蟹座19度「結婚式の儀式を遂行する司祭」*あなたの中の「男性性」と「女性性」を統合する
7月11日前後の太陽のサビアン。今回のテーマは…「男性性」と「女性性」。良く聞く言葉だけれど結局よくわからない…そんなあなた。これからの【水瓶座時代】を幸せに生きるためにはこの言葉はとっても重要!何故ならそれは「統合」を目指す時代だから…。今回の記事が理解を深める一助となれば幸いです。
新たなる旅立ち
高らかに
祝福の鐘の音が
鳴り響いています。
それは
結婚式を祝う
祝福の鐘の音。
教会の中では
正装した二人の手を取り
牧師が
誓いの言葉を捧げています。
「病めるときも
健やかなるときも…」
「互いを大切にして…」
男性と女性の手を取り
互いの指輪の交換が
行われました。
そのとき…
ひとびとの歓声の声。
新たなる第一歩を
喜び
祝い
励ましてくれています…。
そんな教会の
晴れがましい結婚式のワンシーン。
けれどもこれは
実は
あなた自身の中の物語。
あなたの中にある
「男性性」と「女性性」が
仲たがいをやめ
共に手を取って
新たなる旅立ちの時を
迎えたのです…。
形ないものを形あるものへ
今回のサビアンは
蟹座19度
「結婚式を執り行う司祭(牧師)」
です。
こちらのシンボルは
蟹座16度~20度の
サビアン「第4グループ」に属します。
一つ前の
「第3グループ」まで蟹座は
心で受け止めた
「形もなく、言葉にならないもの」を
どうにかして「他者」に伝えるために奮闘
していました。
そしてこの「第4グループ」からは
そんな「目に見えない心の内面」を
具体的な「形」
にしていこうとする流れに入りました。
何故なら「第4グループ」では
蟹座の対向にある
「山羊座」の資質が
流れ込んでくるから…。
「山羊座」は地上に
「形あるもの」を具現化してゆく
【土のエレメント】。
その影響を受け
【水のエレメント】の蟹座は
タロットのカップのように
「目に見えない心の世界」を
受け取る「受け皿」のような
じぶんの「地上の役割」を
模索してきました。
例えば
ひとつ前のサビアン
蟹座18度
「ヒヨコのために土をほじくる雌鶏」では
メス鶏がヒヨコのために
エサを探していました。
現代で言えば…家計のために
パートに出るお母さんのように?
「女性」が
「男性的な働き」をも担おうと
奮闘しているのです。
「お母さん」の
目に見えない
カタチのない「愛情」が
「役割」(労働)によって
エサという「形あるもの」に転換され
持ち帰られる…。
愛情という「精神性」→→「女性性」が
労働という「身体性」→→「男性性」によって
物質化(エサ)したのです。
「男性性」と「女性性」
そして蟹座19度の
「結婚式」です!
この司祭も
結婚式に臨むカップルの
「愛情」や「宗教心」という
「目に見えない精神性」(女性性)を
「結婚」という
「目に見える形」(男性性)へと
導いています。
司祭自身も彼の中の
「目に見えない宗教心や精神性」を
「結婚式を執り行う」という
「目に見える形」の「労働」
に昇華しています…!
先ほどの雌鶏のように。
また結婚に臨む男女も
「女性性」と
「男性性」の
象徴とも言えます。
皆さまはこうした
「女性性」と「男性性」
という言葉を
聞いたことはありますか?
古代中国から受け継がれている
「陰陽思想」の
「陰」と「陽」
とも言い換えられます。
天と地
太陽と月
朝と夜
男性と女性
動と静
熱と冷
軽いと重い
火と水
南と北
上昇と下降…
などなど
この世界の全ては
「陰と陽」で
成り立っている…という「陰陽思想」は
風水などのベースにもなっていますね。
【水瓶座時代】のキーワード
【水瓶座時代】は
水瓶座の支配星=天王星の象意が
「俯瞰」や「統合」を
表していることからも
「男性性」と「女性性」の「統合」が
キーポイント
例えば
水瓶座のシンボルとなっている
ガニメデと言う美少年も
「中性」的な存在でしたね
2020年12月22日
木星と土星が
水瓶座でコンジャンクション(重なり)…
【水瓶座時代】が始まったとされています。
天体の星もようは
その配置から
この「男性性」と「女性性」の「統合」を
何度も促していたように感じます。
例えば特に際立っていたのが
山羊座23度
「戦闘での勇敢さにより、
二つの勲章を与えられた戦士」
それは2020年の「テーマ」でもあるようでした。
こちらのシンボルの意味は
ポジティブな側面(勝利)だけではなく
ネガティブな側面(敗北)も
自分の中にあることを見つめ、認めること。
両方を体験し
「経験値」として蓄えてゆくことが
「魂の成長」にとって不可欠である…ということ。
こちらの蟹座19度も
この「陰陽の統合」
「両方の経験値を上げる」という
水瓶座時代へのテーマを
象徴するようなシンボルであるように思います。
「女性性」の復活
ここで考えてみたいのは
「女性性」と「男性性」とは
勝利→→ポジティブ・サイド
敗北→→ネガティブ・サイド…とも
捉えることもできますが
別の見方としては
先にお伝えしたように
「目に見えないもの」(精神性)
「目に見えるもの」(物質性)
とも捉えることが出来ると思います。
つまり
「目に見える物質世界」(陽)―「顕在意識」
の裏側には、必ず
「目に見えない精神世界」(陰)―「潜在意識」
が潜んでいるということ…
それに気づき、思い出すことが
促されているように思います。
そして「地上」という
「目に見える世界」では
この世界の一つ一つの存在
→→「個」が重要とされ
「目に見えない世界」では
そんな「個」が協調・調和して
溶け合ってゆく先の
「全体性」が重要とされるイメージ
そう「女性性」とは
こうした「全体性」へと
誘うエネルギーであると思います。
ですから現代は
「ワンネス」という「統合」へ向かい
この「女性性」の力が増してくる時代
とも言えるでしょう。
何故ならこれまでは、どちらかと言うと
「陽」=「男性性」が重視され
目に見える「物質」の価値が
尊ばれてきた時代であったから…。
けれども
それ以前の時代には
「陰」=「女性性」の
目に見えない「こころ」の世界
が優位であった時代も
確かに存在したらしいのです。
その代表と言えそうなのが
今から
約13000年前から約2300年頃まで
続いたとされる「縄文時代」です。
こちらの本より引用させて頂くと…
人類の歴史は、戦いの歴史だ。
それは古代に至るほど濃厚だ。
世界の考古学的年代の遺跡からは
人間によって殺されたとわかる人骨が
現代の比率よりもはるかに高い確率で
至る所から発見される。
けれども
縄文の遺跡からは
争って殺された人骨が
ほとんど見つからない
(千賀一生さん「ゼロフォース」より)
そして【これからの時代】は
「男性性優位」の時代に対し
「女性性」が力を復活する時代
となってゆきそうです。
これまでの時代とは
どちらかと言うと
積極的に前に進み
欲しいものを取りに行くチカラが
重視されていた時代でした。
けれどもこれからの時代とは
どちらかと言うと
欲しいものを引き寄せる…
そんなチカラが見直されてくると思います。
必要なものを引き寄せる力…
それは「受容性」という
「受け取るチカラ」であり
それは「女性性」のパワーであると思います。
「分離」から「統合」へ
さて、太陽の時代の終わり、
すなわち2012年は
マヤ歴の終わりを意味しています。
マヤ歴の始まりは紀元前3114年、
約5000年も続いた
太陽の時代がいよいよ終わりを告げ、
2013年新たに始まった月の時代。
この方の仰る「太陽の時代」とは
「二項対立」
つまり
「分離」の時代です。
私はそれは
「個」を重点的に成長させてゆくことに
フォーカスされていた時代
とも言えるのではないかと思います。
けれども
「ゼロフォース」で言及されていたように
そのネガティブな側面としては
片方が片方を滅ぼそうとする…
そんな対立も生じてしまいました。
けれどもこれからの時代は
対立している2つのものの
「統合」が目指される時代。
それでは
その先には何があるのでしょうか?
それは
「水瓶座」の背後に控える
「魚座の世界」→→「ワンネス」
であるように思います。
「ワンネス」とは
「統合」され「分離」が無い世界。
「分離の世界」とは、ある意味で
「ワンネス」つまり
「あるがまま」に物事を見ることから
私たちを遠ざけてきました。
まんまるの水晶球のようなイメージと思います。
「球」という包括的なものへ
「映し出される」ことで
「二極性」が解消され「統合」され
ひとつ上の「意識の段階」へシフトしてゆく…
それは例えば
白の立場だけに立つのでなく
黒の立場だけに立つのでなく
全体をインスピレーションで捉える様に
両方の視点を統合するような感性を磨く
…そんなイメージです。
「両方」を受け入れる
例えば
「あるがまま」ということを考えた場合
一番大切なのは
「あるがままの自分自身」
を受け止めることであると思います。
マザーテレサの言葉に
現代の最大の病は
病気でも貧困でもなく
「無価値観」なのです。
というものがあるそうです。
「無価値観」とは
「自己否定」とも
言い換えられると思います。
つまり
「あるがまま」の自分を
受け入れられない…ということです。
そしてそのネックになっているのは
こちらの動画で紹介されている
「理想像」ではないでしょうか?
そしてその「理想像」に
最も一般的で
根強い影響を与えているのが
これまでの世界から押し付けられた
ステレオタイプな
「男性的男性像」
「女性的女性像」…だった
のではないでしょうか?
つまり「他人からどう見られるか」と
「世間体」を気にする時
その大きな一翼を担っていたのが
「男性性」と
「女性性」に連なる
「理想像の神話」ではなかったでしょうか?
「男性はかくあらねばならない」
「女性はかくあらねばならない」
そうした意識が
私たちの過去の世界には
根強く浸透していたのではないでしょうか?
そこから
私たちは自分の中の
世間体の良さそうな
片方の要素だけしか
認めないことが
多かったのではないでしょうか?
それが男性と女性のあいだ
ひいては
自分自身の中にも
「分離」の意識を生み出して
「敵意」と怖れ」とを
招いては来なかったでしょうか?
けれどもこれからの時代は
水瓶座の少年のように
「男性性」と「女性性」の両方が
自分の中に存在していることを
気付き、認め、受け入れることが
必要になってくるのではないでしょうか。
「男性性」と「女性性」のバランス
この様に見てくると
「男性性」「女性性」という言葉には
さまざまな意味、側面が
含まれているように思います。
「男性像」と「女性像」
「能動性」と「受容性」
「ポジティブ」と「ネガティブ」
「目に見える」世界や意識=顕在意識
「目に見えない」世界や意識=潜在意識
「物質的価値観」と「精神的価値観」
…このように
様々に捉えられる概念ではありますが
私たちがこれからの時代を
自分自身の「あるがまま」に
生きていくために
大切なことは
過度にしがみついている意識の方を
手放してゆくこと…
なのではないでしょうか?
また、普段はあまり
「意識」に昇らせていない性質も
自分の中に「ある」ことを
発見してゆくこと…
なのではないでしょうか?
そして
2つの意識の両方を
自分の中に
丁度良い「バランス」で保ってゆく…
つまり
「中庸」が大切になってくる
のだとと思います。
(「中庸」の大切さは、こちらの記事で力説?させて頂いています)
水瓶座時代とは
そんな「統合」を目指す
水瓶座時代を示唆するような
シンボルがあります。
水瓶座12度
「上へと順番に並ぶ階段の人々」
そしてこの「意識のレベル」の序列とは
牡羊座9度で「水晶球」を眺めるような
「二項対立」から離れて
「全体的」「包括的」「総合的」に
物事を見る視点を獲得できるか…
にかかってくるのではないかと思います。
つまりどれだけ
「分離」を手放し
「統合」を意識しているかが
「階段の人びと」の
序列をつくっているのでは?
と思われるシンボルです。
そのために今
私たちは自分自身の中の
不要な古い意識を手放し
新しい世界へと歩み出してゆくことが
求められているのではないでしょうか。
祝福の鐘の音
それではここで
目を閉じて
冒頭の
結婚式のシーンを
思い描いてみて下さい。
それは
あなたの中の
「男性性」と
「女性性」という2つの要素が
仲良く手を繋ぎ
新しい人生へと
踏み出していく瞬間です。
静かな笑顔を称えた牧師が
あなたを祝福しています。
大勢の仲間が
喜びの笑顔を向けています。
そして高らかに
美しい鐘の音が
幾重にも
鳴り響いています…。
ここからは、どうぞ
「あるがまま」のあなたでいて
と…。