射手座29度「芝を刈る太った少年」＊日常的な仕事に価値を見出すとき
12月21日前後の太陽のサビアン。射手座の最終段階であるこの度数は次の山羊座へと向かう準備の時期。「芝を刈る太った少年」という象徴的なイメージは一見単純な日常の作業に見えます。けれども実は理想や夢想から一歩踏み出し地に足のついた実践的な生き方へと移行するための重要な転換点を表しているのです。
射手座29度を太陽のサビアンシンボルに持つ可能性のある方：
中元すず香氏（ダンサー、アイドル）
イ・セヨン氏（女優）
「太った少年」とは
「太った少年」とは何を意味しているのでしょうか。
射手座の支配星である木星は
拡大と成長を促す惑星として知られていますが
この度数では
その拡大意識が
「知性が太りすぎて身動きが取れない」
という状態として表現されています。
つまり
物心両面で満たされているものの
過剰な知識や理想によって
実際の行動に移すことが
困難になっている状態なのです。
「芝を刈る」ことの意味
「芝を刈る」という行為は
単なる庭仕事以上の
象徴的な意味を持っています。
これは中流意識の表れであり
芝生を美しく保つことは
家というステイタスを
維持することを意味します。
美しく整えられた芝生は
その家に住む人々が
地域社会に対して
責任を果たしていることの証であり
社会の一員としての役割を
自覚していることを示しているのです。
属する社会に建設的に貢献する仕事
つまり社会的に価値があると認められ
尊敬されることが保証されているような
日常的な仕事を引き受けることは
私たちの心身の健康を保持する上で
極めて重要です。
派手さはなくとも
地味な仕事をコツコツと行える人が
立派に思える――そんな価値観の転換が
このシンボルには込められています。
ステイタスの保持
芝生を美しく保つことは
家という社会的地位を
維持することを意味します。
外見を整えることは
コミュニティへの敬意を
表現しているとも言えます。
また日常的な役割を
丁寧にこなしていることは
属する社会に直接的に
貢献していることになり
コミュニティの一員として
尊重される存在となりえます。
知性の「贅肉」を落とす
「太った少年」というイメージは
物心両面で満たされている状態を
表していますが、同時に
「非実用的な知性の贅肉」を
抱え込んでいる状態でもあります。
この「贅肉」とは
現実に対する多様な解釈や夢
理想といった
実生活においては
必ずしも必要とされない
知識や観念のことを指しています。
山羊座という
より実際的で現実的な
サインに入るためには
この「贅肉」を
落とす必要があるのです。
例えば
パスタが食べたいのに
家で雑誌のパスタレストランの特集を眺めて
あれこれと想像に
ふけっているような状態を
想像してみてください。
知識が先走って
未来をシミュレーションするばかりで
実際の行動に移すことができない――
これがこのシンボルが警告している
＜射手座的な＞落とし穴です。
物事を行動に移す時に
なかなか腰が上がらない傾向がある人は
まさにこの状態に
陥っているかもしれません。
過剰な知識と理想
射手座は木星の拡大意識により
多様な知識や理想を蓄積してきました。
しかしそれらが多すぎて
身動きが取れなくなっています。
山羊座に入る前に、必要なものを選別し
要るものと要らないものとを
区別する段階なのです。
そして実際の生活で
本当に必要な知識だけを
残していく必要があります。
想像や計画から抜け出し
実際の体験を通して
確かめる生き方に飛び込み
行動することで初めて
本当の理解が得られるでしょう。
慣れ親しんだ領域で役立つ人になる
このシンボルが最終的に示しているのは
いたずらに行動範囲を拡げることなく
慣れ親しんだ領域の中で
必要とされる役割のみを
こなすことの価値です。
自分の属する社会に
直接的に貢献しようとする姿勢――それは
派手さや目新しさを求めるのではなく
周りに期待される役割を
きちんと全うすることで
真に役立つ人になろうとする生き方です。
射手座の自由奔放さや探求心は
素晴らしい資質ですが
社会の中で実際に生きていくためには
それらをある程度制限し
現実生活の実用的で
実際的な役割へとシフトする必要があります。
これは自由を放棄することではなく
むしろ自分の能力を
最も効果的に発揮できる場所を
見つけることなのです。
目立たなくても
地味な仕事を
コツコツと行うことができる――
そんな人こそが
社会にとって真に
価値のある存在であると
感じ始めているのです。
慣れ親しんだ領域で
役割を全うすることで
確実に社会に貢献し
地道な仕事を続けることで
周囲からの信頼と
安定した評価を得ることを目指します。
また実体験を通して
本当に役立つ知恵とスキルを
身につけることもできます。
射手座29度からのメッセージ
このように射手座29度のシンボルは
私たちに
広大な知識の海を漂うよりも
自分の足元をしっかりと固め
今いる場所で
最善を尽くすことの方が
実は遥かに価値があるのではないか
と、問いかけています。
射手座の旅の最終段階で学ぶべきは
夢や理想を完全に捨て去ることではなく
それら＜真に重要な価値＞に換えるために
現実の中で
実現可能な形に
落とし込んでいくことなのです。
Related Posts
最後までお読みいただき
ありがとうございます
サビアン・シンボルは
ホロスコープ
３６０度の１度ずつにあてがわれた
アカシック情報とも言われる詩文です
「新しい時代」に備え
サビアンシンボルで
「天体のリズム」に
波長を合わせてゆきませんか？
よろしければ
是非ブログをフォローして
更新情報をお受け取りくださいね
ランキング応援も宜しくお願い致します(^^)
