蠍座18度「豪華な秋の森」*こころに従い本当に大切なものだけを残して
11月10日太陽のサビアンは蠍座18度 「豪華な秋の森」または 「多彩な色で輝く森の小道」です。
実は2019年11月12日の未明、
水星が地球と太陽の間を通過する
天体一大イベントが、この度数で起こりました。
次回は2032年11月まで全地球規模で起こらない
珍しい現象だそうです。 (Astroartsさん)
いわば水星の「新月」。
本当は月より少し大きい水星ですが
月より遠いため
見かけ上はずっと小さく
太陽を覆い隠すこともなく、
一粒の点といった見え方でした。
(Astroartsさんより)
真夜中のため
残念ながら日本では観測できませんでしたが。
前回の水星の太陽面通過は
2016年5月9日だったそう。
2016年と言えば
スピリチュアル的にも
とても変動の大きかった年と言われます。
私個人的にも
メンタル面で
変容を促されるエネルギーが
本当に大きかった年です。
水星の太陽面通過時
(2019年11月12日0時26分)の
サビアンは 蠍座18度。
サビアン・シンボルでは18度は
「古い記憶が星によって呼び覚まされる度数」
または
「潜在力の目覚めの度数」
と言われます。
蠍座18度は
「豪華な秋の森」
またルディア氏訳では
「多彩な色で輝く森の小道」です。
黄金色を初め
色とりどりに染まった樹々に彩られた
秋の森の小路を歩く情景が浮かびます。
秋の小路を歩きながら
胸をよぎるのはどんな感情でしょうか?
陰陽五行で捉えると
秋は【金の気】の季節。
陰陽五行のベースとなっているのは
いわば植物の成長のサイクルです。
冬の季節、
【水の気】でもって
夢を持って「志」を内包し、
「種」という一点に全てを集中する。
そして春~夏、風と太陽の恵みを受けて
【木の気】で芽を出し成長し
【火の気】で花を開き
【土の気】で栄養となるものを吸収して
「実」となって
【金の気】でまた不必要なものを捨てて
種に戻る…。
このような成長のサイクルに基づいて
自然界には脈脈と
その「流れ」が流れています。
そして植物は
悩みも迷いもせず
あるがままに
その流れに沿って生きています。
そしてこのサイクルは
古代神聖幾何学「フラワーオブライフ」や
タロット・カードにも受け継がれた
「生命の木」にも 現れた
「宇宙とその内包する生命」の
成長のサイクルにも
通ずるものであると思います。
話を戻しますと
この「秋の森」は
一連の「ワンサイクル」の最終章。
初めに「種」に包み込んだ
「志(こころざし)」が
夢を叶えて 現実に形を造り
そして次の「サイクル」のために
「種」をつくる準備をする前段階。
「必要なものだけを残して」
他を切り捨てるのが
【金の気】のエネルギー。
いわば断捨離のエネルギー。
不要なものを捨て去る…
そして自分が持っているものを
全部出しきる…。
そんなシンボルが
この「秋の森」なのだと思います。
例えば秋の森を彩る
「紅葉」について考えてみましょう。
植物は光を光合成で
エネルギーを得ていますが
秋になって光が弱くなると
光合成を行うのに必要だった葉緑体も
手放していきます。
葉緑体が壊れるとき
葉緑体内から
緑色の色素(クロロフィル)が
飛び出します。
これが抜け落ちた葉が
「黄色い葉っぱ」です。
更に、このクロロフィルは
分解の前に
太陽から青い光を受け取ると
活性酸素=植物にとって有害な物質を
放出してしまいます。
ただでさえ日照が弱くなっている上に
少しずつ冬支度で
葉緑体を手放しているのですから
活性酸素で弱体化されては
たまりませんよね。
植物はこれを少しでも防ぐために
自ら赤色の色素(アントシアニン)を形成して
体内を赤く染め、
青色の光をそこに吸収してしまうことで
残っている葉緑体で
効率よく光合成を行えるようにしている
と言われます。
そうしてその間に
少しずつ 来春を迎えるために
必要な栄養素を
体内に蓄えているのです。
(参考記事:森林・林業学習館さん)
このように「手放し」をして
「集中」させるのが まさに
【金の気】のエネルギーの象意です。
では、 あなたがこの秋までに、
取り組んできたことは何でしたか?
紅葉の木々のように
もしあなたが
このあと
他の不要なものを捨て去っても
ご自分の中に
残して おきたいものはありますか…?
次のサイクルへと
育んでゆきたいものはありますか…?
もしもこれまで
人知れず 密かに
続けてきたことをお持ちなら…
まずはしっかりと 「振り返り」
見つめ直してみてください。
スティーブ・ジョブズ氏が 2005年、
スタンフォード大学の卒業式で
行ったスピーチで
とても有名なものがあります。
ジョブズ氏は
Follow your heart.
と語ったそうです。
「あなたの心についてゆきなさい」
ですね。
つまり 自分の中の大切なものを
大切にしてくださいね
…という意味になると思います。
あなたの中の大切なもの、を
もう一度見つめ直そう、と
問われているようです。
それはあなたの中に潜む
「潜在的なパワー」とも
言い換えられると思います。
もしそれが
自分の中で
明確になって来る時が来たなら…
このシンボルの「黄金色の森」のように
公の場に
オープンにしてゆくべき時
なのかもしれません。
(そしてそれ以外は手放してゆく…)
ジョブス氏の言葉を借りるなら…
Follow and open your heart.
です。
「あなたの心についてゆきなさい」
そして
「それを開いてゆきなさい」
ですね。
「私本当はこれが大好き!」と思って
これまで少しずつ
知識や経験を積んできたことがあるなら
それによって
周囲の人々との繋がりを
深めてゆける…。
もしかすると貴女の中に眠っていた
「潜在的な能力」やパワーが
目覚めてゆくかもしれません。
蠍座はスピリチュアルにも
関係の深いサインです。
【金の気】も
「目に見えないもの」を
感知するチカラとも
関りが深いのです。
というのは
【金の気】は
「肺」を司り
つまりは「呼吸」を担当しています。
魂=スピリットspiritの語源は
ラテン語のspirare「息をする」
であったとも言われます。
inspire(インスパイア)
=心に刺激を吸い込む
という言葉がありますが
聖書には 神が人に
「息を吹いて命を与えた」
という表現もあるそうです。
人は水がなくても
少しのあいだであれば
生きながらえます。
けれども 空気を呼吸しなければ
一瞬で死んでしまいます。
まさに生命は
「氣」と共にあるということで
それはそのまま
「魂」につながるもの。
「氣」は外界と
私たち内界とを行き来します。
【金の気】は五行の中でも
その内外の
「境界線(バウンダリー)」を
コントロールするものなのです。
そのエネルギーは
あなたの「魂(spiritスピリット)」が
本来持っているパワーに繋がるもの。。
あなたがHeartに思い描いているものを
オープンにして
現実化に向けて動かしてゆく…。
でも焦らなくても大丈夫…
まずはじっくりと
あなたの「大好き」を
見つめ直してみましょう。
清々しく澄んだ空気の中の
豪華に彩られた秋の森の中で。