射手座15度「自分の影を探すグランドホック」＊秘めた思想を表す時を計る知恵
12月7日前後の太陽のサビアン。射手座15度は、地リスが影の長さで春の到来を見計らうように、探求した知識や内面の真実を世に出す時期を慎重に見極める…というシンボルです。自分が育ててきた思想の体系は、世の中にとって重要だと感じる一方で、もしかすると無意味かも…という不安も抱えています。そうした二律背背反する感情に揺れながら、自分の態度を決めていく心理、が描かれています。
射手座15度を太陽のサビアンシンボルに持つ可能性のある方：
羽生結弦氏（フィギアスケーター）
グランドホックデイ
日本の旧来の暦で、2月4日は「春分」。
暦の上での春の訪れです。
そしてその前日、2月3日は「節分」。
まさに「冬と春との間（節）」を
表わすこの日は
豆まきをして「厄払い」をしておき
新たな春を迎える準備の日
と言えるでしょう。
そんな日本の「節分」に当たりそうなのが
2月2日、カナダのグランドホックデイです。
グランドホック（日本の「地リス」）が
穴から顔を出し
自分の影の長さを確かめる日…と言われます。
影が長ければ、まだ冬は続く。
影が短ければ、春はもうすぐそこだから
穴から這い出して良いだろう…。
そんなこの小さな生き物の慎重な観察は
私たち人間の「春を待ちわびる心」を
映し出す比喩と言えそうです。
「考え」の表明
ここで「春」という言葉は
この射手座15度のシンボルでは
もう一つの意味を示唆しています。
それは、「晴れて自分が世に出るべき時期」で
あるかどうかということ。
それを見極める繊細な感覚が
この「グランドホックが影を読む」行為に
シンボライズされているのです。
射手座は支配星の木星の影響で
物事を広く、俯瞰的に探究して来ました。
そうした射手座11度からの探究による
深淵な知識や思想は
深く、重要で、真実に満ちています。
―けれども―
それはまだ世の中にとっては、
早すぎるものかもしれない…。
そんな予感が、心の奥底で
ささやきかけているのです。
だから
こちらのシンボルを
ネイタルチャートにお持ちの方
また強調されるシーズンには
これまでご自分が積み上げてきた
大切な考えやものの見方を
それを理解してくれそうな
親しい人にだけ、打ち明けようと
なさるかもしれません。
信頼できる仲間との対話の中で
自分の思想を育み、磨き上げておく。
そして外の世界に対しては
慎重に様子を見ながら、
自分の態度を決めていくのです。
それは臆病さではなく
深い洞察力と慎重さの証なのです。
揺れ動く心――重要性と無意味さの間で
自分が探究してきた知識は
世の中にとって
とても重要なものである。
そう信じる気持ちが
胸の中で燃えています。
これまでの学びと経験が
いつか多くの人々を照らす光になる…
きっと、これこそは
「世界を変える真実」だから―
そんな希望が心を支えています。
一方で、これまでしてきたことは
何の意味もないのではないか―
そんな不安が
影のように心に寄り添います。
世間の冷たい視線や無理解が、
自信を揺るがせるでしょう。
この二つの極の間で
心は揺れ動くことでしょう。
けれども、それは「弱さ」ではなく
真摯に自分と向き合う証です。
グランドホックが「影」を見つめるように
私たちも
自分の＜内なる光と影＞を
受け入れる必要があるのです。
慎重さという知恵―タイミングを見極める力
射手座15度が教えてくれるのは
すべてにはタイミングがある
ということです。
どんなに素晴らしい真実も
受け取る側が
準備できていなければ
ただの雑音になってしまいます。
種は適切な季節に蒔かれてこそ
豊かな実りをもたらすのです。
だからこそ、この度数の知恵は
「待つこと」にあります。
焦らず、慌てず
自分の影を見つめながら―
最適な瞬間を待つ。
その忍耐強さこそが真の勇気であり
また、相手への
深い信頼の証なのです。
グランドホックが
穴から出るか出ないかを決めるように
私たちも自分の直感を信じて
行動のタイミングを選ぶことが
大切な時もあるのだと
このサビアンは
伝えてくれているのでしょう。
射手座15度の「世に出るためのステップ」
STEP1：内なる探究
射手座11度から始まった知識と思想の探求。深く、静かに、自分だけの真実を掘り下げていく時期。
STEP2：親しい人との共有
信頼できる仲間にだけ、内面の真実を打ち明ける。対話を通じて、思想はさらに洗練されていく。
STEP3：様子を見る
世の中の状況を慎重に観察し、自分が表に出るべきタイミングを見計らう。グランドホックのように。
STEP4：世に出る決断
影が短くなったとき、春が来たとき。準備が整い、世界が受け入れる準備ができたその瞬間。
影を受け入れる――光と闇の統合
グランドホックが
自分の影を探すように
私たちも自分の内なる影と
向き合うことが
必要なときがあります。
影とは、私たちが
自分の中に認めたくない部分―
不安や恐れ、そして
未だ開花していない
可能性のすべてです。
射手座15度が示す智慧は
私たちが、光と影の
両方を受け入れることにあります。
自分の思想が重要だと信じる気持ち―
そしてまた、
意味がないのではないかと揺れる気持ち―
そのどちらも、私たちにとっての真実です。
その矛盾を抱えながら
自分の「内側」にあるものを
「外へ出す」タイミングを待ちながら
前に進んでいく…。
それが、この度数が教えてくれる
ひとつの「処世術」とも
言えるかもしれません。
また逆に見れば
それは私たちが
自分の生きて生きた道のりの中で
通り過ぎて来たそれぞれの体験の中で
「培っていく思想」
「ものの考え方や捉え方」が
それぞれに大切なものであるということ
たとえそれが「今すぐに」
世の中に必要とされていなくても…
じぶん自身の経験、見方というものを
信頼し、大切に胸の中に
温めておくことの意義を
伝えてくれているのではないでしょうか。
射手座15度～まとめ～
グランドホックが地上の影を見て
春の訪れを知るように
私たちも自分の内なる影を通して
魂の道のりと
それを「世に出す」タイミングを
感じ取ることができます。
影があるということは
光があるということ。
闇を恐れず、むしろそこに
隠れている知恵を
信望強く掘りおこして…
そんな勇気こそ
射手座15度の伝えてくれる
宝物なのです。
あなたの時が来るまで
静かに、しかし確信を持って
その瞬間を待ち続けてくださいね。
最後までお読みいただき
ありがとうございます
サビアン・シンボルは
ホロスコープ
３６０度の１度ずつにあてがわれた
アカシック情報とも言われる詩文です
「新しい時代」に備え
サビアンシンボルで
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