水瓶座30度「アーダスの咲いている野原」時空の視座を手放し新たな地平に
2月19日前後の太陽のサビアン。地球上のすべての人間に共通する「魂の故郷」とされる花畑が登場します。それは、水瓶座を去って次の魚座へ入るために通過しなければならない場所なのかもしれません。
「アーダスの咲いている野原」とは
19世紀の流行作家
マリー・コレリの小説に登場する
「古代バビロン」の
神秘的な牧場とされます
地上の全人類の
「魂(たましい)の故郷」…
私たちの魂がここから生まれ
そして還っていくところ…
となっています
それはそのまま
「人類の集合無意識」を表す
魚座の象徴とも考えられます
水瓶座から魚座へ入るために
「空間」・「時間」に制約される
「地球意識」を抜け出して
時空を自由に行き来できるような
宇宙的な別次元へと戻っていく…
そんなイメージ
それによって
民族や時代によって定義されていた
「習慣的な意味づけ」も
一度ここで全て手放すことになる
と言っていいでしょう
これまでに持っていたこだわりが
すべて消えてしまい
(中略)
判断の基準が壊れやすくなるのですが
暫くはそのまま
放置しておきましょう
少しずつ自分の中で
「新しい地平線」が
見えてくるはずです
(松村潔先生「愛蔵版サビアン占星術」)
それは言いかえれば
「一段上の次元に自分を持って行こう」
というもの…
そこで大切になってくるのが
「これまでに持っていたこだわり」
を手放すこと…
いわば「固定観念」を外す
ということ
それは
箱、色メガネ、ノイズ、
信念、ビリーフ、フレーム…
などいろいろな言葉で言われていますが
例えるなら
「色セロファン」の
メガネのようなもの
眼鏡をはずし
箱の外に出て
自分を「客観的に」捉えることが出来た時
そこに開ける新しい世界…
それが
「アーダスの咲いている野原」
なのではないでしょうか
この世に生を受け
「肉体」の中に生まれ落ちた
我々という「魂(たましい)」は
「時間」と「空間」のマトリックスの中に
存在することになりますが…
そこには自然と
地上の「時間」「空間」という
「座標点」に立つこととなり
その「立ち位置」から
物事を見る
という「制約」が生じます
ですから
水瓶座から
魚座に入っていくということは
その「立ち位置」という
「視座(パースペクティブ)から見る」…
ということから
できるだけ抜け出してゆく
そして出来るだけ
よりフラットに
世界を見ることができるようになる
…それが必要に
なって来るのではないでしょうか?
それこそが
水瓶座から魚座へと移行していく
「水瓶座30度」のテーマ
なのではないでしょうか
その「視座」から抜け出ることができた時
次の魚座1度のサビアン
「公共の市場」のような
様々な出自の人びとが
存在するような
交流関係の中にも
まっさらな気持ちで
飛び込むことができる…
「新しい関係性」の中に
自分を紛れ込ませてゆくことが
出来るのではないかと思います
それはある意味
「時間」「空間」に結ばれた
「生まれ育った環境」から
受けてきた影響より
自分自身を切り離すこと
また
これまで築いてきた
さまざまな「関係性」の中に
育まれた「信念」を
もう一度
問いただしてみること
「それは果たして今の自分にとっても真実だろうか」
…と…
そしてもしそれも
「もう捨て去るべきもの」
なのであれば
手放さなければなりません
けれどそうした葛藤を経て
もう既に
29度で「さなぎ」の中でメタモルフォーゼし
スピリット(本来の魂の姿)とも言える
「蝶」に生まれ変わっているのです
だからこそ見える「地平」が
今回のサビアン
「アーダスの咲く野原」
なのです
このサビアンを
ネイタルチャートにお持ちの方
また
強調されるシーズンには
まるで鴨長明の歌
「ゆく川の流れは絶えずして…」
が思い出されてくるような
何とも言えない
厭世的な気分になってしまう出来事に
遭遇するかもしれません
自分の「価値がある」と
信じていたことが
永続的なもの
確固としたものではなかったと
気付かされたり
自分にしか出来ないと
思っていた自分のポジションが
歯車のひとつのように
誰がやっても同じ…と思えたり
将来の理想や目標に向かって
一心に頑張っていたのに
それほど情熱を賭けることもないと
思えてきたり…
もしかすると
親しかった人と
離れなければならない体験が
あるかもしれません
そして
気力がそがれ
張り合いがなくなるような気持ちに
陥ることもあるかもしれません
気持ちの整理が必要な時です
けれど
その先にはきっと
思いもよらなかった
未来が待っています
それは
それまでに居たところの
「立ち位置」から離れ
新しい「視座」へと向かう
チャンスのとき
暫く静かに
自分に寄り添っていることで
今までには気付かなかったような
「新たな世界の見え方」が
突如みえてくるかも…
地域の差や
民族・時代・個人の能力といった
「多様性」を内包し
ひとつに包み込むような
「新しい地平」が…
ですので
どうぞ
いまここにいる自分や
それを取り巻く環境でなく
地球上のすべての人に共通する
「魂の故郷」に思いを馳せて
すべての人々を繋ぐような
あなただけにしかできないお役目を
探し出してくださいね