蠍座15度「5つの砂山の周りで遊ぶ子供たち」*「奪う」チカラと「与える」チカラ
蠍座15度は「リーダーシップ」を表すサビアンと言われます。但し私たちが「リーダーシップ」を発揮しようとするとき、その裏面には「パワーゲーム」という過ちに陥りがちな危険もはらんでいます。このシンボルは、そんな私たちが人と関り「集団」を形成するときに注意すべきことを教えてくれているのかもしれません。
蠍座は「人と何かを共有する」
ことを欲するサインで
こちらの度数に至るまで
色々な場面で
色々なやり方で
「人と繋がる」ことを
試みてきました。
そうした試行錯誤の末
ようやく願いが叶い?
周りにたくさんの人が集まり
いろいろな「集団」に
属することが
できるようになりました。
そしてこちらの度数では
そうした組織やグループを
つくったり
まとめたりして
リーダーシップを発揮するシンボル✨
となっています
「5つの」や「子供たち」とは
蠍座の90度前にある
「5番目」のサイン
「獅子座」を思わせるモチーフです
めいめいが自分を表現することで
その主張に見合った
「グループ」が生まれています
「5」は人間を表すモチーフとも言われ
そうした人間たちが集まることで
「砂山」が出来上がっています
子どもたちは
自分がその「山」の中で
どの山の頂点を取れるか
争奪戦を遊んでいるのでしょうか?
それとも
5つの山全てを
傘下に置きたいと
もくろんでいるのでしょうか?
ここで大切なのは
ほんとうに人望と信頼の寄せられる
「真のリーダーシップ」を発揮するために
この世界にある
「2つの力」を
理解することではないかと思います
その「2つの力」とは
ホーキンス博士の著書
「パワーかフォースか」で提言されている
2種類のチカラです
「フォース」とは内側に引き込むチカラ
つまり「人」から力をもらって
自分のものにしようとするチカラ
「パワー」とは内側から湧き出すチカラ
つまり自分の中から湧き出て
人に分け与えるチカラ
ということになるでしょうか
人はじぶんに「不足しているもの」が
あると感じるときは
「他者」にそれを
補ってもらおうとします
例えば誰かに
認められたい
称賛されたい…
そうすることで
「チカラ」をもらいたいと思うことは
誰しもあるのではないでしょうか?
けれどどうした「不足感」から
「多くの人を集め、力をもらう」
ことのみに終始してしまうと
「人を手の内にコントロールしたい」
といった「フォース」に繋がる願望も
顔を出しやすいので
注意が必要です
「パワーかフォースか」では
意識レベルの17段階のうち
「プライド」と「勇気」の境目が
「フォース」か「パワー」かの分かれ目の
一つの指標とされています
「プライド」以下の項目を見ると
例えば
「不足感」を埋めてもらいたかったのに
そうしてもらえなかった…
という「満たされない」気持ちが
「プライドを傷つけられた」
「怒り」
「悲しみ」
などネガティブな感情に
繋がっていきやすいと言えそうです
ですので
時どき私たちは
自分の行いを顧みて
自分は「不足感」から
「チカラ」を補ってもらうために
人と繋がろうとしていないか
チェックしてみる必要が
あるかもしれません
特に組織やグループのまとめ役として
真のリーダーシップを
発揮していくためには
そうした自分自身のマインドを
注意深く観察してゆくことが
大切となりそうです
「フォース」に基づいた
「山」の頂点を目指してしまうと…
その「山」は砂山であることから
あっという間に砂塵と化して
崩れ落ちてしまうでしょう
だから
「真のリーダーシップ」を発揮して
それぞれの「山」を
それぞれの「目的」に向かって
本当に機能させていくためには
日々じぶん自身が
「持っているもの」にも
意識を向けてみることや
(もう既に十分に)「満たされている」
ことに気付き
それに感謝していく気持ちを持つことで
ホーキンス博士が提示したところの
「パワー」を発揮することが
できるのではないでしょうか?
そしてほんとうに強い「結束力」で
「グループ」の人々を
まとめていくことが
できるのではないでしょうか?
次の蠍座16度からは
そうした「満たされたチカラ」を
一層深く「学んでいく」ために
対向の牡牛座からの侵入を受けてゆく
ことになっていきます