牡羊座8度「風になびくリボンのついた 大きな帽子、東に向いている」*本質を察知する観察力
3月28日前後の太陽のサビアン。環境や自然界を鋭敏な感受性をもって一歩引いた視点から冷静に観察することで進むべき進路を見い出すシンボルです。
牡羊座8度は
サビアン・シンボルでは
第2グループ(6~10度)に入ります
第2グループは
「サインらしい感受性に重点が置かれる」
とされる度数です
それでは牡羊座にとっての
「サインらしい感受性」とは
どのようなものでしょうか?
ホロスコープは
人の成長物語を表すとされます
牡羊座はその中でも
身体を持って
生まれてきたばかりの魂です
ですからこちらの段階では
まだどちらかと言うと
生れる前の「あの世」の感覚を
少し引きずっているところが
あるようです
松村先生によると
この世界の身体的な感覚よりもっと
「抽象的な概念」や
「宇宙的な原理」の方に
関心が向いているらしいです
そして「8度」というのは
牡羊座7度で強調されていた
この世界の「二項対立」を
緩和するような
働きをします
牡羊座8度のサビアンは
「風になびくリボンのついた大きな帽子、
東に向いている」
「風」という自然界の
世の中を動かすエネルギーに対して
「感受性」を発揮して受け取ってゆくような
「受容性」表すシンボル
ドテカテモリーは
【風のエレメント】の双子座(と蟹座)
「リボン」は
風のエネルギーの動きを
察知(観察)する働きです
けれども「リボン」は
風にさらわれ
飛んでいってしまったりしないよう
「大きな帽子」に
結び付けられています
つまり「大きな帽子」は
「保護」の役目を担っています
ドテカテモリーで
「蟹座」も入っていますから
それは彼女を包む
「環境」であるとも言えそうです
その「環境」に対して
敏感な感受性を持っているとされます
目に見えない気配
予感
あるいは夢の暗示のようなものも
判断の材料
(松村潔先生「愛蔵版サビアン占星術」)
そのようにして
世の中で働いている
基本的な法則を理解します
(同上)
また「風」とは
こうした
「基本的な法則」の一つであるとも言え
「自然界の法則」であると同時に
目に見えない
霊的な雰囲気も含んでいます
つまり「地上」の自然界の法則
だけでなく
スピリチュアルな
「宇宙の法則」に対しても
感じ取ろうとしているかのよう…
(但し霊的な世界に
取り込まれてしまわないよう
「大きな帽子」に守られながら)
このような
目に見えない力や法則への
「察知力」によって
「7度」の
「二項対立」を超えようとしている
野だと言えそうです
つまり
風のような目に見えない空気の流れや
スピリチュアルな働きを
インスピレーションなどの
「察知力」で
あるがままに捉えるチカラが
発揮されることで
どちらか一方からしか
見ることの出来ない「視点」
=「2項対立」
「2極」の視点を克服するのです
また「東」とは
「太陽の昇る方角」ですから
昇る太陽を仰ぎ見るような
ここからまた
力強く生きていこうとする
意思のようなものを感じます
書物からではなく
実際に「その場に行って」
出来事の流れや背後の動きを
観察してみることで
感じ取られるものから
本質が理解されてくる
そうした
「世の中を動かせ射ている風」を
察知するために
「地に足をつけた」感受性と
冷静な観察力が
同居しているような
シンボルと言えます