蟹座29度「双子の体重をはかるミューズ」*天秤を上から見下ろす視点へと向かう
7月21日前後の太陽のサビアン。「知性」と「感性」という相反する観点の両方で物事を捉えることで古い考えと新しい考えをうまく結び付け理解や判断を促すシンボルです。これからの「アセンション」の時代のキーとも言える「男性性」と「女性性」の統合を絡め、お伝えしてゆきます。
双子座と蟹座
今回のサビアンでは
その蟹座の一つ手前のサイン…つまり
双子座の双子が登場します。
牡羊座でこの世界に生を受け
ホロスコープという「環」の上で
魂の成長を始めた
わたしたち…。
双子座では自己の他に他者がいること
そして彼と
コミュニケーションをとることを
学びました。
つまり牡牛座で知った
「わたし」という
かけがえのない存在の持つ
「価値」は
わたしひとりではなく
目の前のもう一人にもあるということ。
そしてこの世界には
「わたし」が見ている「価値観」の他にも
もっといろいろなものに
「価値」を置く人たちがいるということ。
そう、世の中には
とても様々な価値があって
それを捉える視点も様々なのです。
例えばこちらのサビアンでは
「シンメトリー」という概念
こちらの記事では
双子を「男性性のエネルギー」と
「女性性のエネルギー」
つまり「陰と陽」のエネルギーに
見立ててお伝えしました。
対して「月」を支配星とする
「蟹座」は
「感情」を司るサインです。
蟹座のシーズンは
いろいろと
感情的に揺さぶられるシーンを
ご経験されることも
多いではないでしょうか。
「感情」が揺さぶられる
シーンというのは
私たちの中で
まだ「未消化」に終わらせていたものを
あぶりだされているということ。
蟹座のシーズンは
そんな子供の頃からの
「感情のとりこぼし」が
古傷のように
湧き上がってくることが
多いと思います。
誰かへの疑いの気持ち
希望通りに行かない出来事…
え、私の中に、
そんなものがまだ残っていたんだ★
見たくない見たくない…
でも恐る恐る眺めてみると
結局それは
「怖れ」であることがわかりました。
また裏切られるのではないか
自分の立場が
危うくなるのではないか…
でも「それ」から目をそらし
「悪」と決めつていては
いつまでたっても
暗闇のシャドウ(影)が深くなるばかり…。
でも結局は
そこに「怖れ」があることを認めること。
けれども「感情」に向き合うことで
私たちは
自身の中にある
「女性性」のエネルギーと
向き合うことを思い出させても
もらえます。
それでは「女性性のエネルギー」とは
一体どのようなものでしょうか?
「女性性のエネルギー」とは
大変わかりやすく
解説して下さっているのが
あまね梨華さんの
チャネリング動画です。
2020年はどんな年?宇宙に聞いてみた*
ライトランゲージ(宇宙語)同時翻訳
こちらの動画から
私なりにまとめさせて頂くと
女性性とは
自分の中のいろんな部分を
怒りなど(ネガティブに思える部分)も
受け入れてゆくことが出来るエネルギー
「いい悪い」をつくらない
否定は入ればそれは「女性性」でなくなる
母親が子供を愛するように自分自身も
愛に満ちた状態ですべてを受け入れる
自分の中にある
ひとつひとつ品物を確認するように
自分の内側にある
いろんな側面(弱さも強さも)を
受け入れ、愛を注ぐ
いろんな自分を発見することで
自分自身のハートの内側に
深く潜んでいるものも
(あぶり出され)見えてくる。
そうしたら自分自身が
何をなしてゆくべきかがわかってくるから
それぞれの特性を磨いていけば良い
つまり
蟹座のシーズンとは
この「見たくないもの」も含め
「いろんな自分」を
発見できる季節…でもあるわけです。
「自分の中のいろんな側面」を
「認める」ということ…
それが出来て初めて
「他者の中のいろんな側面」も
ほんとうに
「赦し」
「認め」
「受け入れる」
素地が出来上がる
…ということなのではないでしょうか。
それこそが母親の愛情のような
「女性性のエネルギー」ということ
なのではないでしょうか。
そしてそれこそが
「善悪」という
「二項対立」の世界を超えてゆくために
必要なエネルギー
ということなのだと思います。
それがひいては
これからの【水瓶座時代】にも
必要不可欠なエネルギーで
あるのだと思います。
「ミューズ」とは
それではあらためて
今回のサビアンを見てみましょう。
「ミューズ」というのは
英語のミュージックの語源にもなった
音楽・舞踏・学術・文芸などを司る
ギリシア神話の女神たちです。
こういった芸術分野での
創作に欠かせないもの…
つまりこの女神たちが
女神であるのに不可欠なもの…
それは何でしょう?
答えは…
そう「インスピレーション」‼
今回のサビアンは
この女神たちが
芸術的創造に至るに不可欠な
「インスピレーション」
がキーワードと思います。
「インスピレーション」というのは
「思考」を超えたところ
に生まれると思います。
あ~でもない
こ~でもない…と
「考えて」いる最中には
良いアイデアは浮かばず
もう諦めて
公園でコーヒーブレイク…
そんなときに
「ふって湧いたような」
インスピレーションが
湧き上がるものではないでしょうか?
つまり
先ほどの「二項対立」的な思考…
どっちが良いか悪いか
得になりそうなのはどちらか
うまい具合の結果を招くのは…
そういう「損得勘定」や
「結果重視」の
「計算」を働かせている間は
インスピレーションというのは
決して降りてこないもの…。
「結果に執着しない」ということ
こちらの動画も参考になります。
「カルマ・ヨーガの教え」
結果に執着しないで行動する
私自身もここ数年は
「自分のやりたいこと」と
「それをやることでもたらされる結果」
を天秤にかけて
ああでもない
こうでもないと
時間を費やすことから
思い切って
「飛び込むこと」を
何度も促されて来ました。
再び上記より…
あの関暁夫さんとバシャールの対談本
からの引用とのことです。
最も重要なことは
常に自分にとっての
最も高い情熱に従って
ベストを尽くして
行動に移すということ。
そしてその結果が
どうこうという期待を
一切もたないことです。
そうすると
あなたの流れの中で
一番良い形で流れて行くべき処へ
行くことができます
ここで出てきている
「行動に移す」というエネルギーは
「男性性のエネルギー」の
最もポジティブな側面
ではないかと思われます。
その真にポジティブな
「男性性のエネルギー」こそは
先の「恐れからの選択」
(損得勘定)からでは
決して降りてこない
…ということなのだと思います。
それは女神たちが伝えている
「思考」のストップした
「空白のエネルギー」
にも繋がるものと思います。
「男性性」と「女性性」の釣り合い
そしてこのポジティブな
「男性性のエネルギー」と
「女性性のエネルギー」の
どっちもちゃんと持ち合わせ
そのどちらかが行き過ぎることなく
ちょうど釣り合うような人物像
…のシンボルとして
「秤(はかり)にかけられた双子」が
登場しているのだと思います。
それでは何故「陰陽」の統合が
これ程までに
促されているのでしょうか?
その先にあるものは…?
それは冒頭の「双子座3度」でも
繰り返しお伝えしましたように
「陰陽」が丁度良く
釣り合うことによって
波動で言えば
「ノイズキャンセル」の状態
が生まれるのではと思います。
それは
量子力学の「ゼロポイントフィールド」
般若心経で言われる「空(くう)」や
道教の「タオ」…
といったエネルギーに調和し
一体化してゆける状態
といったイメージ。
例えて言うなら
絵を書く前の
まっさらなキャンバス。
小学校の時に
図工の時間に
先生から配られた
「真っ白な画用紙」
です。
画用紙が真っ白で
まっさらであるからこそ
私達はこれから
ミューズたちのように
美しい「創造」を行ってゆけるのです。
「インスピレーション」を
受け取りながら。
ミューズたちのように
高次なエネルギー層からの
情報が受け取りやすくなり
「生み出す」ことのできる素地が
出来上がるという
ことなのだと思います。
このためにも
まずはじっくりと
「感情」があぶり出してくれる
自分の中の
「余分なものをそぎ落として」
自分の中で
「本当に大切なものを見つめて…」
…そんな風に言われて
いるのではないでしょうか。
対向のサビアン 山羊座28度
このサビアンの真向かいにあるのは
山羊座28度
「大規模な鳥類飼育場」です。
私はこのサビアンは
とても意味深いシンボルと思います。
「鶏」というのは
まさにさきほどの
双子座新月の記事にて
「南方位の門」の中で
ご説明させて頂いております
「鳳凰」のエネルギーです。
つまり「天界からの使者」的なシンボル。
つまりミューズたちが受け取っている
「インスピレーション」=
高次なエネルギー情報そのものです。
それが「たくさん」いて
しかも「飼われている」のです。
この「飼われている」という解釈が
難しいところと思います。
考え方によっては
旧来の価値観に
「縛られて身動きが取れなくなっている」
とも解釈できます。
けれども
28度は松村潔先生のディグリー占星術では
過去を踏み台にして突破する
という度数です。
すると
「山羊座」を突破して
「水瓶座」に移行する度数…
それならば
「飼っている」は
既にそうした天界からの
多くの「インスピレーション」を
幾人ものミューズたちのように
(ミューズとは一人ではなく
数人の女神たちの総称ですから)
「自分の配下において
使いこなせている状態」
…とも読み取れます。
俯瞰力~バーズアイビュー~
ここで大切なのは
「鳥たち」も
双子たちを見下ろしている
「ミューズ」も
「ある視点」を持っているということ…。
恐らくミューズたちも
双子よりずっと
「背が高い」と思います。
そこから量りに乗せた
双子たちを
見下ろしていることでしょう。
山羊座28度の
一つ前のサビアンは
山羊座27度
「山の聖堂へと連なる急な階段を上る巡礼者」
ここでも「高いところ」へ
登ることが強調されています。
そして…双子座新月の記事をお読み頂くと
「南の門」の背後には
「見晴らしの良い
高いところから見下ろす」
…という意味が潜んでいます。
そう…これは
スピリチュアルで言われている
「次元」が高い状態を
さしているのではないでしょうか?
「地球の波動」が
上がっていると言われるいま
私たち人類が
その足手まといにならないよう?
共に「次元上昇」してゆくために
新しい地球に「調和」する
新しい「意識」を獲得するためにこそ
「陰」と「陽」…
「男性性」と「女性性」のバランス…が
最重要課題…
ということなのではないでしょうか。
あらあら…
ですから私たちも
ミューズにこ~んな表情をされないように
ガンバラなくては…?
そして善悪を超え
「二元性」の両方
いえ「いろんな側面」を
受け入れられる感性を
手に入れていく努力をしたいものですネ★
それが
「ミューズ」たちの視点
そして
「鳥」の視点
=バーズアイビュー
ではないでしょうか。
(バーズアイビューについてはこちらの記事を…)
上記の記事で
苫米地英人博士がご提唱されている
「スコトーマ」という概念を
ご紹介しています。
「スコトーマ」とは
「盲点」です。
物事を二つの側面に分断してみるときも
その「思考」には
「スコトーマ」のような隙間、
「盲点」が生まれるような気がします。
つまり「統合」とは
「ありのままをありのままに」
捉えることのできる視点と思います。
蟹座の季節で
自身の中の
ネガティブな側面を見出して
それを「締め出さない」練習を
重ねてゆくことで
私には、そういう面もあるんだ
そういう面もあっていいんだよ…
…と「認めて」あげることで
わたしたちは
じぶん自身を「ありのまま」に
受け入れることができるようになる…
そうすれば
「バーズアイ」に
近づいていくことができる…
ということではないでしょうか。
そのように
この蟹座の季節
「感情」に向き合い
その「奥」にあるモノを
見つめてゆくことで
この蟹座29度を
太陽が訪れるあたり
晴れて
蟹座の季節を覆う梅雨空が
明けるシーズンには
あなたの中の情熱や
ワクワクするコトを見つけて
獅子座のシーズンに
進んでゆくことが
できるのではないでしょうか。