水瓶座20度「大きな白い鳩、メッセージの担い手」*世界からのギフトを受け取る
2月9日前後の太陽のサビアン。「引き寄せ」という世界からの「プレゼント」や「メッセージ」をきちんと受け取っていくために…私たちに必要な「心のあり方」とはどのようなものでしょう?それを伝えてくれるのが、こちらのサビアンと思います。
「過去の記憶」からの脱皮
水瓶座のテーマの一つは「人々や社会との新しい関わり方」です。
20度という
度数の持つ意味として
「脱皮」があると思います。
つまり「人々や社会との新しい関わり方」
への「脱皮」です。
そえでは一体
何からの「脱皮」でしょうか?
それは
「過去の記憶」からの…
ではないでしょうか?
ノアの箱舟
世界が水に沈んだと言われる
聖書の世界で
一匹の鳩が
唯一難を逃れた箱舟で待つ
ノアの一家に
オリーブの枝を運びました。
それはどこまでも
水の中にしか見えないこの世界のどこかに
陸地が現われ
木が育った証拠。
それ以来
鳩は霊的なメッセージを伝えるものの
象徴とされてきました。
ドアの向こうの暗闇
世界を沈めていた水を
あなたの心の中を覆っている
暗闇と例えてみましょう。
ノアもきっと
本当に水は
引くのだろうか…?
このまま
水浸しの世界の中で
箱舟に備蓄した食料も
いつか尽きてしまうのではないか…?
そんな不安や心配が
あったのではないでしょうか?
私たちも表では
明るく振舞っていても
大抵は他のひとにはわからない
漆黒の暗闇があるのでは
ないでしょうか?
暗くてぶ厚い雲に
覆い隠されていた
ノアの世界のように
私達の心の中の
見えないところに
隠れている暗闇。
まるで真っ暗な舞台を覆う
厚くて重いカーテンのよう。
その向こうには
拭えない
不安や心配
怒りや悲しみ
そして焦燥…。
そこには誰も入れないように
2重3重に鍵がかけられていて
普段は自分自身の
「表層意識」すら
そこに入れないように
締め出されています。
あなたのもとにやってきた
白い鳩は
あなたの肩に止まり
優しく語り掛けます。
大丈夫だよ。
もう少し
心のカーテンを開いてごらん。
わたしがここに
こうして止まっているから。
けれども貴女は言います。
いいえ、ダメダメ
これ以上は開けられないの。
これから先は
真っ暗闇で
わたしにも
何が潜んでいるかわからない。
わたしは
これ以上は
見たくないの。
暗闇からの囁き
けれど…
ほんとうに私たちを
動かしているのは
そんな意識の底の世界。
心の闇を放っておいては
私たちが
「ほんとうのちから」を
発揮することはできないのです。
その闇の中で
暗躍しているのは
「脳」が作り出した言葉たち。
私たちは実に1日6万回
頭の中で
じぶん自身に語り掛けているそう…。
そしてそのセルフトークの殆どが
ネガティブな思考と言われます。
それはほぼ「自動的に」
心の暗闇から湧き上がり
濁った水のように
私たちを沈めてゆきます…。
では何がそれを
創り出しているのでしょうか?
「過去」を映し出す自動映写機
そんな「暗闇」を作り出すのは
私たちのこころに溜まった
「過去からの記憶」
です。
たとえ自分では
深く意識していなくても
「あのときこうなったから
次もこうなるに違いない」
そんな風に
あなたの「脳」は
「これまでの映像」をまた
自動的に
スクリーンに
投影します。
最悪なシーンが
何度も何度も
知らず知らず
胸の奥の映写機に
映し出されていきます。
そしてリフレインされるたびに
その「パターン」が強化され
心に刻み込まれていきます…。
あなたを「守って」いるもの
何故なら
「脳内の囁き」たちは
私たちが
危険な目に遭わないように
「守ろう」としてくれているのです。
「過去からのパターン」に基づいて
「安全な道」を選ぶように
いつも有難く
指導してくれているのです。
もう2度と
あんな目に遭うのはごめん。
これ以上
心が傷つくことのないように
…と。
「仮面」を通して見る世界
それはまるで
劇場で配られる
バーチャルリアリティのメガネのように
「仮面」を通して
世界を見ているようなもの。
いつしかその世界が
ホンモノのように
錯覚してしまいます…。
でもその
「記憶の中の出来事」は
本当に繰り返される
ものなのでしょうか…
でも本来
水瓶座の理想は
「フラットで開かれたひと」になって
「自由で平等な未来」へと進むコト。
だからそれを実現しようと
水瓶座はしっかりと
「真実」を見極めようと
試みます。
そのため水瓶座には16度から
対向の「獅子座」の影響が
入りこんでいました。
1周半、上のランクの獅子座です。
そしてこの20度は
その16度からの流れの「学び」を経て
水瓶座が辿り着いた「答え」と
言えるのではないでしょうか…。
それでは
これまでの「流れ」を
振り返ってみましょう
水瓶座16度
「机に座っている偉大なビジネスマン」
こちらのシンボルでは
「個人」が「社会」をも動かしていくような
獅子座の【火のエレメント】を思わせる
強い「意志」の力を
働かせようとしました
水瓶座17度
「ガードをしている番犬」
では「個人」と「社会」との
関わり方をもう一度
見つめ直し
「過去からの記憶」
という
フィルター(仮面)を通して
世界を見るじぶんを
手放してゆきます。
水瓶座18度
「仮面をはがされた男」。
は
隠し持っていた秘密が
暴かれるという度数。
自分でも
見ないようにしていた心の闇に
何かのきっかけで
気が付かされること。
それはあまり
心地の良い経験ではありませんが
そんな出来事を経ることで
自分がつけていた
「仮面」が落ちてゆくのです。
そして初めて
外と自分をの間の壁が消えていき
外の情報や感情の流通が
ストレートに行われるように
(松村潔先生「愛蔵版サビアン占星術」)
なっていきます。
「ありのまま」に向き合う
そして続くのは
水瓶座19度
「消し止められた山火事」
です。
ある現象を観察したときに
自分が既に知っている知識から
その現象が何かを
決めつけてしまうと
山火事は消すことができません。
山火事を消すには
どこで
どんな規模で起こっているかを
しっかりと見て
現実に即した対処が
必要だからです。
けれど水瓶座18度で
「仮面」を手放すことで
水瓶座19度
「消し止められた山火事」では
今本当に起きている
この世界の真実を
先入観なく
フラットに
受け止めてゆきます。
何か問題が起こるたびに
「山火事」を鎮火するように
その都度その都度柔軟に
状況に応じて対処する
(松村潔先生「愛蔵版サビアン占星術」)
ことができるようになってゆきます。
そうすれば、もしも心に
「山火事」が起こっても
むやみに傷つけることなく
どうすればそれを
消し去ることができるのか
…そんな冷静なこころを
持つことができそうです。
つまり
「仮面をはがす」とは…
私たちを守ろうとしている
「脳内の囁き」を
一度疑ってみること。
自分が「仮面」
=過去の経験を元にした
バーチャル・メガネを
つけて物事をみていないか?
それが私たちを
不安と心配に
陥れているのではないか?
を見つめ直してみることなのです。
そういつだって
「暗闇」を
「暗闇」たらしめているのは
ほかならぬ
自分自身の「声」。
だから
私たちに
「怖れや不安」を抱かせている
スクリーンの「過去の映像」に
あらためて向き合ってみる
ことが必要なのではないでしょうか?
それは少し
勇気のいることになりそうですが…。
「暗闇」を見つめてみよう
そのために今わたしたちが
ここでしておくべきことは
今一度
じぶん自身の
傷を負った「過去」に
目を向けること…
カーテンの奥の
「闇」に目を向けること…
そして
しっかりとその「闇」を見つめ
「過去」への
「見方」や「意識」を変えることが
「変容」をもたらす
きっかけになるのかも…。
「世界」との「調和」
では今回のサビアン
水瓶座20度
「大きな白い鳩、メッセージの担い手」が
運んできたメッセージとは?
この前の水瓶座19度で
目前の現実を直視しようとした人は
真の意味で
心が開かれた人になります。
(松村潔先生「愛蔵版サビアン占星術」水瓶座20度)
そう、だってもし
ノアが「白い鳩」を見逃してしまったら…
もう既に
世界の一部では
水が引いていることに
気が付くことは
できなかったですよね。
いつまでも
暗闇に沈んだ心のまま
果てしなく続いているような水を
眺めているしかなかったでしょう。
まだまだこの世界は
水の中に沈んでいる
だから一歩も
出ることはできない…。
そんな「囁き」に
悶々を日々を過ごさなければ
ならなかったですよね。
けれどオリーブの葉を
運んできた鳩を見て
そこに「希望」を
見出すことができたのです。
新たな一歩を踏み出すべき
陸地が既にそこにあると。
オリーブの葉の意味する言葉は
「平和」と「調和」。
それは
「外の世界」
「外の環境」と
私たちとの
「平和的関係」や
「調和」とも
言いい換えられます。
何か問題が生じたときにも
その解決への導きも
「外」からやってきます。(同上)
そう
あなたの肩に止まっている鳩は
この世界の真実
にもっと目を向けるよう
促す「メッセージ」なのかもしれません。
日常の中の「メッセージ」
(「白い鳩」とは)あらゆる現象が
自分が知りたいことの
「辞書」として働くことを表わしているのです。
(同上)
例えばそれは
ふと目にした
メールフォルダの中の
1通のメールに。
時にはそれは
ある別なワードで検索して
上位に表示され
何気なくクリックした
サイトの文言に。
または
何気なく立ち寄った本屋で
何となく気になった
一冊の本のタイトルに。
または
帰宅途中の電車の中で
目に飛び込んできた
釣り広告のキャッチフレーズに…。
それが
あなたの人生を変えるきっかけ
…になることも
あるかもしれません。
本当は
いつもいつも
実に多くの
「メッセージ」が
私たちの目の前を
通り過ぎていっています。
そして「それ」が
あなたの心の琴線に触れるとき…
心の闇の
そのまた奥にある
あなたの心の中の
微かなかすかな「光」が
「それ」を呼び寄せているんです。
鳩の運んできたオリーブの葉は
そんな「光」と
外界の「メッセージ」とを
繋いでくれようとしているんです。
「ありのまま」の世界から
聖書の世界で
洪水の水が引いていることを
知らせに来た鳩。
鳩がくわえている
オリーブの葉の意味を
ノアが正しく受け取ったように。
ほんとうに
「ありのまま」に
世界を見ることが
できるようになったひとは
ほんの小さな兆候からも
大切なメッセージを
受け取ることが
出来るようになってゆきます。
「外界」…つまり
「環境」と「調和」し
「ありのまま」に
それを受け取るならば
「理想的」な
光り輝く世界は
ほんとうはいつも
目の前にある…のかもしれないのです。
「脳内の声」を消し去るヒント
そして
ひとつヒントとなるのは
現在天王星が滞在している
牡牛座のキーワード。
それは「五感」です。
見る
聞く
触れる
味わう
匂いを嗅ぐ…
といった
「身体の感覚」に
注意を向けてみましょう。
「ながら食べ」をやめて
一口一口の「美味しさ」を
噛みしめながら
味わって食べてみるとか…
いつもは通勤途中で聴いている
お気に入りの曲を
たまには部屋で
照明を暗くして
ヘッドホンで聞き入ってみるとか…
家の玄関に
天然のアロマの香りを
漂わせてみるとか…
たまには自然の中に出て
人口ではない環境の中に
自分を置いてみるとか…。
そんな風に
目一杯「五感」を働かせ
感覚を研ぎ澄ます時間を
つくってみるのです。
そうすると
過去でも未来でもなく
「いまこの瞬間」に
意識をフォーカスすることが
上手になっていきます。
その間は
「脳内のささやき」も
最小限に抑えることができます。
そうすれば
いろんな「心の山火事」にも
きっと冷静に
対処していくことが
できるのではないでしょうか。
「過去」が創り出している
「囁き」をどれだけ手放せるか。
それが私たちの
この先の未来を
左右してゆくかもしれませんヨ
白い鳩のメッセージを
どうぞ
信頼して…
勇気を持って
扉を
開いてみてくださいね。