天秤座15度「環状の道」＊無理を手放し幸運の環の中へ　　

2023

10/08

Published

2023.10.08

/ 宮代　彩也乃

　　

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天秤座15度「環状の道」＊無理を手放し幸運の環の中へ　　

宮代　彩也乃

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10月8日は月替わり。二十四節気で「白露」。この日前後のサビアンがこちら。自然界の「循環」を思わせるシンボルとなっています。

天秤座のミッドポイントのシンボルは

天秤座15度は「環状の道」です。

15度は各サインで

その性質が一番強く出る度数とされています。

天秤座と言えば

「バランス」や「協調性」

「調和」や「調整力」

といったところでしょうか。

それが「環状の道」とは

どういうこと？

ちょっとわかりにくい

シンボルですよね。

でもここにはやはり

「天秤座らしさ」が

含まれている気がするのです。

「環状の道」とは

文字通り「環（わ）」になっている「道」のこと。

「軌道」と言った方が良いかもしれません。

「ルーティーン」や

「日常の繰り返し」を

大切にするというシンボル

と言われます。

日々の繰り返しの「行い」の中にも

「成長」に必要な

パワーが育まれる…

そんな意味になっています。

自然界の「循環」の輪

もう少し視点を拡げてみてみましょう。

この世界が成り立つためには

根本的な「循環の環」が

そこかしこに

存在しています。

まずは地球の自転。

そこから「昼と夜」が生れます。

次に

地球が太陽を廻る

「公転」のリズム。

そこから「四季」が生れます。

この「四季」に

深い意味を見い出し

「循環のリズム」のそれぞれの課程で

役割を担っている自然界の象徴を

整理しまとめあげたものが

「陰陽五行」です。

わたしたち人間も

動植物も

こうした「循環のサイクル」の中に

生きているのですね。

この世界に存在する

ひとつとして

その「環」から

逃れることのできるものはいません。

その「環」の醸し出す

エネルギーに

護られているからこそ

植物は「自然と」

種から芽を出し

茎を伸ばし花を咲かせ

やがて葉を落として冬に備え

そして種に

次世代への希望を託してゆきます。

「ルーティーン」が意味するもの

それと同じように

私達人間も

「ルーティーン」があるからこそ

余計な「思考や考え」をせずとも

通常の生活の「営み」を

続けてゆくことが出来ます。

食べる

歯を磨く

入浴し

就寝し

目覚め

また食べ…

特に「意図設定」や「計画」をしなくても

「リズム」ある生活に

身を任せることで

余計なエネルギーを消費しないで

いられるのですよね。

そしてそれと同じようなことを

社会生活や

ビジネスで

「ルーティーン」として

行っています。

そして

そのような

「ルーティーン」の中から

食べ

眠り

排出し…

身体に備わった

無意識の「自律神経」によって

そこにエネルギーが

算出されています。

「自律神経」とは

「交感神経」と

「副交感神経」との

拮抗、つまり「バランス」によって

身体のホメオスタシス機能が

（外界と身体との調整）

発揮されています。

…さあやっと

出てきましたよ

「バランス」天秤座のキーワードです。

「陰」と「陽」のサイクル

ここで

「交感神経」は

「積極的、動的なエネルギー」

「副交感神経」は

「消極的、静的なエネルギー」

とも言い換えることが出来ると思います。

つまり「陰陽」です。

先程の「草木の成長段階」から

自然界の事象を

「陰陽」×「五行」＝１０個の

エネルギーになぞらえた陰陽五行説。

こちらを

四季のサイクルの中に見てゆくと

夏至→→「陽」のピーク

冬至→→「陰」のピーク

となり

そこから

夏至→→「陽」が極まって「陰」が生ず

冬至→→「陰」極まって「陽」が生ず

のですね。

冬至のことを

「一陽来復」」（いちようらいふく）

等と言われますね。

冬が来れば春も来る

つまり「悪いことが続いたら

良いことがやって来る」という

比喩にも使われています。

これはそのまま

「陰陽マーク」のシンボルにも

表れていますね。

真ん中の小さな「点」が

陽中陰あり

陰中陽あり

を意味しています。

さてこの様に見てくると

「陰」と「陽」とが拮抗し

バランスを取り合って初めて

「循環」つまり

「自然界のリズム」が保たれていることが

お分かり頂けると思います。

「中庸」のこころ

例えて言えばシーソーです。

子どもが小さい時に

公園でよく遊んだ？

（今は遊ばないかな？）アレです。

こちら側に子どもが一人乗れば

向こうは上がります。

でもあちら側に子供が二人乗れば

今度はこちら側が上がります。

子どもたちはこの

上下に動く様子から

「ギッタンバッコン」

などと呼んだりしますね

ね先ほどの「夏至と冬至」に

似ていませんか？

でもそうやって

おもりが大きくなったり

小さくなったりしながら

全体としてバランスが取れ

「一定のリズム」が

生み出されてゆくわけです。

つまり全体としては

「陰陽」のバランスが取れている。

つまり「中庸（ちゅうよう）」なのです。

「バランス」を保つには

ホロスコープの12星座の中で

天秤座は丁度「折り返し」地点に

あたるサイン（星座）です。

一つ前の「乙女座」までは

「個人の領域」

「天秤座」からは

「社会の領域」とされます。

つまり天秤座は

先ほどのシーソーで言えば

真ん中の軸の部分なんですね。

あたかも天秤座の神話になった

天秤を持つ女神のように

個人・家庭と社会

潜在意識と顕在意識

そういった

「陰」と「陽」とを

うまく釣り合いを持たせるために

「バランス」を取ろうとするのが

天秤座なのではないでしょうか？

だってそうしないと

もし「陰」と「陽」

どちらかが突出してしまったら…

自然界の「循環サイクル」も

崩れ成り立たなく

なってしまうことでしょう。

「中庸」を意識して生活してみる

因みに

わたしが人生で初めて

「中庸」と言う言葉を知ったのは

マクロビオティックのレシピ本でした。

砂糖→→極陰

肉・魚→→極陽

を初めとし

葉物野菜→→陰

根菜類→→陽

といった分類がなされ

どちらもバランス良く摂取することで

「身体の健康」が保たれる…

と言った理論です。

（大まかには、ですよ）

つまり私たちの身体・健康にも

「陰陽バランス」が大切で

その指標となるものが

「中庸」なのです。

そこで、

今回のシンボルです。

ホロスコープの真ん中に位置する

「天秤座」の

そのまたど真ん中に位置する度数

それが

「陰陽バランス」に支えられた

「環状の道」なのです。

どうです…

サビアン・シンボルって

すごくないですかあ…

ですから

このシンボルの

10月8日前後は

是非

「中庸」を意識して

お過ごしになってみて頂きたいのです。

先程お伝えした「食べ物」であれば

極端に甘いものは食べ過ぎないとか…。

思い切りスポーツを楽しんだら

じぶん一人になって

フォームを振り返る時間を持つとか…。

身体に良いものを食べ

ゆっくり睡眠を取る時間を取る、…など…。

「ゆき過ぎ」が招くもの

面白いことに

長年私が取り組んでいた

「風水」は「九星気学」が

元になっている学問ですが

「陰」の代表である

「二黒土星」の象意の意味には

「休息」や「休息をとるための」

「床」「椅子」といった象徴が

含まれていたりするんですよ。

現代人はとかく

睡眠もとらずに

ショートスリーパーで

朝から晩まで

燃え尽きるまで

働くのがカッコイイ…

みたいな。

テレビのドラマや

CMなどでも

そういう姿を

見せられているじゃないですか。

でもそれじゃ

やっぱり身体を壊したり

健康を害したり

人生のどこかでしわ寄せが来てしまう。

まさに「燃え尽き症候群」ですよね。

身体や時間にかけた「無理」は

結局はじぶんに跳ね返ってくるものです。

例えば「睡眠時間を削って」

とことん頑張ったとしても

翌日のパフォーマンスは

目も当てられない…なんてことに。

ほんとうの「開運」とは

でも古来の占術には

しっかりと「休息」する時間や場所が

あらかじめ組み込まれている

ということです。

ホロスコープ

風水

九星気学

陰陽五行（四柱推命）…

これら「占術」と呼ばれる学問には

みなこの「中庸」の精神が

含まれていると言えそうです。

つまり「中庸」こそは

「開運」の秘訣なのです。

そして

「これからの時代」は

特にこの「中庸」が

大切になってくると思います。

これからは「ワンネス」に向かう時代

と言われます。

「ワンネス」とは

「統合」された世界のこと。

これまでの

「陽」→→「男性性」

→→「論理」→→

「分ける」「分離」

が主になる時代

から、これからは

「陰」→→「女性性

」→→「共感」

→→「統合」「ひとつになる」

そんな方向性を歩んでいく時代となっていく

と言われます。

つまり「男性性」優位の

社会だったところに

「女性性」を

もっと取り入れていくことで

「時代」も「バランス」を

取って行かなければならない

時期に来ている…

ということ。

それではどうぞ

「中庸」や「ルーティーン」

「睡眠」や「休息」

「生活リズム」

などを意識して

素敵な季節をお過ごしくださいね