乙女座26度「香炉を持つ少年」*思考を越えて神聖なるあなたに繋がる
9月18日魚座満月、スパームーンの際の太陽のサビアン。9月19日前後の太陽のサビアンです。テーマは「神聖なる香り」。「香り」が何故貴女の心を動かすか知っていますか?何故貴女の深い記憶を呼び覚ますか知っていますか?乙女座は「労働」や「整理整頓」にも関わるサイン。そんな「乙女座」で築き上げてきた「これまでの自分」をここでいったん整理して、「新しい生き方」へ向かう…そのために「香り」の持つ秘められた力を使って、新しい貴女を見つけてゆく、そんなメッセージをお伝えしてゆきます。
神聖な香り…フランキンセンス
今回のサビアンは
乙女座26度「香炉を持つ少年」です。
キリスト教の一部の宗派では
古来より祈りの儀式に
「振り香炉」というものが
使われていたそうです。
あらかじめ熱した
香炉用の炭の入った
金属製の小さな炉が
長い金属の鎖(くさり)の先に
据えられています。
香料としては「乳香」
つまり樹脂の香料である
フランキンセンスが
使われていました。
フランキンセンスとは
中世のフランスの言葉で
「高品質の真実の薫り」
という意味を持つそうです。
木の幹を傷つけて
出てきた白い樹液を
凝固させたもの。
儀式の間に蓋を開けて
その中に「乳香」を入れると
たちまち煙が吹き上がり…
あたりは何とも言えない
神秘的な香りに
包まれるそう。
煙と共に
香りが立ち昇ることで
儀式の中で捧げられる祈りが
神の元へ届けられることを
願いました。
中東では現在でも
街を歩いていると
どこからか
この香りが漂ってくることが
多いそうです。
やって来た旅人たちは
エキゾチックな香りに包まれ
異国に居ることが
実感されるそうです。
焚き方はこちらの記事が詳しいです。
このように「香り」は古来
神に捧げられる
神聖で貴重なものとして
扱われて来ました。
中でも「乳香」
(フランキンセンス)は
古代エジプトで
太陽神ラーに捧げる香りとされ
ファラオが神と
コンタクトを取る時にも
使われていたそうです。
キリストの誕生の際には
東方からやってきた
3人の賢者の贈り物のひとつとして
聖書に登場しています。
このように紀元前からの
古い古い歴史ある香りで
その昔は
「金と同様の価格」で
取引されていたそう…。
神聖な存在に繋がる
またフランキンセンスは
【第7チャクラ】に繋がる香りとも
言われています。
【第7チャクラ】の
イメージ・カラーは「パープル」。
グラウンディングを促す赤色と
高次の存在との繋がりを呼び覚ます
青色とのミックス・カラー。
言わば「陰と陽の統合」を促すカラー
であるとも言えそうです。
【第7チャクラ】は
そのイメージ・カラーのように
「身体と精神」のバランスを取ることで
霊的な導きを受け入れ
宇宙との繋がり=「悟り」へと
導かれると言われます。
ですので
この【第7チャクラ】が開いてくるのは
日常に起こるさまざまな
精神的に辛い出来事を乗り越えるとき
…とも言われます。
辛い出来事があっても
自分の周囲には
そうした高次の存在があって
見守られ
護られている…
そう気付いて
そこから
「真に望む生き方」とは
どんなものか
思いを馳せる時
初めて【第7チャクラ】が
開いていくのだそうです。
このように「乳香」を初めとし
古来香りを焚くことは
大いなる神聖な存在を認め
「敬意」を示し
それと繋がるためのものでした。
香りと「大脳辺縁系」
香りはヒトの感覚器官のうち
「嗅覚」を通して
脳の「大脳辺縁系」に伝わります。
「大脳辺縁系」は
進化の過程で言えば
脳の中でも最も古い部分。
その証拠に
人と他の哺乳類とのそれを比べても
大きさに大差がないそうです。
逆に進化的に
もっと新しい部位である
「大脳新皮質」の占める割合は
人間の脳の方が大きいそう…。
「大脳新皮質」の役割は
周囲の状況を判断し
未来に起こる出来事を予想して
準備したり計画を立てること。
そして
身体を動かして実行すること。
まさに現代人になくてはならない
「知性」や「理性」
「思考」を司ります。
それに対し「大脳辺縁系」は
「情動脳」と呼ばれ
「本能的な欲求」や
喜怒哀楽といった
「感情」を司ります。
特に「大脳辺縁系」の中でも
体験や学習から得た記憶を
貯蔵しているのが
「海馬(かいば)」です。
また「大脳辺縁系」の中でも
「偏桃体(へんとうたい)」
という部位は
心地よい、不快、危険、恐怖…といった
「思考」を通さない
直接的な「反応」を起こします。
つまり
私たちが「香り」を嗅いだ時…
その瞬間、誰も皆
生物・動物としての存在に
戻るわけですネ☆彡
「思考」の強制終了
たとえば私のお話をさせて頂くと…
かつて私が様々なトラブルから
自分自身を見失い
ウツ症状に悩まされていた時…
解決の糸口が見つからず
カウンセラーさんの門を
叩いたことがあります。
1度きりの訪問でしたが
今の私に繋がる
出会いだったと思います。
これまで積み重なった
ほんとうに辛かった
出来事の数々…
その間ずーっと
自分の内側に溜め込んできた
さまざまな感情…
それらを
一気に解放するかのように
彼女に向かって
とうとうと話し続けるあいだ…
その方が
お部屋に焚いて下さっていたのが
オレンジのアロマでした。
作用としては
「気持ちを明るくさせる」
とされるアロマ…オレンジ。
けれどもその
カウンセリングルームでは
それこそ
このサビアンの少年が持つ
「振り香炉」の
「乳香」の煙が
辺り一杯に
立ち込めるがごとく…
ドアを開いたとたん
お部屋いっぱいに「強烈」に
漂(ただよ)う香りに
出迎えられたのです。
もはや「良い香り」を
通り越していたかもしれません。
話しているあいだ
「香り」で頭が
ぼーっとしてゆき…
途中から
呂律(ろれつ)が回らなくなるくらい。
まさに「香りに酔っ払った」ごとく…
思い返すと
その頃の私は
「○○という立場の私は
○○でなければならない」
そういう「マイ・ルール」に
がんじがらめになっていました。
けれどこの「香り」はまさに
「こうでなければならない」など
あれこれ頭をグルグルめぐる
「思考」を
強制ストップさせられるような
感覚でした。
そして
かなり長時間に
わたったと思いますが…
ただただ
私が気持ちを吐き出し終わるのを
黙って待っていて下さいました。
そして
私の話が終わるのを待って
最後に次のように話されました。
❎物事の捉え方・考え方は
ひとつではないこと
❎育ってくるうえで培われた
「フレーム」という枠組みに
囚われることはないこと
「香り」で頭がぼーっとしていた私でしたが
この2つの言葉は
その後生きてくるうえでの
大きな指針となったのです。
「動物脳」への回路
ここでもう一度
先ほどの
「五感」が脳に伝わる仕組みに
お話を戻したいと思います。
「五感」の中でも
「視覚」や「聴覚」は
「大脳新皮質」を通ってから
「大脳辺縁系」へと伝わります。
ですから、ある意味
「視覚」や「聴覚」から
湧き上がった感情というものは
「思考」というフィルターに
選別されている可能性が
なきにしもあらず…と言えそうです。
けれども
先ほどお伝えした通り
「臭覚」の刺激は
「大脳新皮質」を通さずに直接
「大脳辺縁系」へ伝わります。
香りを嗅いでから
「大脳辺縁系」に伝わるのは
何と0.2秒以下。
「即座」に
ダイレクトに到達するのです。
その0.2秒には
ヒト社会における
「立場」も「建前」も存在し得ません。
「○○という立場の私は
○○でなければならない」
…そんな堅固な壁を
容易に通り抜ける
ことができるのです。
私の場合は「私の役割は」
=「こうあらねば」という
「意識」のフィルターを取り払い
「潜在的に持っている意識」
=「潜在意識」が呼び覚まされた…
と言えそうです。
では、そこに眠っているものは❓
古来の人びとが
「香りを焚く」ことで
思い出そうとしてきた
「自分という存在」より
大きくて
けれども決して
そこから「分離」してはいない
「神聖なるもの」
…なのではないでしょうか?
「影」を見つめて
それならば私たちは
「大脳辺縁系」が生み出す情動に
もっと目を向ける
べきではないでしょうか?
身体の「感覚」が
発するメッセージ…
「快い」「心地よい」
と感じられるものは
その時の自分に必要なもの
と言えると思います。
そして「大脳辺縁系」を使って
生きているのが幼少期の子どもです。
「大脳新皮質」が
9~10歳に完成するのに比べ
「大脳辺縁系」は3歳くらいで既に
作り上げられるのだそうです。
(参考:子供の健全な成長とはさん)
ですから、「香り」を嗅ぐことで
そういった幼少期に
潜在意識に埋め込まれた
「無意識の設定」を引き出して
書き換えるにも
「香り」が有効であると
言えるのではないでしょうか?
つまり「香り」を嗅ぐことは
身体の奥の方に眠っていた
「体験」に紐づけられた「感情」を
呼び覚ますこともあります。
これまで
「こうあらねば」という「理性」で
本当は「感じていた」けれど
「見ないことにして」抑えて
蓋をしていた「感情」を
浮上させることも可能なのです。
「香り」の効用
たとえば、寝る前など
今日1日に起こった出来事で
消化しきれなかった「感情」が
モヤモヤ…
なかなか眠れない…
そんな時こそ
アロマの出番です☆彡
「香り」を脳に届けることで
モヤモヤ…がすっと浄化され
ふっと眠りに落ちることができます。
抑えられてた「感情」たちは
消えてなくなっているのではなく
実はマグマのように
意識の下という地下に
溜まっているものです。
そして常に
知らず知らずのうちに
意識の奥底から
見えないエネルギー体となって
その「波動」を
放出し続けています。
そしてその
「感情パターン」に紐づけられた
同じような現実を引き寄せます。
「影」のように裏で糸を引いて
私たちの現実界の「創造」を
操っているのです。
だって、ここから出たいから。
わたしという存在に
気が付いて欲しいから。
小さな子供のように
目を向けて
もらいたいから。
ではそのような
「ネガティブな引き寄せ」を
防ぐために
私たちが
出来ることはなんでしょうか?
その「パターン」から
逃れる方法は、ただひとつ…
「影」にあいみまえること。
つまり「向き合う」ことです。
「影」という存在を
認めてあげさえすれば
「影」は自分から去ってゆきます。
「香り」はそんな風に
意識の潜在下に潜んでいる
過去の感情を
「浄化」する作用を
秘めているのだと思います。
(以上参考:
知性が宿る大脳新皮質さん)
乙女座と魚座のあいだに
乙女座とは
牡羊座から始まった「個」を
完成させることを
目指すサインです。
そのために
徹底した「自己管理」を
志向します。
それは
「思考」「計画」「遂行」と
まさに大脳新皮質の独断場!?
…のようにも見えます。
けれども同時に
その「自己管理」が
目指しているのは
「清さ」でもあると思います。
「断捨離」して
身の回りの不要なものを処分し
「健康管理」のために
食べ物にも気を付け
「潔癖」とも言えるほど
汚れたものは遠ざける…
そのように
「突き詰めて」いくことで
結局のところ
【地のエレメント】の司る
「身体感覚」に
「鋭敏さ」をもたらすことも
できるのだと思います。
【地のエレメント】の
スタートであった牡牛座が
大切にしていた「五感」は
この乙女座の「潔癖さ」によって
いっそう「研ぎ澄まされる」
のではないでしょうか?
そうやって健全・健康な
心と身体を手に入れることで
対岸の魚座の
「人のために尽くそうとする」
といった高い精神性をも
グレードアップさせていく力を
秘めているのではないでしょうか
「本当の人間性」へ…
さて乙女座26度の「少年」に
戻りましょう。
彼は儀式に参列するという
「役割」は「香り」を運ぶこと
…でした。
神に、天に届かせたい
自身の「真実の願い」を
煙と共に
浮き上がらせることで
見つけたのは
自分がまったく「ひとり」では
存在しえない…ということ
だったのではないでしょうか?
仮に現代社会で
私たちが結んでいる
「人と人」のあいだの「糸」
そのすべてを解き放ち
宙ぶらりんな状態に
なったとしても…
(「糸」についてはこちら)
その実それは、私たちが
もっともっと大きな
「存在」の中に在ることを
思い出すことに
なるのではないでしょうか
それは
乙女座的「目に見える世界」
(または顕在意識)と
魚座的「目に見えない世界」
(または霊的領域の集合意識)
との橋渡し…
物質的な社会を
超えたところにある
目には見えないけれど
確かに存在しているもの
つまりこの
乙女座26度の「少年」は
ここからは新たに
そんな世界の「一員」としての
「新しい役割」を担っていこうと
しているのだと思います。
「今までの価値観」を離れ
ですので、こちらのシンボルを
ネイタルチャートにお持ちの方
また強調されるシーズンには
私たちが今まで
慣れ親しんだ
「○○の○○」としての「役割」
という「価値観」からの
「新しい価値体系」の中に
入っていくとき
といえるのではないかと思います。
今までよりもっと大きな
新しい世界の中で
軸となるべき
新しい世界観・価値観へと…
そんな時、私たちは
いままでの「常識」からすると
一見なんの実用性もないことに
身体のセンサーが
「こっちこっち」と
指し示す瞬間に
出くわすことが
あるのではないでしょうか
こんなこと
果たして何かの役に立つのか?
誰かの役に立つのか?
確信が持てないまでも
それが実は
確かにあなたの
「何かのお役目」へと続く
契機であるかもしれないと
大脳辺縁系のセンサーが
強烈に感じ取っているのかも
しれないのです。
それはまるで
この乙女座26度の「少年」が
見よう見まねで
香炉を運んでいるように
今までの価値観による先入観を
いったん手放し
「新しい自分の役割」へと
飛び込んでゆく…
単に「役割」を果たすことを
念頭にした繋がりを越え
本当の意味で
心を開いてゆく…
私たちが「香り」を前にしたとき
隠しようのない自分の心に
向き合わなければならないように。
※いかがでしたか?
こちらのブログでは
「量子力学」「潜在意識」
「スピリチュアル」
「引き寄せ」「運気アップ」に絡めた形で
「サビアンシンボル」を
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