獅子座9度「ガラス吹き」*あなたの中の「創造性」を目覚めさせる
「ガラス吹き」とは
ガラス吹きとはあの
ガラスを製造する過程で
息を吹き込む作業ですね。
お子さんの夏休みの
体験レポートの宿題にもピッタリそうな
ガラス吹きが体験できる施設も
いろいろあるようです
ガラス吹きの工程を
ご説明頂いています。
抜粋させて頂くと…
吹き竿を持って、なんと1230℃の熔解炉へ。
ドロドロに溶けたガラスを吹き竿に巻き付け
真っ赤に光るガラスを整えていきます。
吹き竿を回しながら、息を吹き込み
形が整った下玉を、再び溶解炉へ。
成形や息を吹き込む作業を続けて、
好みの形や大きさに。
最後はガラスを吹き竿から切り離して、
口をきれいに開いていきます。
ガラスをゆっくりと冷ましていく徐冷炉で1日冷まして完成!
う~んコップ一つとっても
何段階もの工程を経て作られるんですね。
ここで考えてみたいのは
「ガラスに息を吹き込む」作業というのは
芸術作品に
「命を吹き込む」
と言われるアレと一緒…
という気がします。
創造してゆくものの中に
じぶん自身の
息を吹き込む。
それは
自分自身の内面にあるものを
「形」の中に反映させる作業。
スピリチュアルの世界では
現実に起こる出来事は
自分の内側の反映と言われます。
「自分の内側に抱えている」
無意識なものが
現実に反映されるわけですが
「創造」というものは
もっと意識的・積極的に
自分の内側を
外の世界へ打ち出して
現実の中に作り出す作業
と言えそうです。
「息」が意味するもの
スピリチュアルの世界でも
「息」とは
とても大切な意味を持つとされます。
また最近流行の
マインドフルネス瞑想などでも
「呼吸に集中する」ことが
とても重要視されています。
ヨガのレッスンなどでも
最初にまず呼吸に意識を向ける時間が
必ずありますよね。
呼吸は「肺」で行われますが
人体の中で「肺」のみが
唯一意識的に動かすことのできる
臓器です。
またこの世に生を受ける時も
この世界の「空気」を吸い込むことが
誕生の瞬間と言えるかもしれません。
また「息」というものは
古来
より大きな存在からの叡智を
受け継ぐものでもありました。
ここでaspirationのspiは
spirit(魂)のspiで
「息をする」「呼吸する」です。
Spiritの語源はラテン語のspiritus(息・呼吸・魂)
ギリシャ語の
プネウマ(大いなるものの息)
プシュケー(霊・魂)
ヘブライ語のルーアハ(霊)などから来ています。
つまり古来
「息」
=「大いなる存在から吹き込まれたもの」
=「霊魂」なのです。
日本語の「息子」という言葉は
この語源を明確に表しています。
そう考えると
地球に身体を持って降り立つとき
神(創造主)が
自分の分身として息を吹き込んで送り出した…
そのような意味になると思います。
(こちらの記事より)
「創造」に必要なもの
すると
今回のサビアン
「ガラス吹き」とは
創造主から与えられた「息」
つまり
元々私たちの内側に備わっている
息吹(エネルギー)を
この現実世界に
形あるものの創造に
使っていくこと…
と言えそうです。
そして私たちは
生れた時に与えられた
この「息」というエネルギーを
あたかもワインを熟成させるかのように
生きてくる経験の中で醸造し
「創造」へと
使ってゆくのではないでしょうか。
そしてそのために必要なのは
あらためて
「インスピレーション」を
受け取ること。
つまり心を静かにして
創造に必要な
「ひらめき」を受け取ることです。
インスピレーションの語源は
ラテン語で「息を吹き込まれたもの」
という意味です。
そこから「ひらめき」や「霊感」という
ニュアンスにつながっています。
つまり
「ひらめき」を受け取るとは
私たちに「息」を与えてくれた
創造主に繋がること
と言えるかもしれません。
そんな「ひらめき」を受け取るためには
外部の状況に呑み込まれない
精神的な強さや安定が
大切になって来るとも言えそうです。
「受容性」と「能動性」(男性性)と「受容性」(女性性)
そして受け取った
「インスピレーション」から
今度は
「形あるもの」を創造する。
その過程は
「受け取ること」=「受容性」が
「行動」や「働きかけ」=「能動性」に
生まれ変わってゆくということ。
それは
前回の記事でお伝えした
「女性性」と「男性性」の両方を上手に使い
バランスを取ってゆくということにも
繋がると思います。
そして
受け取ったインスピレーションを
「形」(=ガラス)にする…
つまりこの世界に
「新たなるもの」を生み出すことは
「喜び」であると思います。
それは
私たちの内面に備わっていた
「エネルギー」を思い出す
「喜び」とも言えそうです。
獅子座サビアン第2グループ
サビアン・シンボルでは
9度と言う度数は
「第2グループ」に属します。
松村潔先生「愛蔵版サビアン占星術」によると
獅子座の第1グループ(1-5度)は
獅子座の活力である
「火の力」を自身の内面から引き出し
ていく過程でした。
けれどもそれがあまりに強くなり過ぎて
第1グループの
最後のサビアン
獅子座5度
「絶壁の端にある岩の塊」
というサビアンで
「ちょっと待った~」
をかけられてしまいます。
現実は
「自分の内側の火」を
丸腰で受け止めてくれるほど
そんなに甘くはないんだよ…
といった具合です。
そんな
「現実との間の絶壁」に
あえなく退散した
内面の「火の力」は
第2グループでは
「自分の内側」に
向かってゆくのです。
それはやがて
蟹座で形成されてきた
平和的な共同体の概念を一度壊し
自身の創造的な資質で
もう一度生活を作り直すプロセス
となっていきます。
この
「自身の創造的な資質」
の元となるのが
ほかならぬ
獅子座9度の「ガラス吹き」が
吹き込もうとしている
「息」であると思います。
獅子座9度は
(創造しようとするものの)内部に
息という自分の生命力の
分身的なものを入れることで
思いのままの世界を構築しようと
試みている
のです。
それは
創造主とも繋がっている
「火の力」
です。
内面に燃え立つ焔(ほのお)
です。
何かを「創造する」ということは、
外側の世界の苦境や苦難によって
忘れてしまった
この
内面に燃え立つ焔(ほのお)
を思い出す「喜び」
と言えるのではないでしょうか。
「しあわせ」を手に入れるには
このサビアンが強調される期間は
是非あなたも
「クリエーション」
に意識を向けてみて下さい。
絵を描く
文章を書く…でも良いし
家の中を
あなたの居心地の良い空間に
創り直してみるのも素敵です。
これから「あなたらしい生き方」を
現実のものとするために
これから始めてみたい
新しいことを
計画しておくのも
「クリエーション」かもしれません。
大切なのは
「怖れ」や「不安」で
制限を作らないこと。
あなたの心の世界は
創造主と繋がった
無限の領域なのです。
この「制限」と言う言葉から
思い出されるのが
「しあわせ」という言葉。
戦後この「しあわせ」という言葉には
(恐らく政策によって)
「幸せ」
という漢字が当てられました。
「幸」とは元々
「手かせ」「足かせ」
の意味があったそうです。
「外側の世界に与えられる価値観に
自分を合わせてゆくこと」
が暗に促されてゆくようにと
意図されていたかも知れません。
「外側の世界に与えられる価値観」
とは恐らく
「消費社会」が宣伝活動などで
促してくるものであると思います。
けれど、そんな
「外側の世界に与えられる価値観」
に自分をはめていこうとする生き方は
いつも
私たちに「不足感」「不満感」を
もたらしてくるのではないでしょうか?
そしてその
「いつも足りない状態」が
私たちに
「怖れ」と「不安」を
もたらしてくるのではないでしょうか?
けれども「しあわせ」とは
もともとは
「しあわせる」
という動詞から
来た言葉であるそうです。
江戸時代前は
「仕合わせ」
や
「為合わせ」
と言う風に
使われていたそうです。
(中島みゆきさんの
「糸」という歌にも
こちらの字が使われているそうです。)
先ほどのサビアン・シンボルから
この「仕合わせ」と言う意味を
考えてみると
それは
創造主の「息」
→→つまり
「全体の大きな流れ」のリズムと
私たちの内面の「息」
私たちの内面のエネルギーのリズムが
ハーモニーを奏でている…
ということではないかと思います。
「息が合っている」
という言葉がありますが
同調している
ということです。
また「仕」や「為」という漢字から
「全体の大きな流れ」に
「合わせる」ためには
そこに「仕え」たり
その「為」になることを行う
という意味にもなると思います。
つまり
サビアンの「ガラス吹き」で言えば
自分の息を吹き込み
新たなるものを「創造する」ことで
「大きな流れ」の中に在る
他の存在たちへと
新たなるエネルギーの息吹を与え
元気にすることが
出来るかもしれない。
私たちの「創造」した
「新たなるもの」が
私たちの心に
「喜び」を生じ
それがまた
誰かの「喜び」に繋がるなら…
そんな
「喜び」の感情は
創造主の「喜び」にも
繋がるものであると思います。
つまり
私たちの本当の「仕合わせ」とは
このように
「自身の中に燃え立つ焔」によって
何かを生み出すこと。
そこから生まれる「喜び」と共に
「全体の大きな流れ」に繋がること
にあるのではないでしょうか。
獅子座9度「ガラス吹き」~まとめ~
松村先生は
獅子座9度に天体を持つ方は
創造作品に取り組むことを通じて
自己の再構築を目的とする人が多い
(松村潔先生「神秘のサビアン占星術」)
と感じられたそうです。
何かを創り出すことを通じて
あなたの心の中の焔(ほのお)を
思い出すことが
「これからの生き方」を見つめ直す
きっかけになるかもしれません。
あなたがこの世界に
形にしてゆきたいものは?
あなたの「喜び」が
誰かの「喜び」に繋がる世界へ。