双子座29度「春の最初の百舌鳥」*共感を引き出しながら流行を創るアピール手腕
6月20日前後の太陽のサビアン。春の訪れを告げるモズ鳥のように世の中の流れをいち早くキャッチするアンテナとそこから流行を創り出すアピール力を表すシンボルです。
サビアンシンボルで29度とは
「涙の度数」
と言われます
それは
26度からの「第6グループ」で
さあもういよいよ
次のサインへ移ろうと
決心が固まりました…
そいうところで…
えーっちょっちょっと待って…
でもやっぱり…
とあとずさりしてしまうような
「未練」を表す度数だから…
それが
双子座の場合には
「個人の活動」という双子座に対し
「個人を否定して
他者との共感をもとに
共同体の結束を創り出そうとする」
蟹座の集団性を意識しつつ
双子座の個人の姿勢に留まろうとすると…
それは
「できる限り
多くの人にアピールする個人」
となります
(松村潔先生「愛蔵版サビアン占星術」)
つまり
多くのひとの気持ちを
代弁して
「自分」を表現してみる
それに対しての
「周囲の反応」をまた
敏感に察知して
表現に工夫を加えていく
時流にのった要求を形にして
多くの人の心をつかんでいく
そんな芸能人的な
資質を表すシンボルです
「モズ」は漢字で
「百舌鳥」と書かれます
それは
様々な鳥(百の鳥)の鳴き声を真似た、
複雑な囀(さえず)りを
行うことが和名の由来
(Wikipediaさん)
とのこと…つまり
いろんな鳥の鳴き声を
「真似することができる」
ということでしょうか…
「流行」を創り出すにも
そのように
「今流行っているもの」を
まずは真似してみることで
新たな流行を創り出すことができる…
とも言えそうです
そして「真似する」=コピーとは
蟹座の資質なのです
そう蟹座の象意の一つである
「家庭」では子供が
親のやっていることを見て
成長してゆくように…
けれども時には
「自分が表現したいもの」と
「周囲からの要求」の間で
葛藤も出てくるかもしれません
周囲の環境の中で
自分がアピールできる「立ち位置」を
見つけていくことが
大切となりそうです
例えば
世の中にヒットする曲というのは
そのとき世の中に
「微妙に流れている空気感」
というのを掴んでいる
と言えるのではないでしょうか
つまり「時流」を読んでいる
ということ…
その「言葉にならない微妙な雰囲気」を
見事に曲調や
歌詞の中に表現している
のではないでしょうか
今回のシンボルに出てくる
「モズ(モッキンバード)」は
そんな風に
鳥社会に流れる「気分」を拾い出して
歌いながら
伝播しているようなイメージ⁉
(花から花へ…モズではありませんが(;^_^A)
「人の心を掴むもの」を
ドンドンと流布して
「みんな」がその恩恵を受けられるよう
広めていく…
まるで流行歌が
老若男女
身分の差も分け隔てなく流行していくように…
つまり「自分」という狭い領域から
外側の「共同体」へと
少しずつ意識を拡げてゆく…
「じぶん」しか見えなかった目に
「周りにいる人」が
視界に入って来る…
そのひとたちを
「自分の世界」とすり合わせていく…
そんなシンボルではないでしょうか
それによって少しずつ
「自分が属している」世界の
「枠」が拡がってゆきます
そしてこの度数ではそれによって
今まで大切に培ってきた
双子座的な「自分の内なる世界」も
より一層
充実させようとしているのです
そんな「自分の世界」をもとに
外側の「共同体」や人々に
関わってゆくことで貢献してゆく
「どちらにも目を向け」
「バランス」を
図ってゆこうとしているのかも…
例えて言うなら
流行のテレビドラマを題材に
「昨日は主人公がね…」
なんて会話を
楽しむのもいいけれど
「主人公の○○クンのセリフ
良かったなあ…
元気が出るよね!
ヒロインのこころにも響いて
彼女も行動を起こせたんだよね!」
みたいな
より会話をしている人の
「感情」を伝えられれば
会話を聞いている
相手のこころにも
何かを残すことができますよね
更にその感想を
自分のSNSに投稿したりしたら
「そうそう」
「ボクもそう思った」
とか
「共感の輪」が
拡がっていきそう…❓
そこで
誰かにリツイートしよう!
…って思わせるだけの
こころに響くなにか
が創り出せれば
しめたもの⁉
それはきっと
相手とじぶんの
これまでの経験に
共通するものがあって
心が動いたはず…
元のドラマの
脚本を書いた人にもきっと
どこか共通する体験や
その時感じていた気持ちがあって
そんな筋書きが創られ…
と
まるで「波紋」のように
「共感」の輪が拡がってゆく…
そう
誰かの「こころ」を
動かすということは
そこに何か
「共鳴」するものが
あったはずなのです
ひとつの歌をとっても
そこには
「その人の生きざま」とか
「葛藤」とか
「感情」とか
そしてそこから「学んだこと」なんかが
反映されているからこそ…
「わたしも
おなじような体験をしたんだよ」
「ボクも
同じような気持ちを感じたことあるよ」
そんな風に…
だって「それ」が無かったら、ただ
「うわべだけ」
「その時だけ」
ただ耳を目を
通り過ぎてゆくだけ
何もこころに残すことはなく…
いくら「造られた流行」であったとしても
そこにはきっと
そんな風に
「こころを動かす原動力」が
あったのではないでしょうか
だからと言って
「これが正しい道でしょ!
みんなこっちを
進んでいくべきでしょ!」
そんな主張を
声高に叫んでも
「人びとの支持」を
集めることはできませんね
つまり「人の心を動かしてゆく」には
相手のニーズをつかむ
「共感力」(=蟹座の資質)と
「自分の主張」という
「個性の洗練」(=双子座の資質)の
両方が必要で
そうした「共鳴」を「際立たせる」
パフォーマンスができるのは
この双子座と蟹座の境界線に位置する
こちらのサビアンの
真骨頂と言えるのではないでしょうか