天秤座30度「哲学者の頭にある三つの知識のこぶ」*知恵ある実践へ…自己改革への最終プロセス
10月23日前後の太陽のサビアン。「三つのこぶ」とは 感情・意志・感覚の象徴です。思い描いてきた理想=「意志」を叶えるためには、これまでの学びで得られた知識や人との交流で捉えた「感覚」を、喜びという「感情」を得られる形へと行動していくことが必要です。そのプロセスを伝えてくれるのが、こちら、天秤座の最終シンボルです。
天秤座30度を太陽のサビアンシンボルに持つ可能性のある方:
芹沢 博文氏(将棋棋士)
渡辺 真知子氏(シンガーソングライターラジオパーソナリティ)
天秤座の旅路はここで一つの
深遠な到達点に至ります
その最終度数である30度の
シンボルは
「哲学者の頭にある三つの知識のこぶ」
という神秘的なイメージです
これは単に知性を高めるという
だけではありません
魂の進化における重要な
転換点を示しているのです
この度数がもたらすのは
知識の集積ではなく
生きた叡智への変容です
長きにわたる探求の末
ついに真理に触れるための
準備が整った状態を意味しているのです
「三つの知識のこぶ」とは
「三つのこぶ」とは知識を
<全体的に理解する力>が
得られていることを示します
具体的には
「洞察(Insight)」
「先見(Foresight)」
「予知(Prevision)」という
三つの霊的な能力の開花です
これらは
「哲学的な知恵」
「神聖な知恵」
「宇宙の摂理への理解」
をすべて統合した状態を指しています
「こぶ」とはつまり
深い人間理解や
神聖な知恵を求めてきた天秤座の人が
ついに求める知識を得るにふさわしい
「理解力」を備えたことを
象徴しているのです
東洋と西洋に響きあう叡智の統合
この「こぶ」の思想は
東洋の叡智とも深く共鳴しています
菩薩像などの仏像の頭頂には
「こぶ」のように
盛り上がった部分が見られますよね
これは「肉髻(にっけい/にくけい)」
と呼ばれるもの
「肉髻」は髪の毛の束ではなく
如来像などの頭頂部が
精神的に盛り上がった形状であり
「悟りを開いた智慧が詰まっている」
象徴とされています
仏教では「智慧の光が満ちる場所」
と説明されています
西洋の神秘思想においても
この統合の概念は見られます
ドイツの哲学者
ルドルフ・シュタイナーは
「人間が進化すると
脳が三つに分割され
やがて再統合される」
と述べていました
この<三つの側面>とは
「物質的な肉体」
「生命エネルギー(エーテル体)」
「意識(アストラル体)」です
思考・感情・意志の究極の調和
以上のような象徴から推測されるように
天秤座30度の「三つのこぶ」とは
個人の思考・感情・意志の
三要素が一体となり、最終的に
<自由な意志>をもって
<自己認識>が得られる段階へ
到達することを
示しているのです
これは自分自身を
何ものにも囚われずに
自由に意識し自律的に行動できる
そうした境地のことです
<三つのこぶが象徴する統合>
-
思考の統合:
明晰な知性と論理的思考の完成です
知性の統合により思考が体系化されます
-
感情の統合:
感性と直感が調和的に発達し
感情も意識的にコントロールされ浄化されます
-
意志の統合:
1と2によって自律的に行動する力が備わり
意志をもって意図を実現する方向へ向かいます
これら思考・感情・意志の三要素は
私たちの中で普段
互いに無意識に干渉し合っていますが…
それを意識的に制御し
新しく統合された状態が
この知恵の完成形です
つまり人生のあらゆる面で
意識的に、意図を以って
取り組むことができるのです
長い学びの集大成
天秤座はこれまで多くの人の
意見を聞き理解する力を
鍛えてきました
その学びの集大成として
この30度では時代や地域を超えた
普遍的な知識のエッセンスを
手に入れることができたのです
それは単なる情報の集積ではなく
生きた叡智と言えます
<叡智の獲得に欠かせない要素>
この時期は個人の哲学や生き方が
まとまりやすく明晰で
意識的に
感情も意志も完全にコントロールする
術(すべ)が身に着くでしょう
心身の全体がバランス良く機能し
どれも行きすぎず、ほど良い
生き方ができるようになるでしょう
また非常に繊細な注意力が発達し
周囲の反応を見ながらも
自分にも無理を掛けずに
自分のスタンスを
定めていくこともできるでしょう
これまでに天秤座が目指してきた
「人間性」や「人格」の洗練に向けて
人間にとっての「あるべき」姿
高い理想を実現し常に考え続けてきた
その努力が実る時、と言えそうです
知恵を実践へと転化する勇気
しかしここで一つの
重要な課題に直面します(;’∀’)
それは「知識」や「知恵」ばかりの
「頭でっかち」になりがちで
「行動」が伴わない状態…に
陥りがちなときでもある、ということ…
頭では十分に理解していても
実践や実行力が伴わなければ
自己変革も
対人関係の変化も起こり得ません
これまで周囲を観察し
状況を深く把握する力や
他人から称賛される知恵を
獲得してきたのですから
ここで満足してしまっては
元も子もありません★
<知恵と行動の統合>こそ
この度数の、真の課題なのです
<叡智を実践へ繋げる三つのステップ>
-
STEP1:観察と理解
周囲の状況を深く把握し
本質を見極めます
-
STEP2:知恵の統合
経験と学びを
自分の哲学として体系化します
-
STEP3:実践への移行
得られた叡智を
実際の行動に移します
つまり、ここから大切となるのは
ただ立ち止まって観察し
知識を蓄積するだけでは
不十分ということ…
これまでに溜めてきた知恵は
私たちの生活や仕事、人生にも
きっと役立たせることができます!
そのための「実行力」が
求められているのです
今後の人生をより発展的に
展開していくためにも
「知識によるハウツー」という
答えを見つけ出したらなら
それを携え現実の行動へと
思い切って飛び込んでみる…
そんな勇気が求められています
実際の人生に適用することで
「知識」は<生きた叡智>となって
私たちに真の変容を起こすのです
叡智を統合し新たな段階へ
こうした統合を促進するためには
自分自身の内側に蓄えられた
さまざまな考えを
いったん外に出しまとめていく
作業が有効です
書いてまとめる、そして
意識的に考えを絞り込んでゆく…
そうした機会を設けると良いでしょう
考えをまとめていくことで
これまでの知恵を活かし
自分を変えるにはどうすればいいのかも
自然と見え
大胆に次の段階への移行を
決行することもできるでしょう
<最終統合のための行動>
思い切って
<新しい自分の在り方>へと飛び込み
自己改革に踏み出しましょう
天秤座30度のエネルギーは
私たちがこれまで積み重ねてきた
すべての学びと経験を統合し
「次なる進化の段階」へと
導いてくれる力があります
「<知恵>とは知識を実践へと転化する勇気です」
この言葉こそ、この度数の
本質を最もよく表しているのでしょう…
三つのこぶが象徴する<完全な統合>
すなわち思考・感情・意志の
調和的な働きを実現することで
私たちは真の意味での
自由と自律を獲得することができます
この度数は
<天秤座の旅の完成>である
と同時に
<高次の領域への扉>でもあります
「叡智の三つの柱」を統合し
<意識的な生き方>を実践することで
私たち、という人間存在の可能性を
さらにここから…最大限に
開花させてゆくことができるでしょう