蟹座25度 「右肩越しに突然投げられた 黒い影または外套」*新しい視点を持ち込む
蟹座25度は
「右肩越しに突然投げられた
黒い影または外套」
というシンボルです。
こちらのサビアンでは
「少し違った視点」が
強調されています。
ただ蟹座は
「気心の知れた小さな共同体」や
そこでの「共感的な関わり」を
象徴するサインです。
でもそこに安住し続けることは
ある意味じぶんの視野も狭くなってしまったり
共同体そのものも
「同じ顔ぶれ」のような状態になって
「安心」はできるものの
何か煮詰まるような
「自分」も「共同体」も
脆弱化していくような
そんな恐れがどうしても
出てきてしまうのではないでしょうか。
サビアン・シンボルで25度は
そのサインの「一つの完成」を意味する
度数とされます。
蟹座は「蟹座と言うサイン」を完成させるために
ある意味「永続的に安心して住み続けられる場所」
であり続けるために…
逆説的ですが
予想もつかないような
「外部からの影響」を
取り込もうとするのです。
つまり「共同体」に対して
別の「共同体」で育んだ
「別視点を持ち込む」という
シンボルになっています。
蟹座は23度で
自分が属する「共同体」に
少し批判的な視点を
持つようになりました。
そして24度では
「自分たちらしさ」を模索して
気の合うひとだけで
もっと小さな共同体をつくる
試みが行われました。
「もといた共同体」ではできなかった
少し違った試みを行うことで
「少し変わったものの見方」を手に入れ
このひとは帰ってきたのです。
蟹座24度からの
閉鎖的で脱俗的な共同体から
なんらかの形で
世間に出戻りしてきた人物は(略)
共同体や社会を新しく改善するチカラが
与えられることになるのです。
(松村潔先生「愛蔵版サビアン占星術」)
「共同体」の外に出て戻ってきた。
いったん「外」に出たからこそ
「共同体」の良い点や
改善すべき点が見えてくる。
新風を持ち込む…ということ。
例えば
海外で暮らした人が
日本に戻って来ると
日本にいた時には気付かなかった
「日本の国の良さ」や
逆に「他国と比べてどうなの」って
ところなど、
いろいろ見えてくるというお話は
よくありますよね。
共同体の中にいては見えないものが
外から見ることで見えてくる…。
2020年から始まったとされる
「風の時代」は
「情報」が行き交う時代。
例えば「風の時代」になって
ZOOMミーティングなどによっても
海外に住んでいる人と
席を同じくして話す場面が
増えてきました。
つまり「自分の普段の共同体」とは異なる
いろいろなバックグラウンドの人々と
関わる機会が増えているということ。
すると「普段の共同体」の中で
「当たり前とされていたこと」が
そうではない
と気付かされるような関わりが
どんどん増えてゆくと思います。
するとその「情報網」に
「新鮮な風」が吹き込まれるような
「独自のものの見方」が
大切になってくると思います。
それは情報を提示する私たちが
「どういう視点」を持っているかが
そのまま
「共同体の外からの視点」として
交差するイメージです。
だから蟹座24度で示唆されている
「寄り道」のような
それぞれの
「バックグラウンド」
(生きて来た道のり)
もまた
大切になって来ると思うのです。
だからひとりひとりが
そこに自信を持ってゆくことも
大切と思います
但しここで
蟹座25度のサビアンの人物は
「他の人から見てちょっと謎のひと」
に見られたり
「不明瞭な発言・言動が多いひと」
…のように見られる、ともされています。
つまり
「バックグラウンド」の
異なる人と関わる際には
ちょっと自分には
相手から見ると「見えにくい部分」
も出てくる…
ということではないでしょうか?
だから
それを前提としてみることが大切
ということではないでしょうか?
お互いに「不明瞭」な部分があっても
「相手の目に映る自分」を考えながら
「自分のバックグラウンド」を
小出しにしていく…
お互いに受け取る「影響」に
フォーカスしながら
自分の立ち居振る舞いに
気を配ってみる…
そんな意味にも繋がる
シンボルなのです。
そこから
➡「一歩離れた大きな視点」や
「普段の共同体から離れた視点」で
状況を見つめ直してみる
➡「これまでの経験で身に着けた感覚」を
大事にして表現してみる
ことを教えてくれているのではと思います。