乙女座16度「オランウータン」*「管理下」に置くことのできない自分、との対面
9月8日前後の太陽のサビアン。予想もしていなかったような出来事が発生し、これまでの「常識」「思考形態」「信念」などに「亀裂」がはいるような体験があるかもしれません。けれどそれこそは、これまで乙女座が「ねばならない」と自分を律してくる中で、心の中に押し込めていた「本当の自分」を取り戻すきっかけとなるのです。
サビアン16度~対応サインの侵入
サビアンシンボル16度は
対向のサイン(星座)の影響が
入り込む度数です。
乙女座の反対は魚座。
この反動は
とても大きいものです。
乙女座という
言わば精細な「ミクロサイズ」のものを
重んじるエネルギーに
そんなものはいいから
みんな一緒くたにして
全体を考えて…とでも言いたげな
魚座の侵入。
ご参考:魚座を象徴する魚座1度のエネルギー
言わば「理解できないもの」が
突然入り込んでくるようなもの…
そんな「驚き」が
このシンボルにはよく現れています。
「動物園」のワンシーン
「動物園」は
乙女座から見て、言わば
「低次元の野性的なエネルギー」が
充満しているところの例えです。
そこへ
キチンと清潔で
清楚な制服を着て
一列に並んだ
園児たちがやってきます。
そんな園児たちの前に
突如「ニュッと」
ホコリまみれの
得体の知れない
野生的な動物が
目の前に現れます‼
こちらのシンボルの一つ前は
乙女座15度
「装飾されたハンカチーフ」
でした。
15度とはサインの前半が
「いっときの完成」をみる
そんな度数です。
繊細なレースの装飾が施された
シミひとつない
真っ白なハンカチーフ✨
それは言わば
貴族のような
ステイタスの証です。
それを「完成」させるため
”ザ・乙女座”はこれまで
自分を律し、抑え、
「どうふるまうべきか」という
「基準」((十字架)にみずからを合わせ
「やらなければならない」ということを
愚直にこなしてきました。
もしもこの「園児たち」のひとりが
そんな「ハンカチーフ」を
持たせられているとしたら…
それは
乙女座14度「家系図」の
ステイタスのために
父母が身を削って一身に
努力を重ね手に入れた
そんなものだったかもしれません。
(牡羊座から6番目である6という数字には
「奉仕」「貢献」ともすると
「犠牲」の意味が…)
しかし園児が落としたハンカチは
目の前で「オランウータン」に
踏みつけられ…
泥だらけになってしまいます。
帰ったらお母さんに…
なんと叱られるだろう⁉ 😰
そう思った子どもは、
どうするでしょうか…
反動で、自分から、
ハンカチを泥水に
突っ込んでみるかもしれません。
「子ども」とは
”ザ・乙女座”が
これまで自分を律する「理由」であった
「そこへ戻ってはいけない」という
一つ前のサイン(星座)
「獅子座」の象徴です。
「獅子座」が
客観性を持たずに
みずからの「主観」で
「わたしは、こう思う、感じる」
という世界を
”ザ・乙女座”は
必死で否定してきたのです。
そう、「個人を完成」し
「立派な人間になるため」に…。
けれども「子ども」
つまり”ザ・乙女座”の中で
抑えられてきた
「素直なわたし」が
「オランウータン」の出現により
「噴き出しそう」になってくるのです
(次のサビアンは乙女座17度「火山の噴火」)
「影」とまみえるとき
美しく整頓された人生というものは
「制限」が多いものです。
完璧を追求する過程で
私たちは
生命力溢れる野性的な部分を
抑圧してしまうのかもしれません。
けれどこちらのシンボルが
強調されるシーズンには
自己の内部の
人間的・動物的・自然的な側面を思い出し
直面せざるを得ないような出来事に
遭遇することがあるかもしれません。
それは、乙女座が重要視する
「管理」「コントロール」が
及ばない状況
であるかもしれません。
それはこれまで
自分自身に「制限」をかけてきた
<人生の限界>です。
頑張っているのに
体調を崩し、計画が台無しになる…
憂鬱な気分になって
朝ベッドから起き上がれない…
そんな「きっかけ」となった
予期せぬ変化
自分をイライラさせる人物や
いまいましい出来事
そういった
<否定的>に映る体験は
あなたのこれまでの
<順風漫歩に見えた>人生が
否定されたように感じるかもしれません。
けれどもそれは
「見方」を変えれば
自分が排除し
「奥に閉じ込め」
「蓋をしていた」
<ホントウの生きるチカラ>が
再生するとき…
イキイキと生命力に溢れた人生を取り戻すには
そうした「見たくないもの」に対する
「排他性」を緩和する必要があるのでしょう。(松村潔先生「愛蔵版サビアン占星術」)
そんな時こそ、わたしたちは
<本当の自分を取り戻す>糸口が
つかめる瞬間で
あるのかもしれないのです。
けれど
まだこの段階では
オランウータンという
動物的なものに出逢っても、
それが自分が排除してきた
「影」であるとは
認識できないかもしれません。(同上)
真の統合への道は
まず自分が避けてきた
野性的・人間的な側面を
<受け入れる>ことから始まるのです。
体験談
このシンボルが
プログレスの太陽の位置に来た時
私はちょうど住み慣れた土地を離れ
突如主人の転勤について
見知らぬ地方都市に
移り住むことになりました。
その数か月前
半年にわたり
往復5時間かけて病院の付き添いの甲斐なく
母が亡くなり
「自分の力では及ばないことが、この世にはある」
ことを思い知らされました。
その前々年…当時のプログレス
まさに「家系図」のシンボルのように
父と母と義父と義母
そして生まれたばかりの息子が
相次いで入院する中
私は「良き娘」「良き嫁」「良き母」であるべく
何年も頑張って来ましたが
この引越しで一気に心身の調子を崩し
長い「プチウツ」状態に入りました。
そんな中「マクロビオティック」の
料理教室に出逢いました。
結果的にはのちのち
マクロビは離れることになりますが
「食べるもの」を
「自然」に近いものにすることで
それまで長い長いあいだ感じていた
心身の不調を克服することができました。
これまで棄ててきた影の要素は
実は常に人間に
大きな生命力を与えてくれる鍵なのです。それはちょうど
胚芽を取り去りキレイに精米された白米より
胚芽を含んだままの黒っぽい玄米の方が
生命力と健康を取り戻すのに似ています
(松村潔先生「愛蔵版サビアン占星術」)
もちろんこの本に出合う何年も前のこと…
けれどまさに私も
こうした「自然のままの食品」を
意識することで
「スーパーに一列に並ぶ」ような
「規格」外のいびつな形の
有機野菜のような…
「じぶんの個性」を認められるわたし、
へと変わっていきました。
それは乙女座16度から
「魚座の侵入」を受けて
統合されていった末
乙女座というサイン(星座)にまつわる
地母神の女神のように
「大地」「自然」「健康」という
乙女座のもうひとつの「顔」とも
関連するのかもしれません。