山羊座9度「ハープを運ぶ天使」＊そこに在るギフトを引き寄せ受け取るために
12月30日前後の太陽のサビアン。山羊座９度は、宇宙や自然界に流れる「法則」を天使の奏でるハープの音色にシンボライズしたサビアンです。それでは「宇宙や自然界の法則」とはどのようなものでしょうか？
こちらの反対側のサビアンである
蟹座9度は
「水の中へと手を伸ばす小さな裸の少女」
です。
蟹座の9度はが
心の奥深く
「内側」へと向かうような
シンボルでした。
蟹座9度「水の中へと手を伸ばす小さな裸の少女」＊蟹の甲羅の内側には
こちらとは反対に
この山羊座の9度では
自分を取り巻く
「環境」へ
と目を向けています。
けれどもその「環境」は
実際に目に見えるそれとは
少し違うようです。
宇宙をつくるもの
中世では
天体や宇宙を支えているのは
無数の天使だと思われていた時代があった。
（松村潔先生「神秘のサビアン占星術」）
例えばそれは
神様や仏様を
「宇宙のなりたちそのもの」と
捉えるようなイメージと思います。
例えばインドで
最後に生み出されたと言われる
「カーラチャクラ・タントラ」という
密教の経典に出てくる
ご本尊さまは
カーラ（＝「時」）
チャクラ（＝「輪」）
というお名前です。
その身体は宇宙と同じ大きさを持ち
その活動は宇宙の活動そのものである。
（世界で一番美しいマンダラ図鑑）
仏様のお姿そのものが
イコール宇宙そのもの…
といった世界観となっています。
私たちは
そうした
「宇宙のなりたち」
「宇宙の法則」の内部にあって
その1部であると言えます。
更に
そうした私たちを取り巻く世界は
複数のレイヤー（層）によって
成り立っています。
国家は地球が支えている。
地球は太陽系が支えている。
太陽系は銀河系が支えている。
これら複数の層で成り立っている
（松村潔先生「神秘のサビアン占星術」）
この度数はそうした
自然界や宇宙のリズミカルな波動や磁力
に同調できる （同上）
そんな力を表わしている度数です。
「天使の奏でる音楽」とは
この宇宙そのものが奏でる
生命のリズムであり
天使とは
そんな自然界の法則全体の
シンボル化であると言えそうです。
私たちを取り巻く世界には
目に見えない空間や時間の
「リズム」が存在し
私たちはいつも
その「流れ」のリズムに
影響を受けている…
ということですね。
アドラー心理学の「共同体感覚」
そしてそうした
私たちを取り巻く「環境」とは
ちょっと考えてみただけでも
町
市
都道府県
日本という国家
アジア圏
世界
地球（ここから人間以外の生物も含む）
太陽系
銀河系…
と果てしなく続いています。
私たちは
そうした「環境」に取り囲まれ
それぞれの持つ「リズム」
の中で生きています。
そしてそうした複数のレイヤーが
重なり合い
ハーモニーを奏でています。
けれどもともすると
私たちはそうした「リズム」と
自分自身の間に
「不協和音」を
生じてしまうことがあります。
アドラー心理学の本として有名な
「嫌われる勇気」
では
その「不協和音」の解決策として
今目の前に見えている「共同体」より
更に大きな枠組みの「共同体」に
目を向けることを促しています。
「共同体感覚」という言葉は
一見
家庭や学校、職場、地域社会といった枠組み
を指しているようですが
実はアドラー博士が
伝えているのは
国家や人類などを包括したすべてであり、
時間軸においては過去から未来までも含まれるし、
さらには動植物や無生物までも含めて
いたそうです。
そして一つの枠組みに
縛られた「悩み」は
もっと大きな「枠組み」に目を向け
そこで「他者」に繋がろうとすることで
解消される可能性があることが示唆されています。
（参考サイト ダイヤモンド・オンラインさん）
「目の前に見えるレイヤー」だけでなく
もっと大きな枠組みのレイヤーに
意識がシフトしてゆくよう
促されているようです。
ではちょっと考えてみて下さい。
あなたは今
重なり合うレイヤーのうち
どのレイヤーの奏でる
音楽のリズムに
「同調」して生きているでしょう？
例えば
陰陽五行では
干支は「草木の成長」を
表わしているとされます。
草木はそれぞれの生育する
「環境のリズム」に
のっとっていさえすれば
誰かが手を加えなくても
自然に
種ができ
芽をふき
枝葉を伸ばし
花を咲かせ…
やがては葉を落として
また
次世代への種を残します。
けれども私たちは
ともすると
人間界のレイヤーに
意識がまぎれ過ぎていて
そうした自然界の
ナチュラルな循環のリズムから
取り残されているかもしれません。
けれども
天使の奏でるハープの
美しい音色のような
「流れ」に耳を傾けることができれば
「もっと違った世界の見方」
を得ることができるのではないでしょうか？
それは
アドラー博士が伝えていたような
”過去から未来までも含まれる”
自然界や
宇宙に流れる
大きな循環の流れ…
なのではないでしょうか？
（つまりは
カーラ（＝「時」）
チャクラ（＝「輪」）
的な世界ではないでしょうか？）
必要なものが必要な時に
もしも私たちがそうした
「天使のハープの音色」
に同調して生きるならば
目に見えない力が
そのひとを目的の場所へ運んでゆく
必要なものなら
必ずやってくるはずだから
慌てることはない
（松村潔先生「愛蔵版サビアン占星術」）
といったことも
夢ではないかもしれません。
この言葉を聞いて
思い出すのは
こちらの本の中の
エピソード。
ある日そちらの本の
著者の奥さんが
もういらないから、と
テレビを捨ててしまったそうです。
そこで著者が
文句を言ったところ
本当に必要ならまた出てくる…
と言われたのだそうです。
すると暫くして
知人がテレビをくれた…
というお話です。
量子力学では物質を構成する最小単位は
「素粒子」とされていますが
その目に見えないくらい小さい
素粒子の動きの波を
「波動」と呼ぶなら
天使の奏でる音楽も
音という「波動」の一種です。
これからの時代は
私たちが発する「波」が
共振する事象が
引き寄せられやすくなる時代
とも言えると思います。
つまり
上記のテレビの例の様に
その方の発する波動に応じ
自然と
相応しい物事が
引き寄せられてくる…
ということ。
山羊座9度 まとめ
ここで言うハープとは
宇宙的な波動であると言われます。
それを奏でるために
天使がハープを運んでいるのです。
宇宙のリズム
また自然界のリズム。
それはいつでも
私達の周りにも存在しています。
春夏秋冬といった四季や
天体の運行
そんな人知の及ばない大きなエネルギーのもと
動いているリズム。
銀河の廻旋から
ＤＮＡの螺旋構造まで
「フラクタル（相似形）」で
流れているエネルギー。
「これからの幸運のありか」とはもしかすると
「人知を超えた大きな自然のリズム」に
沿った生き方を目指すこと
なのではないでしょうか？
自分を取り巻く
より大きなレイヤーの「環境」に
「同調」してゆくこと…
つまり
自分が
どのレイヤーに意識を向け
焦点を合わせるかによって
引き寄せられるものも
変わってくる
ということ…
だから
こちらのサビアンからは
大きなレイヤーの
自然界や
宇宙といった
「流れ」や「循環」に
同調してみるのはいかが？
と言われているのかもしれません。
心を静かにして
「天使のハープ」に
耳を傾ければ
必要なものは
きっと自ずとやってくる…
それを
受け取りましょう。
「受け取る」ことに
意識を向けましょう。
それは
追い求めたり
探したりしなくても
「既に目の前にある」
ことに気付きましょう…。
そんな風に
言われているのでは
ないでしょうか？
そして「同調」のためには
蟹座9度「裸で水の中の魚に手を伸ばす少女」
のような
自分の内部にキーがある
ということなのだと思います。
そうした
自分の中の
「内側にある光」のようなものこそ
天使が奏でるハープの響きに
「同調」できるもの
であるのだと思います。
私たちの内側の「在り方」が
私たちを取り巻く世界
へ繋がる鍵であり
そこから必要なものを
必要なだけ
受け取ってゆくことができる…
そんな「流れ」が
現れてくるのが
これからの時代になるよ…
と伝えてくれているのではないでしょうか。
最後までお読みいただき
ありがとうございます
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