。
この日、最前線で対峙していた
ドイツとイギリスの兵士たちが
共にクリスマスを祝ったと伝えられている。
ただし、戦闘がそのまま継続していた地域も少なくなかった。
(Wikipedia)
なんと写真も残っていました
同じ題材で
昨年2022年5月に
日本人の方が絵本もつくられているようです
まさに「職務放棄兵士」
そのままですよね!
1914年7月に始まった戦争は
誰もが「数か月さ」と考えていたにも拘わらず
長期化していったことが
背景にあるようです
当時、ヨーロッパ諸国は第一次世界大戦に突入したが、
多くの者は数カ月で終わるだろうと信じていた。
連合国や列強国は、これほどの長期的な対立を予想して
戦争に突入したのではなかった。クリスマスの休戦は、
素早く終わる無害な戦争という思い違いが
1914年12月までに
完全には解消されなかったことの証左だ。対戦相手相互の祝い事を尊重する高貴な精神によって、
戦いを止めることができる可能性を
両軍が信じていたこの出来事は
崩壊する過程にある間違った価値体系の影を
映し出しているのであり、
いたずらに理想化すべきものではない。
(business insiderさん)
実際この「クリスマス休戦」のあと
軍の上層部はこのようなことを
たしなめ、禁止する方向に動き(wikipedia)
交戦も激化し
多くの命が失われ…
この女性のご主人も
女性の元に戻ることは無かったと
物語は締めくくられています
そして第一次世界大戦は
当初の予想をはるかに長引き
1918年まで続き
約800万人以上の死者を出した後
終結します
そしてそこから105年という歳月が
経過した「現代」でも
地球上の戦火は止まず
提案された「クリスマス休戦」は
「虚言」と化した模様です
「こころ」に尋ねてみる
絵本「世界で一番の贈り物」については
が一部を掲載しておられます
どんなに時間が流れても
たくさんの人々が 悲しみの涙を流しても
無くならない戦争。
戦争を止められるもは 何なのか。物語の中に こんな言葉がありました
「ジム・マクファーソン、この戦争を終わらせる方法が解ったよ。
サッカーの試合で、勝負を決めればいい。サッカーなら、だれも死なずにすむ。
親を失う子もない。夫を失う妻もない」ほんとうに そうだといい。
ここで考えてみたいのは
「クリスマスを祝う」という
「前時代的なルール」が
戦争を止められる
と思うような
バカげた幻想…となってしまったのも
事実であり
またこのような実話が
後世に2冊の絵本を生み出し
広められた…
ということも
また事実であるということです
さてここで
本日のサビアンシンボルに戻ってみましょう
つまり私達が
私達の「こころ」に問うてみる
…ということだと思います
この「クリスマス休戦」について
「わたし」は、どう「感じ」たか?
あなた自身に問うて
答えを求めてみる…
それがまずは「初めの一歩」
それが今回のシンボルの
「意味しているところ」
なのではないでしょうか?