蟹座9度「水の中へと手を伸ばす小さな裸の少女」*蟹の甲羅の内側には
7月1日前後の太陽のサビアン。私たちは大人になると、往々にして、いろんな「外側」が大切になってきます。けれど今回のサビアンのこちらの少女は、人と関わる際に、水の中の魚を掴むように、相手の心の奥深いところへと無邪気に入って行こうとするかのようです…
今回のサビアンは蟹座9度「水の中へと手を伸ばす小さな裸の少女」です。
この度数の人は
親しい人の心を理解するために
精一杯の努力をします。
相手に同化する力が強く
繊細な心を持っています。
(松村潔先生「愛蔵版サビアン占星術」)
これから始まってゆく
「風の時代」の
象徴とも言えるキーワードは
「情報」と「コミュニケーション」。
オンライン化が進み
めまぐるしく
移り変わる変化の時にあって
多くの人と関わってゆく
「交流」や「人脈」が
大切になってくる時代とも
言えます。
けれどもそんな中
今回のサビアンからは
「短くて楽しい交流の中にも
相手のうわべだけではない
心や魂に手を伸ばし
理解しようとすることが大切だよ」
と伝えてきているように感じます。
「裸」とは
心を裸にして
「少女」とは
小さな女の子のような
ピュアな精神で
関わること。
自分自身も
水の中へ入って行くという意味で
よそよそしく
外からのぞいているわけではないのです。
(松村潔先生「愛蔵版サビアン占星術」)
つまり
相手との関係性の中に
恐れを抱かず
真っ直ぐに向き合ってゆく姿が
表わされていると思います。
私たちは
ともすると
相手の「外側」
…つまり
外観・容貌
(痩せているか太っているか
背が高いか低いか…etc.)
肩書・ステイタス
金持ちか貧乏か
男性か女性か
国籍は人種は
などなど
外側の印象から
無意識のうちに
ある種の
「先入観」を持ってしまい
その「先入観」をベースとして
「関わり方」を
選択してしまいがちでは
ないでしょうか?
それは言わば
「蟹座」の
「蟹の甲羅の部分しか
見ていなかった
関わり方かもしれません。
けれども蟹の甲羅の内側には
もっとずっとどろっとした
水分を多く含んだ部分が
ありますね。
四大元素では
蟹座も水のエレメント。
情緒・感性・感情・
心を育むサインです。
この「裸の少女」は
「先入観」を持たず
純粋な好奇心から
相手の「ハートの内側」に
直接手を伸ばし
その心、魂、生き方に
触れてみたいと願っています。
そこには
目の前の魚に手を伸ばしたら
跳ねて水浸しになるんじゃ…
驚いて
逃げ出してしまうのでは…
いえもしかしたら
かみつかれるかも…?
な~んて
「恐れ」や「不安」
「疑い」は
持っていないのです。
ただ純粋に
「相手のことが知りたい」
「相手と関わりたい」
そんなピュアな気持ちで
手を伸ばしているのです。
そして相手の心や感情に
自分自身の心や感情を
「同化」しようとしています。
それは蟹座
というサインが持っている
「感情」
「感受性」をベースにした
心の交流です。
そっと優しく手を伸ばされれば
相手の扉に
もしも固い鍵が
かかっていても
きっと開かれることでしょう。
そして
相手の感情の扉へ
優しく手をかけた少女は
その心や
生き方に触れることで
今度は
自分自身の奥底に眠っていた
新たな感情や心を
呼び覚まされるのでは
ないでしょうか。
そんな風に
「蟹座」というサインで
磨かれる「共感のチカラ」には
相手との交流の中で
自分自身の「感情」を
育ててゆく
発達させてゆく…
という側面もあると思います。
じぶん以外の誰かに
興味を持つこと
ピュアな心で関わることで
自分自身の
新しい感情に気付く…
そんな過程を表わしている
ように思います。
つまり水の中の魚に
手を伸ばすとは
自分自身の「内側」の
一番奥底にある
今まで
自分ひとりでは
気付かなかった
「無意識」の領域の
に手を伸ばすこと。
実際に出会った人に限らず…
検索サイトで
偶然に目に入った記事で
書いた人の心や
生き方に触れ
自分の中に
新しい感情が芽生えることも
あるかもしれません。
どうでしょうか?
あなたが
これまでに
出会った人
印象に残った映画やドラマ
YOU TUBEの動画
読んだ本
そういった中で
あなたの心の琴線に
触れたものは
どんなものでしたか?
そこからあなたは
あなた自身の中に
どんな「あたらしいあなた」を
発見することができましたか?
サイトや動画から
お気に入りの誰かを
フォローするように
なったかもしれません。
コロナで家にいる時間が増え
家族と顔を合わせる時間が増えて
新しい一面を発見した方も
いるかもしれません。
「共感のチカラ」で
物事を「内側」から理解する…
もしかしたら
ここ数年は
そんな「練習」の期間
でもあったのかもしれません。
このサビアンの少女が
繋がろうとしている
「水の中の魚」は
蟹の甲羅で覆われた「外側」に
囚われない繋がりを
象徴していると思います。
そうした「関係性」に
目を向けることで
自分の「内側」にある
感情や心を
見つけるように
なるのだと思います。
これから
「風の時代」に移り
コミュニケーションが
活発になっても
「蟹の甲羅」だけを見るような
うわべだけの情報に
惑わされないで
「蟹の甲羅」のような
表面に見えるところで
自分を満たしてくれるものを
追い求め
追いかけて
手に入れることのみに
意識を向けるのでなく
その奥にある
「内側」や「本質」に
恐れずに手を伸ばし
そうして
「自分自身の内側や本質」にも
気が付いていって…
「風の時代」になっても、どうか
そんな
「コミュニケーション」も
忘れないでね…。
こちらのサビアンは
そんな風に
語り掛けているような気がします。