乙女座28度「禿げ頭の男」*迎合せず、思ったことをズバリ言う意義
9月21日前後の太陽のサビアン。真に自分自身に繋がるために、社会や世間体への「配慮」というものを捨て去って、自分自身が感じることを、思いのままに吐き出そうとする。今まで、世間と自分とを「隔てていた壁」を取り去るために…。
こちらのシンボルを太陽に持つ可能性のある方:
安倍晋三氏(元総理)
松田優作氏(俳優)
安室奈美恵氏(歌手)
スティーブン・キング氏(作家)
レナード・コーエン氏(作曲家・歌手)
花郁 悠紀子氏(漫画家)
「乙女座」からの脱出の糸口
「禿げ頭」とは
外界と自分の頭脳の間の
ガードを取り払うことを象徴し
思ったことを
包み隠さず喋ってしまう状態を
表現しています。
これは牡羊座から乙女座まで続いてきた
個人の閉ざされた内面宇宙の球体から
外へ出るきっかけをつかむ転換点
(松村潔先生「愛蔵版サビアン占星術」)
他者からどう思われようが
世間や社会の呪縛から解き放たれ
自分の心に正直に
思いを単刀直入に吐き出せる力です。
自分の意志表示がハッキリと明確で
曖昧さを排除し
真っ直ぐな表現を貫くことができる
強さを備えています。
中途半端な<迎合>を捨て去って
「配慮」に縛られない強さ
これまで自分の未来に
良い知恵を与えてくれると思っていたものが
役に立たないと思い始める。
代わりに自分自身で
ちゃんと感じ
ちゃんと考えて
自分らしい「本当の生き方」を目指すのだ。
社会的な配慮や遠慮という
<フィルター>が取り除かれることで
自分でも思いがけないような
強烈なことば、表現、
またそこから個性が現れる。
時に人に対する期待が大きすぎたための
失望から来る辛辣さも含みます。
変革的な力の発動
こちらのシンボルを
ネイタルチャートにお持ちの方
また強調されるシーズンには
伝統や形式さえも挑戦を受ける
変革的なチカラが発揮され
避けられない必然的な変化を
推進しなければならない役回りが
廻って来ることもあるでしょう。
そんな時は
非情なまでの決断力を
ひとりで実行しなければならない…
そんなこともあるかもしれません。
何故なら、
この度数に至って乙女座は
「社会の表面的な調和」よりも
「自分自身の真実を重視したい」と
願うようになったから…。
それは単なる反抗心ではなく
より本質的で純粋な生き方への
強い意志なのです。
伝統的な価値観や
既存の枠組みに疑問を持ち、
<自分自身の内なる声>に従って
行動する勇気が芽生え始めます。
それはここまで乙女座が
乙女座1度から
https://elements-for-fortune.com/sabian/virgo-1/
「自己の確率」を目指し
「自分自身という枠組み」を
築き上げることに
真摯に向き合ってきた成果
とも言えるのではないでしょうか。
この強さは時として
周囲からは
理解されにくいもの
ではありますが
それでも、孤独な立場に
立つことを恐れません。
妥協なく
自分の道を歩み続けることを
既に決意しているからです。
私たちを閉じ込めているフィルター
松村先生はこのシンボルに関し
「安全装置(バッファ)」
という言葉を出しておられます
それは自分自身の<活動範囲>に関して
それに「相応しい」と
自分自身をそこに縛り付け
行動範囲を狭めている
「檻(おり)」とも
言い換えられそうです。
タロットカードの
「ソードの8」では
目隠しをして
「折に囲まれて身動きができない」と
思っている(思わされている?)
ソード(剣)の囲みは
実際には緩い手のロープを振り払い
蹴とばしてしまえば
脱出できる類のもの…
私たちがもっと、ホントウに
「自分の資質」を活かして
生きていこうと思うなら
この「檻(おり)」を
突き抜けて
ゆかなければなりません。
けれども
「親から与えられたルート」
を卒業し
「じぶんの選択権」を
持てる大人になるに連れ
今度は自分が自分を
この「檻」に閉じこめ
かえってそれを
「心の安全圏」と
してしまうのではないでしょうか
そうした「安全圏」を保持するのが
このカードの「ソード」のような
「安全装置」(バッファ)なのです。
そしてそれを
抜け出すことは
思いのほか
難儀になってしまうのです。
「安心」と「安全」をぶち壊す
占星術では
「月」が「感情」であり
「潜在意識」です。
「感情」や「潜在意識」は
ウソがつけません。
じぶんが「欲しているもの」に
ホントウはいつも
とことん正直に
反応しているのです。
けれども、それにフタをして
見て見ぬふり…を
しているのも
外ならぬ私たち自身なのです。
「見ないふり」を
しようとするのは
<何か>が恐いから…
視たくないものを
視ないようにするための
「安全装置」
…それが、バッファです。
けれどもこのシンボルで
頭脳の意識を保護している
「髪の毛」=「安全装置」を
取っ払ってしまうと
自分の考えを隠さず
人の神経を
逆なですることになっても
意思表示できるのです。
<虚構>の中から
それは、この男が
自分に<何かを与えてくれる>
と思っていた
「既存の価値観」の虚飾
に気付いたから…
と、同時に「周囲の人びと」への「
配慮」や「遠慮」に
縛られるところから脱し
自分が
本当は何を感じているのか
本当は何を思っているのか
に真に向き合おう…と決意します
それは「乙女座」という
「犠牲」と「奉仕」
を生きてきた人にとって
心の中に生まれた
<小さな嵐>のようなもの…
<小さな革命>です。
そうでもしないと
私たちの中に眠り
抑え込まれていた
「潜在意識」
「感情」といった
月のチカラ=<本心>は
いつまでたっても
こころの奥に
「呑み込まれたままの言葉」
であるしかないのですから。
自分が自分を
閉じ込めている「殻」を
破ってゆくためには
少々無鉄砲で
危なっかしいけれど、
通過しなくてはいけない
プロセスなのではないでしょうか。
自分が越えなければならない
「檻(おり)」を自覚し
その奥にもう一歩踏み込んで
「自分の本質に向き合う」作業
…それがこのシンボルの
本質かもしれません。
個人的体験談
このシンボルの一つ前で
自分自身の興味に従い
いろいろな<学び>を開始したことで
それまでは周囲に合わせ
状況に流されるままに
生きてきましたが
太陽のプレグレス・シンボルが
このサビアンに至って
「何を自分が伝えるべきか」が
ハッキリとしてきた感がありました
それによって
それまではぐっと
胸の中に呑み込み
夜には思い出して
泣いているようなことも
多かったのですが
「何と思われてもいい」
たとえ「変なやつ」
「空気のよめないやつ」と
思われても…
「言うべきことを言わなければ」という
気持ちが
湧きあがって来ることが多くなり
なるべく物事や状況の
全体を視ることで
自分の利益を主張する
というよりは
この場に「必要と思われること」を
発言できるようになりました
このあとまたいろいろあって
自信をなくして
ひきこもりがちになったことも
あったのですが(;’∀’)
この年に一度
「自分の思うところを
発言できる自分」
の発見があったことで
またその後の選択にも
活かすことが出来たと思います。
そうやって「押し」の時期
「引き」の時期…と
行ったり来たりすることは
一見無駄のようでもありますが
長い目で見れば
そういういろんな体験そのものが
プラスになるのではないでしょうか。